墜落を「ツイラク」と書く奴とは友達になりたくない『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』

元カレとツイラクだけは

元カレなんてまず会いたくもないもんであるが、一緒に〇にたくはないですよね、そりゃあ。

と言いたくなる映画。2020年のスウェーデン/アメリカ映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』。ライトノベルみたいなタイトル。原題は「HORIZON LINE」なんだけど。

海でのギリギリ系の映画は多い。映えるからでしょうか。海さえ見えてりゃあ見栄えなんとかなる精神?

サメが襲ってくる、水中で酸素がなくなる、船に上がれないまま漂う… あたりが、2000年代からよく見かけた印象です。

この映画はタイトルでわかるように、小型飛行機に元カレと2人きり、墜落しそう、でも協力してガンバルという内容。わかりやすい!

当たり前ですが、墜落して終わるわけがないので(ゴリゴリのミステリーホラーで複数人乗っていたらあり得なくもない展開だが)まぁ安心して見られる。

結論から言うとホラーではない。怖くない。

お話は以下の通り。

島で自由気ままに過ごしていたものの都会で就職し、イケメンだけど生活力がない島暮らしの彼氏も捨てた主人公。しかし、親友の結婚式で島に戻ってきます。

お互いにバチバチに意識し、結婚式前夜に関係を持つもヤリ逃げする主人公。しかし船に乗り遅れ、知人の飛行機(機種は詳しくないけど、数人乗れるくらいの大きさ)に同情させてもらうも、そこには元カレの姿も…!?

しかも、運転をしてくれていたおじいちゃんが飛行中に発作を起こして倒れ、2人で飛行機を飛ばし続けなければならない…

という展開の映画なのです。

結婚式に差し入れる高級酒が出てきた時点で「ああ、これガソリン代わりにするんだろうなぁ」と思っていたら案の定でした。

飛行機の外に出て給油したり、天候が悪化したりとピンチはあるものの、そもそも主人公が飛行機をなんとなく操作できる(運転士のおじいちゃんに習っていたという設定があるが、簡単に習得できるもんでもないよな)スーパースキルの持ち主なので、そこに不安はないのがよかったのか、悪かったのか。

この映画で気になったのは、もともとの邦題に「セスナ」という単語を入れたらセスナを作っている会社に引っかかり、タイトル変更を余儀なくされたというエピソード。「テトラポット」がNHKで使えないみたいなものか。「セスナ」もメーカーが作った名前だからダメなんですね。

これしかウリがなかったのか?とも言いたくなる。

パニック映画として、テレビ東京昼間に放映されていそうな感じ。それくらいの空気感で見るのが過不足なく観られると思う。いや、面白いんですよ。ちゃんといろんなトラブルが畳みかけてくるんですよ。ただ、どうしても片手間で見る感じになっちゃう…

飛行機好きな人には刺さる映画なんですかね。DVDジャケットの機体に合成されている人の画像が一番面白かったです。

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