「ゾンビ・ガール」

zombigirl

2014年のアメリカ映画「ゾンビ・ガール」。これもシッチェス映画祭関連の映画ですね。
・ワガママ元カノがゾンビになって蘇ってきた!
・でも、かわいくて気立てもいい女の子といい感じに……?
・どうやって元カノから逃げようか?
コメディとしてとても面白いのでおすすめ。
ちなみに監督はジョー・ダンテ。「ピラニア」「ハウリング」「グレムリン」などなど、いい作品をいっぱい撮っている方なのですが、内容的に新人監督かと思ったくらい軽やかでビジュアルもイイ作品です。

ネタバレ

悪夢にうなされていた主人公、マックス。目が覚めると、リビングで異母兄弟のトラヴィスが女の子を連れ込んでいるのがわかる。しかも2人!「やるなら自分の家でやれ!」と怒るマックスだが、ガールフレンドのエヴリンはもっと怒っている。
エヴリンは美人だが、ヒステリックで菜食主義、エコ主義。エコブロガーとして活動している。
マックスはホラーショップの雇われ店長だ。彼の店に頼んでいない人形(願い事を叶えてくれる人形らしい)が届く。
エヴリンを店に呼び出し、コスプレでイチャつく2人。
「ずっと私のそばにいて」「僕等はいつも一緒だ」「永遠に離れないで」
このやりとりを、人形は不気味に聞いている。そして、人形の目が光る。

同棲することにしたエヴリンとマックス。彼らはアイスクリームショップに出かける。エヴリンは菜食主義でアイスにまで注文をつけるが、その店のオーナーの女の子は困ってしまう。このオリヴィアはホラー好きであり、マックスとかなり気が合うことがわかる。それを察したエヴリンは、彼女を攻撃しまくる(性格が悪い)。

部屋をエコに改装するエヴリン。マックス、ドンビキする。しかも、大事なレアポスターを勝手に折り曲げられ、温厚なマックスも起こってしまう。
「でもぉ、死んだママの誕生日だったからぁ、楽しいことしたかったんだもーん!」
と泣き出すエヴリン。部屋に閉じこもる。
マックスはトラヴィスの家に逃げる(ちなみに、彼の家はめちゃくちゃ狭くて汚い)。別れるべきか悩むマックス。決意して彼女のことを呼び出すが、彼女は彼の目の前で車に跳ねられてぶっ飛び、そのまま死んでしまう。

エヴリンが死に、落ち込んでいるマックス。トラヴィスは相変わらず、女の子をマックスの家に連れ込もうとしている。

オリヴィアと再会したマックス。彼女に誘われ、(エヴリンの妨害で)食べ損ねたアイスクリームをご馳走してもらう。いい感じになる2人。

墓場に散歩に行く2人だが、追っかけっこを始める。「捕まえて食べてやる~」と言いながら、キスする2人。しかし、その墓から手が飛び出し、次にエヴリンの顔が飛び出してくる。

帰宅して、エヴリンの襲来を受けるマックス。エヴリンは内装を変えていないマックスに感動して「男って、新しいのに乗り換えるのが好きだから」「もし捨てたりしたら、ソッコーでぶち殺すから」と彼を震えあがらせる。セックスしたがるエヴリンだが、とりあえずシャワーを浴びさせるマックス。
しかし、そこにオリヴィアが戻ってくる(彼女は一度立ち寄っていた)。マックスは慌てながら彼女を追い帰す。だが、エヴリンが風呂上がりにまた彼に迫り、ピンチが続く。
だがエヴリンは滑って転んで首を折ってしまう。それをそのまま元に戻す彼女。行為をしようとするが、今度は防腐剤を吐き戻す。

朝になっても、エヴリンはいる。夢じゃない!マックスはトラヴィスに相談するが、彼は信じない。肝心の人形も割ってしまい、死者を殺す方法を自分の店の本で探しまくるマックス。死者を殺す薬を作るが、失敗してしまう。

性欲が強まったエヴリンをクラブに連れていき、酔わせるマックス。彼に話しかける女にケンカを売るエヴリンは、やはり性格が悪い。しこたま飲んで吐きまくる彼女を介抱していると、オリヴィアが現れる。彼女の友達もマックスとオリヴィアのことを冷やかしている。どうやら、オリヴィアは彼のことが好きらしい。

エヴリンを家に連れ帰ると、トラヴィスが女を連れ込もうとしている。エヴリンと再会して、おしっこを漏らすオトラヴィス。
エヴリンはキスを迫るが、腐食しているせいかめちゃくちゃ臭い。

マックスはエヴリンと別れたい。オリヴィアは自分の店のスペースを貸し出したいと考えていると相談し、マックスは自分のホラーショップをそこに出すことを夢見る。

マックスは、エヴリンをもう一度殺すことに決める。だが、彼は銃の反対派なので首を切るしかない。目の前でヨガを始める彼女。死んでからどんなポーズもとれるようになったという。
結局殺せないので、マックスが代わりにやるしかない。

マックスはオリヴィアとのデートに出かける。彼女は彼が何かを隠していると理解しているが、マックスは彼女に向き合うことを決意している。そして、デートを満喫する。

エヴリンはイライラしている。トラヴィスが部屋にやってきたからだ。彼はナイフを隠し持っている。「ゴアゴアガールズ」を見ながら、くつろぐトラヴィス。だが、エヴリンは言う。
「なんだかすっごく、食べたくなってきたわ」
「何を?」
「脳みそよ!」
トラヴィスの頭にかじりつくエヴリン。

その頃、マックスはカーセックスをしている。

エブリンとトラヴィスは取っ組み合いの喧嘩をしている。耳を食いちぎり、彼を食べようとするエヴリン。

朝になってマックスが帰宅すると、トラヴィスの死体がある。
「(トラヴィスは)家族なのに!」
「私が家族よ!」
マックスは覚悟を決める。エヴリンに「バスタブにお湯を張っておいて」と頼むマックスは、何かを企んでいるようだ。

彼女をバスルームに閉じ込め、通報するマックス。だが、信じてもらえない。
ドアを破って出てくるエヴリン。マックスの携帯にオリヴィアからメールが入るのを見て、「お前を食べ尽くしてやる」と返信し、携帯を握りつぶす。

エヴリンはオリヴィアのもとへ向かう。
「あなた誰?」
「我は復活せし者!」
オリヴィアを捕まえるエヴリン。

オリヴィアを家に連れ帰るエヴリン。マックスはエヴリンに、「死の直前、別れたいと思っていた」と語る。エヴリンは全てを道連れにするつもりだ。
マックスは彼女と戦う!
エヴリンのママの写真で、マックスは彼女の頭をカチ割る。そして、ビンゴミを投げつけてやる。襲われても「マットが汚れるぞ!」「それはダメよね」という応酬がある。
激しく戦う2人だが、「あんたたち殺してやる、2人とも!」と叫ぶエヴリンにとどめをさしたのは、なんとトラヴィスだ。彼はゾンビになっている!

彼らはトラヴィスをもう一度埋める。

オリヴィアのアイスクリームショップ「アイ・スクリーム」の中には、マックスのホラーショップもできている。彼はオリヴィアに指輪を渡して、プロポーズする。
そのマックスの店の看板マンとして、トラヴィスはゾンビの格好のまま、道にたって看板をまわしながら宣伝している。

感想

・エヴリンがクソ女すぎて……
・監督、エコ女が嫌いなんでしょうか。
・キャラもたっているし、設定もユニーク。トラヴィスの頭が硬くてなかなか食べられないシーンも面白いし、オリヴィアもキュート。