どちらも醜い。保身に走る金持ちと金の亡者になる庶民『happiness』第8話の感想・解説

201にいる清掃業者たちは、感染者たちの侵入を機に別の部屋に移りたいと言い始める。感染者が入ってきたら、一番下の部屋の自分たちが犠牲になるからだ。しかし棟代表に断られてしまい、これ以降、清掃業者夫婦と上階の住人たちに溝が生まれてしまう。

管理人ドクスンは清掃中、血のついたゴミが出てきたとセボムとイヒョンに知らせる。住人のなかに隠れ感染者がいるのだろうか?

ジョングクはひどく落ち込んでいる。離れ離れになっている嫁のガンが再発したかもしれない。早く家に帰りたいが、隔離生活はまだ続いている。

一方、隔離施設ではセボムの同僚の感染者イ・スンヨンの体調が好転していた。しかし、ベジタリアンだった彼が肉食を好むようになるなど、不思議な変化がみられている。

ヒョンギョンの兄・スミンは感染者として姿を消したが、空き部屋の1102室で発見される。なぜかオ・ヒョンジュンが弁当をくれて、助けてくれたと証言するスミン。セボムとイヒョンはオ・ヒョンジュンが何かを企んでいることを知る。

封鎖解除の日がようやくやってきたが、ネットも電気も復旧せず、封鎖が続くことがわかる。戒厳令は無期限で延長されたのだ。

ミーティングに差し入れされた謎の飲み物。もちろん、オ・ヒョンジュンがネクストを混入させたドリンクだ。しかし、ミーティングはまた住人たちが揉め出して誰も飲み物を飲まずに終わる。301の一家の母親(ドンヒョンの母)が感染していると息子が告発したのだ。父親は激怒して事故隔離すると宣言、301に世話になっていたボラムはまた居場所をなくしてしまう。

棟代表の部屋に押し入るセボムとイヒョン。棟代表夫婦はマンションの公金を横領しようとしていたのだと指摘するセボムたち。棟代表夫婦はジョングクを洗脳し、セボムが感染者ではないかという疑念を植え付けて彼を操ろうとする。

201の清掃業者の夫婦は、自分たちがスーパーから持ってきた物資を高額で売りさばこうとする。管理人の初老女性ドクスンにもきつく当たる夫婦。

ドンヒョンは母の感染を恐れて食料を渡して201に移動、その代わりにドクスンは地下にある管理人室に移動すると申し出る。

オ・ヒョンジュンは棟代表と協力し始め、スミンが1102に隠れていることもバレてしまう。スミンはジムに移され、隔離されることになった。

あまりに勝手なオ・ヒョンジュンの言動に怒ったセボムとイヒョンは彼の家に行き、ネクスト入りの飲み物で乾杯。オ・ヒョンジュンは自分でネクスト入りの飲み物を口にしてしまい、恐怖のあまり吐き戻してしまう。住人を殺して殺人事件を隠蔽しようとしていたことを指摘されるオ・ヒョンジュン。しかし、イヒョンは彼の思惑を先読みしていて、ネクストと自分の消化薬をすり替えていたことが判明する。

しかし、洗脳されたジョングクによって、感染を疑われるセボムとイヒョンは隔離されることになる。

ハン・テソク中佐は製薬会社会長に承認前の治療薬を使われてしまった。彼は怒りをあらわにする代わりに、会長とその取り巻きたち(全員感染者)の前でSPをタコ殴りにして、その血を啜る富豪たちを冷たい目で眺める。

 

だんだんと話が複雑になってきました!

とにかくジョングク兄貴にイライラする回でもあり、オ・ヒョンジュンの企みに視聴者も振り回される回。まさか薬を予めすりかえていたとは!まわりくどい!!とは思いましたが、これで終わるオ・ヒョンジュンじゃないというのがまた恐ろしいのです。スミンを助けたのも、住人たちが感染するリスクを上げるためなのか、彼のせいにするつもりだったのか…??

201の清掃業者夫婦の暴走もひどくなってきます。ちゃっかり者ぐらいの印象でしたが、だんだんと欲深くなっていくのが悲しい。お金持ちな棟代表(この人は本当に金を持っているのかはよくわからないが)やオ・ヒョンジュンと比べて、彼らは本当に「金が欲しい」だけなんです。それだけにものすごく短絡的な印象を受けました。