「人間まがい」

almosthuman

2013年のアメリカ映画「人間まがい」。原題は「ALMOST HUMAN」です。
・「だいたい人間」みたいなオジサンが、失踪後に突然戻ってきてのどかな田舎町を荒らしまくる
・宇宙人だったり触手だったりスプラッターだったり
ラストがとんでもないけど楽しかった~とか変な話だけどコレはすごい~とかいうことではなく、ぽかんとして終わる話。

 

ネタバレ

メーン州パッテンで実際に起きた話(だそうです。怖いですね)。
1987年、目の前で青い光と爆音に包まれたセス。友人のマークの家に逃げ込む。マークの彼女・ジェンも出てきてセスを気遣うが、マークは外に出てしまう。電気が点滅し、セスとジェンは頭痛で倒れる。
マークは行方不明になり、そのまま2年が経つ。

2年後、セスは体調を崩している。しょっちゅう鼻血を出している。ジェンは新しい恋人を作って幸せそうだ。その頃、森には全裸の男がいる。寝そべって倒れているようだ。
偶然男と出くわしたハンターは、彼に首を絞められてしまう。そして、彼の服を奪って、男は歩き出す。その男こそマークだ。彼は死体を引きずっていき、グチュグチュと音が響く。
セスは、マークが帰ってくると確信しているのだ。

マークは雑貨店に行き、道を尋ねる。車で給油していた男を殺し、不親切な店主をも殺す。ナイフや銃を使いこなすマーク。そして、マークは盗んだ車を走らせる。死体は荷台に積む。

セスは出勤するが、週3で鼻血を出していることを店長に心配される。

マークは自宅に戻るが、底は既に別の夫婦が住んでいる。怒り狂ったマークは夫婦をグア草津する。オノで頭を割り、ショットガンやチェーンソーで体を傷付け、首をナイフで切る。

セスはますます体調が悪くなる。

マークはガソリンスタンドにいた男の死体に触手を使って何かを植え付ける。

セスはジェンのもとを訪れ、警告する。

マークはジェンの家を訪れ、今の彼氏・クライドと遭遇する。クライドはマークを殴りつけるが、彼は殺し返す。

ジェンは帰宅して、マークと遭遇。衝撃を受けるが、マークはまくしたてる。
「使命を果たした。奴らのためだ」
「望んでいたものをあげよう……家族だ」
「仲間になれ」

セスはマークに呼ばれるように彼のもとへ向かう。

クライドの死体を見つけ、驚くセス。彼はジェンを助け出す。マークはセスを責める。「俺を見捨てた」という彼は、自分が体験してきたことを彼に映像で見せる。そこには激しい拷問?を受けるマークの姿があった。
しかし、マークが殺した死体がそれまで繭に包まれていたのに、徐々に脱皮を始める。そして、セスたちを襲い始める。セスは死体をノコで切り、彼らから脱出する。

マークはジェンと家族を作るために、股間に触手を伸ばす。
セスを襲う女(マークの家に住んでいた夫婦の妻のほう)。乳まるだしで暴れまくる。だが、セスは彼女を撃退し、ジェンを助け出して車を盗み、病院へ急ぐ。

だが、ジェンも既に体を乗っ取られていた。車から降りて、道にいた知らない人を襲うジェン。セスは車で彼女を轢き殺し、それでも生きているとどめを刺そうとする。
「やめて、私よ!」
そう叫ぶジェンだが、セスは手に持った石で彼女を殴り殺す。その彼を、迫っていた警察が射殺する。セスはジェンと彼女が殺した人間の上に崩れ落ちる。

森の中。また、裸の男が目覚める。それはセスのようにも見える。

 

感想

・宇宙人がなぜ、田舎町でこんなごちゃごちゃしたことをしたのかは謎。
・主人公が虚弱体質になったのは説得力を感じました。なぜだか。
・ラストが既視感が強すぎて、な~んか納得できない。
個人的には「触手」にまったく怖さもドラマも感じないので、そこを多用していたこの映画に何にも感じなかったのはそのせいかもしれません。