「ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ」

zombimax

2014年オーストラリア映画「ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ」を見た。
原題は「WYLMWOOD」だし、「マッドマックス」とは全然関係ないんですけど。この邦題をつけた人は頭が悪いのか。なかなかユニークな作品なだけに、なんでこんなことしたのかはよくわからない。
・ゾンビの血液が燃料になった(理由は不明)!それで走るぞ!
・親しい人を失った主人公たち。彼らはなぜゾンビにならないのか?
・妹を助けに向かう兄。だが、彼女には想像もできないようなことが起きていて……。

ちなみに、ゾンビの造形はすごくいいです。肌は白めでカサカサ、口からガスを吐いております。

ネタバレ

車庫から飛び出す人間、迫るゾンビ。

突然、独白が始まる。ベニーは、兄妹とブタ狩りに出かけていた。真っ白な景色の中で、葉は赤く光っている。彼らは森で眠る。翌朝、ムーラは死んでトニーはゾンビになっている。
そのまま、ベニーはトニーを引き連れて歩き続けた。銃で脚を撃つが、とどめはさせない。しかし、ようやく頭を撃つ。

主人公のバリー。彼は今朝、妻子を撃ったという。
彼は美しい妻と、だんだんとませてきた娘がいる。どこにでもある家庭。

車庫では、写真撮影をしている女の子が3人いる。ガイコツメイクをして、コスプレ写真を撮っているらしい女の子たち。ガイコツのメイクをしているチャーリーが突然血を吐き、ゾンビとなる。彼女はチェーンにつながれていたので大丈夫だったが、襲われて逃げまくるブルック。友達は噛まれてしまい、ブルックは1人きりになる。
2人のゾンビが、彼女を襲う。

バリーは妹からの電話で目を覚ます。バリーとブルックは兄妹なのだ。
キッチンに何かの気配を感じるバリー夫婦。そこでは、知らない人が肉を貪っている。電気をつけてしまうバリーたち。奥さんは襲ってきたゾンビを斧で撃退する。

車で逃げる家族。釘打ち機を武器で持つ。だが、車のガラスを割って、ゾンビも襲ってくる。

目を冷ますブルック。天井の梁の上で寝ている。と、そこに誰かが弾を打ち込む。軍人のようなアーミールックを着こんだ男が2人入ってきたのだ。押し倒され、血をとられるブルック。抵抗したらブン殴られてしまう。
バリーは車を走らせているが、突然娘がグッタリしてゾンビ化する。嫁も血を吐き、それになる予感を感じている。娘のシートベルトをそのままにして、車は走り続ける。

嫁も、とうとうその時が来たと感じる。夫とハグをしている途中にゾンビになる嫁。バリーは妻を殺し、娘を殺す。自殺しようとするが、もう釘打ち機の釘が残っていない。
「ってオ~~~イ!」と自分ツッコミをするバリー。
※このへん、翻訳の改悪だと思う。

ブルックは捕らわれている。他にも、同じように壁に人間たちがつながれている。なかには、ゾンビ化している若者もいる。マッドサイエンティスト風の博士は、BGMを流してノリノリで踊っている。

バリーは、途中で現れた男と揉みあいになる。だが、ゾンビを爆殺したバリーと男は打ち解け、トラックに乗せてもらう。妹のいるらしいボラボラに向かうバリー。
だが、車がエンコして男が撃たれてしまう。途中でベニーとも合流する。
途中で車庫を見つけたバリーたち。中に入れてもらう。

ボラボラを目指したい彼らだが、車が動かない。なぜか?ガソリン、エチル、灯油のすべてが機能しなくなってしまったのだ。
だが、ゾンビの血が燃えることを知った彼ら。車を改造してフットボールの防具をつけ、彼らは外に出る!

だが、車庫にいた仲間のひとり・ケルが鼻を噛まれて目が変色してしまう。ゾンビになったケルから血を取り、武器を作る3人(バリー、ベニー、車庫にいたフランク)。

ブルックは感染していないが、予感がある。

車の後ろにゾンビを積み、血液ガソリンを供給しながら走る彼ら。
途中でベニーがどうしても立ちションしたいと言い出す。だが、森の中からゾンビが生えてきた!(本当は木の葉の下にいた)
ゾンビに囲まれる3人。だが、夜になるとガソリンが燃えなくなる。ゾンビは夜間、ガスを出さないのだ。3人の車はゾンビに囲まれて動けない。だが、フランクは今日が人生最悪の日ではないという。息子の脳腫瘍が見つかり、彼を失った時よりマシだというのだ。
彼らは最後の審判の日が来たのではないかと思う。善人は上に、悪人は下へ。中間に残される人もいる。

だが、ゾンビのせいで車が燃えだす。引火し始め、慌てる3人。外に出てゾンビを始末するが、フランクは手首を折られて噛まれてしまう。運転席は血まみれだ。バリーはゾンビに怒っている。

ブルックと一緒に拘束されている人(ゾンビ)は、腹に刺さっていたメスを抜き、それで拘束を切ろうとしている。ブルックはもがき続ける。

バリーとベニーは、ケルとフランクの死体を燃やす。
なかなか感染しない彼らには共通点があった。2人はA型のRH-という血液型だったのだ(なお、空気感染はしないが、噛まれたら観戦する)。軍隊と遭遇するバリーたちだが、バリーがブルックを捜しているというと、彼らは協力すると言ってニヤニヤする。
軍隊の車の後を、自分たちも車でついていくバリー。

※関係ないですが、ここで(たしか)軍隊が「お前らの血は何色だぁ~!」と叫ぶシーンがあります。なぜ「北斗の拳」?

ブルックの横では、拘束を解いたゾンビが博士を襲っている。と、ここでブルックにつけられていたタイマーが鳴る。だが、彼女に迫る博士を守ろうとゾンビが動き出す。担架を蹴って、博士の指を食いちぎったのだ。彼は、喰われた指を電ノコで切り落とす。だが、やはり彼もゾンビ化する。ブルックは彼を銃で撃ってあげる。そして、逃げ出すことにする。

ブルックが扉を開けると、そこには道路がある。なんと、彼女が閉じ込められていたのは、トラックの荷台を改造したものだった。そして、その後ろを走っていたのはバリーだ。ブルックはバリーの車に飛び乗る。
「ゾンビマ~~ックス!」
※絶対にこんなこと言ってないと思います。吹き替えスゲエっす。

妹はゾンビを支配できるようになっている。彼女がゾンビを呼んでいる時、彼女の目も白く濁っている。

軍隊とバリーたちは争う。ベニーは大怪我を追い、死にそうだ。妹もなぜか昏倒する。追っ手が撃ってきたため、彼らは自殺用の銃を使用してしまう。
隠れていた妹に、出てくるように命令する軍人。バリーはツメを剥がされる。
ベニーは自らゾンビに噛まれ、車を爆発させようとする。ベニーの血で爆発を誘発しようとするが、肝心のマッチを車の下に落としてしまうバリー。
なぜか軍人は日本刀を持ちだしてくる。

ベニーはゾンビになって、パワーアップする。手錠がはまっていた手首を切り落とし、銃を持って走っていく。だが、すぐに殺されてしまう。
ブルックはゾンビを操って軍人を囲ませるが、撃たれる。

軍人はベニーの武器だった(と思う)ブーメランで感染してしまい、バリーとタイマンで勝負する。
※ここからはフツーのケンカです。

軍人はゾンビの返り血を浴びている。そこに火を付けるバリー!彼は燃えてしまう。
ブルックは蘇り、胴体に入っていた弾をほじくりだす。
軍人はゾンビに一斉に食われてしまう。

後日。他の軍隊の前に、兄妹が姿を現す。
妹はゾンビを集め、生存者を集めて拷問(実験?)している軍人を殺す。風でブルックの髪が舞い上がる。

感想

・エンディングはテクノです。
・吹き替えが悪い意味でふざけ過ぎだと思う。
・途中まではよかったのですが、軍隊としばきあいが始まったあたりでちょっと飽きました。
(私はアクションがあまり好きではありません)
・ベニーはいいキャラだし、途中で死んだ人たちもなかなかユニークなキャラ。それだけに、ブルックのパートの意味不明(ゾンビを捕まえてきては実験してる、みたいな)さが引き立つ。トラックの荷台にいたとは思わなかったんですけど、マッドサイエンティストキャラのおじさんの無駄遣いは気になりました。
・結局、軍隊?だかなんだかはウロウロウロウロ何してたんでしょうか。ワクチン作ってたんだろうなとは思うけど、役立たずすぎて泣ける。ちょっと「ドラゴンヘッド」の後半思い出した。