「エミリー 悪夢のベビーシッター」

エミリー

2015年のアメリカ映画「エミリー 悪夢のベビーシッター」を見ました。副題にある通り、悪魔のベビーシッターが出てくる話です。とはいえ、ただ子どもを追い詰めるだけじゃない。非常に歪んだ愛と価値観を押し付け、家族を混乱させていきます。そんな家族の恐怖の1日を描いた映画です。

登場人物

アンナ?:謎のベビーシッター
ジェイコブ:11歳。思春期だが、弟妹思いの兄でもある。
サリー:9歳。おしゃま。ハムスターをかわいがっている。
クリストファー:4歳の末っ子。無邪気なかわいい青年。

マギー:いつもベビーシッターをしてくれている少女。明るい性格。

ネタバレ

歩いている少女・アンナ。だが、突然拉致されてしまう。

その日、両親は記念日を祝うためにベビーシッターを呼んでいた。アンナという少女を迎えに行く父親。いつも来てくれているマギーが来られないから、初めてアンナという少女に頼んだのだ。
ジェイコブは隣家に住んでいる友達とトランシーバーで話して遊んでいる。

アンナは変な少女だ。
子供たちと遊ぶも、写真を撮るといいだし「笑うな」と命令する。
わざとジェイコブをトイレに呼びつけ、生理用品をとらせて自分の性器を見せる。
ジェイコブがわざと箱のクッキー全部に唾液を垂らしても、怒らない。だが、クリストファーにジュースをとってあげることすらしない。
ジェイコブのペットのヘビに、サリーのペットのハムスターを食べさせ、それをクリストファーに見せる。

ジェイコブはサリーに謝るが、サリーはそれを許す。しかしアンナは「謝らないで。みんな、いつか死ぬの」と呟く。
クリストファーも自分のぬいぐるみで姉をなぐさめる。

だが、アンナは両親のセックスビデオをサリーとクリストファーに見せる。サリーは顔を隠し、クリストファーは無邪気だ。ジェイコブはアンナの荷物を漁り、彼女の本名がエミリーだと突き止める。そして、彼はアンナの行動を見つけて激怒する。

クリストファーに、自作の絵本を読み聞かせるアンナ。彼女は若い母親だったが、子供を不注意の事故で亡くし、次の子供も望めなかった。そこで、夫婦は子供をさらうことにしたのだ。サリーは絵本の内容を疑い、彼女が母のブレスレットを盗んでいることを咎める。

そこに、たまたまマギーがやってくる。サリーが彼女にメモを渡すが、それに気が付いたアンナは彼女を車まで追いかけ、拉致する。子供たちに薬を飲ませるも、ジェイコブだけは上手に吐き出し、ベッドの中で寝たふりをする。
アンナはクリストファーを拉致しようとしているし、彼女のパートナーは彼らの両親を交通事故で殺そうとしている。

アンナは家のブレーカーを落としてしまう。ジェイコブは庭のツリーハウスにて、隣家の友達・ハーウィと合流し、彼が持っていた花火を手に入れる。
マギーは意識を取り戻し、アンナともみあいになる。アンナは腕を怪我し、マギーは殺されてしまう。

両親も交通事故に遭うが、アンナの夫だけが死に、2人は助かった。そして、両親に突っ込んだ車のトランクからは本当のアンナの死体が見つかる。

ジェイコブはクリストファーを隠すが、今度はサリーを人質に取られてしまう。だが、彼はアンナをトラップにひっかけ、顔に花火を命中させ、アンナをケガさせる。さらに、父の大事にしているヘルメットをかぶり、車を運転して弟妹を連れて脱出する。
両親はそんなジェイコブと合流し、無事をたしかめ安堵する(ちなみに、ハーウィも襲われたけれど生きてます)。

感想

・ひたすら、マギーがかわいそう。巻き込まれて不運にも死んでしまうなんて。ホラーっすね。
・アンナと名乗っていた女性・エミリーは子供を誘拐するため、公園でよさそうな子供にあたりをつけていた。それでクリストファーが選ばれ、彼女はアンナを殺してベビーシッターになりすまし、やってきたということらしい。しかし、子供を全員さらうのかと思いきや、ターゲットは末っ子だけです。
・それにしても、行動がイチイチ怖すぎる。もともとはサイコっぽい描写はなかったのですが、両親のセックスビデオを子供に見せたり、ヘビがネズミを殺すところを見せたり。振り回されるサリーに感情移入してしまう。
・しかし、彼女の子供が死んだ原因が、母がうたたね→洗濯物の山が崩れて子供にかぶさる→窒息死、みたいな感じだったので、こういうこともあるのかと驚愕。