「エンド・オブ・ザ・デイズ」

endofthedays

カンボジア映画「エンド・オブ・ザ・デイズ」を見ました。
・カンボジア初のホラー映画
・CGほぼなし、血のりでゾンビ襲来を描く気概ある作品
・全体的にスピーディ。友達を感染で失ったり、ほんの少しの決断の違いで生死が別れたり、大量の人間がぼろぼろ減っていったりと意外と見ごたえあり。
ただ、誰が誰だかわからなくなりました。

登場人物

チュン:主人公。フツーの青年
オデ:チュンの友人
サマオ:チュンの友人
ティーダ:チュンが片思いしている女性。ティーダも彼のことを憎からず思っている。
ジャスミン:ティーダが途中で出会った少女。
ライオン:若者たちが助けを求めたビルに立てこもっていたグループのリーダー。勇敢

ネタバレ

学生のチュンたち。授業でふざけあう。ティーダのことが好きなチュンだが、それを言い出せない。

その夜、パーティに出かけるチュンたち。ティーダといい感じになるが、突然現れたゾンビが彼らを襲う。たまたま電話をかけていたチュン以外は車で避難。取り残されたチュンは、通りかかった軍人の車に乗せてもらう。そこには、軍人の娘・ジャスミンもいた。

オデやサマオたちは、ビルの中に逃げ込ませてもらう。だが、彼らの仲間がゾンビに噛まれて感染してしまう。ライオンは彼を隔離し、皆はそれに心を痛める。だが、彼はゾンビに変身した!ビルの中には、他にも感染者がウヨウヨしている。ライオンたちは協力してゾンビを倒していく。

チュンを助けてくれた軍人は感染していた。チュンはジャスミンを連れ、逃げることになる。ゾンビに襲われるも、ジャスミンのおもちゃ(喋るアンパンマンだが、海賊版にしか見えない)を投げて気を引き、逃げ出す。

ビルを出て行くというライオンの仲間たち。ライオンやチュンの仲間たち(主要人物)はビルに残ることを選択する。出て行った者たちを見つけたチュンは、彼らに合流する。だが、物凄い数のゾンビが走り寄ってきた!
たくさんの犠牲者が出て、彼らはまたビルに戻る。

チュンは久しぶりに仲間と再会する。彼らは無線で生存者を確認する。食糧もなくなり、もう脱出するしかない。屋上に出て、ルートをおさらいする彼ら。
彼らはゾンビの気を引き、ビルの上階にゾンビを呼び寄せてその隙に脱出する。しかし、その数は半端ではなく、まだまだ追いかけてくる。サマオが脱落し、ライオンの友人のビーも死んでしまう。

船で脱出予定だったが、なんとガス欠だったことを知るライオン。
オデも噛まれていることがわかり、チュンは思い出と共にオデにサヨナラする(殺す)。

車を盗もうとするも、盗難防止用のアラームがなり、ゾンビを引き寄せてしまう。また大量のゾンビが押し寄せ、ライオンは車の上に乗って戦う。ティーダとジャスミンは車の中に残される。
チュンはティーダの友人のサヤーナと逃げ出す。

チュンは近くにある実家に逃げ込む。すると、そこには彼の父親が遺したビデオがあった。彼の父親はゾンビの発生源となった研究に関わっていたのだ(なお、冒頭にもこの研究シーンが出てくるが、その時点ではチュンのパパとはわからない)。チュンは政府に、そのビデオを届けると明言する。
だが、チュンの家にもゾンビが迫る。ドアを抑える間、サヤーナを逃がすチュン。ビデオを託す。家の中に入ってきたゾンビから逃れるため、なんと窓から飛び降りた(なかなかの高さ)チュン。そのまま意識を失う。

気が付いたら、チュンは助けられていた。10日間(いかにもざっくりとした感じ)昏睡状態だったというサヤーナ。「きっと、誰かにも守られたんだ」

彼らは救助者に目的地にいた生存者たちが既に死んでいたことを知らされる。ライオンは生きていて、彼らに合流する。ライオンの口から、ティーダとジャスミンが死んだことが聞かされる(そのシーンはなし)。

そこに、助けが来るかもしれないという連絡が入る。「希望が見えてきたね」「いや、これからだ」
ライオンはふと、自分の腕を見る。彼は噛まれてしまっているが、それを言い出せない。

感想

・なんとヒロインも子供も生き残らない!
ラストはさらなる感染を予期させるエンドだし、生き残るのも地獄という感じが好き。
・ゾンビは早く動いてバキバキ食べる感じ。集団で動きます。ここらへん、「28日後…」みたいな感じだけど、メイクもきちんとしているし血のりもドバドバで好感度が高い。
・アンパンマンのおもちゃから出る声が戸田恵子さんじゃなかった
(たぶん、日本語吹き替え時に別の人が吹き替え直している?)
・ただ、ビデオどうなったの?とか、船に乗るつもりならそもそもガソリン途中で調達しないといけないんじゃ?とか、細かい点がいろいろ気になりましたよ。