一応ハッピーエンド…なのか?シーズン2への伏線もある??『happiness』第12話(最終話)の感想・解説

脱出に成功した5人だが、ソユンは手術を控えていた。しかし、ソユンの両親は外で感染しており、父は既に死亡。母もギリギリの状態だった。

治療薬を2つ開発したハン・テソク中佐。1つはハン・テソク中佐の嫁に、もうひとつはイヒョンに… と思いきや、ソユンの母に治療薬を使うセボム。イヒョンのもとに自分が行くことで彼の発症をセーブすると言い出す(ソユンには彼女をサポートする人が必要だから、治療薬を使った)

セボムは隔離施設を脱出し、マンションに戻ることに成功。

ハン・テソク中佐は治療薬を勝手に使用したことで責任を問われるが、マンションに他にも抗体を持つ人物が存在すると発言。降格を逃れ、軍を引き連れてセボムの後を追う(なお、これはハッタリだったことが後で判明)。

セボムは難を逃れた401の兄妹と再会。自分がマンションから脱出した後、何があったのかを彼らから聞き出す。

アンドリューはイヒョンに噛まれたことにより、ケガをしたものの生還。オ・ヒョンジュンも浮気相手に殺されかけたものの、ネクストを飲んでいたおかげで意識を取り戻す。

清掃業者の夫婦(夫はアンドリューに刺されて瀕死)は医師のオ・ヒョンジュンを頼って601を訪れて、彼の部屋に上がり込む。しかしオ・ヒョンジュンが彼らを受け入れたのは、いざという時の“食料”としてだった。しかし清掃業者の夫もネクストを飲んだことで体調を戻し、オ・ヒョンジュンの家を乗っ取ろうと考える。

地下駐車場で襲われたドンヒョンは感染済だったが、家に帰るように促され、301に戻る。父親は彼を受け入れてくれた。

棟代表とオ・ヒョンジュンは邪魔なイヒョンを殺そうとするが、失敗(棟代表は既に狂ってしまっている感じ)。イヒョンは自宅に閉じこもるが、戻ってきたセボムのおかげで症状を抑え、正気に戻ることができた。2人はキスをする。

嫁に未練タラタラの弁護士クク・ヘソンだが、浮気相手のサンヒとともにオ・ヒョンジュンの口座パスワードを解析。だが、一連のネクスト騒動のせいで株価が大暴落しており、オ・ヒョンジュンの口座はマイナスとなっていた。

そしてようやく軍(保健所)の手が入り、マンションの住人たちは助け出され、401の兄・スミンが抗体所有者であることが判明する。清掃業者の夫婦も逮捕された。

だが、15階に隠れていたアンドリューと最後の戦いに挑むセボムとイヒョン。彼が感染していることを利用して、セボムの血を見て動揺したアンドリューは射殺される。しかし、イヒョンは倒れてしまい…!?

1年後。そこには元気になったソユンと再会するセボムの姿があった。その横にはイヒョンもおり、2人は幸せに夫婦生活を続けている。

 

という、めちゃくちゃ話が詰め込まれている最終話でした。棟代表はアンドリューの口を塞ごうとしていたけれど、展開が彼女の手に負えなくなって狂ってしまった感じ。

棟代表とオ・ヒョンジュンは1年後に裁判にかけられているシーンがあります。この時には一応正気に戻っているのかな?

他の人たちも無事生存したようなので、後から考えると大騒ぎしたのがバカみたい!という感じですね。お互いに助け合っておけばよかったのに… という苦い教訓が残ります。

感染×殺人ミステリー要素があったわりに、犠牲者は3人(牧師、管理人、15階の住人のキム・セフン)(オ・ヒョンジュンの嫁を入れれば4人)だけというのもびっくりです。

イヒョンは尊い犠牲になったのだ… といわんばかりのシーンの1分後に元気で登場したので驚きましたが、まあ恋愛要素が入っているなら当然かも。セボムがソユンの母親に治療薬を使うシーンはなんで?どうしてそうなる?という感じもしましたが、これでよかったとも言える(お母さんは瀕死の状態だったし、イヒョンはまだ余裕があった)。

家族や恋人の支えがあった人たちは発症を遅らせることができ、そうでない人たちはたやすく発症してしまった、というのもややシニカルな展開かもしれません。

 

さて、この作品はシーズン2があるのでしょうか?気になります。

実はセボムの同僚で初期に感染したイ・スンヨンですが、彼は治療により好転しているんですね。ただ、隔離施設から出られたかははっきりしていません。そして、「ベジタリアンだったのに肉食を好むようになった」という謎の設定も気になるところ。

今作の感染者たちは吸血行為だけでしたが、続編があるとしたら突然変異で今度はゾンビになっちゃうのでしょうか?

でも、これ以上まとまりがあるストーリー、かついろんな要素を入れこんでそこそこ無理のない設定はできないんじゃないかなと思うので、このまま完結なのではないかと推測しています。