でっかくて硬くて強面のシスターとぶん殴り合う映画『死霊館のシスター』

この映画、見てはやめて、見てはやめてを繰り返したのですが。

『死霊館のシスター』。2018年アメリカ映画。

いや、ルーマニア修道院が舞台なんですけど…

ルーマニアの修道院で自死したシスター。その事件の真相を探るべく派遣された神父と見習いシスター(霊感あり)、不幸にも事件に巻き込まれた地元で暮らす青年・フレンチー。彼らは悪魔のシスターの存在に気付き、それと立ち向かうために命をかける…

というストーリー。

たしかに怖い。修道院の中を歩いていたら、後ろにふっと悪魔シスターが映りこんだりもする。神父を誘い出し、墓の中にテレポーテーションさせたりもする(ここだけ意味不明でちょっと笑ってしまった。間に合わなければ窒息死していたにせよ、なぜ墓に入れたのか)。フレンチーには、自死したシスターの首吊り遺体を再現して上からとびかかって襲いかかる。見習いシスターのアイリーンは修道院で手厳しい歓迎を受けるが、実はすべて幻で、彼女が会ったシスターたちはすべて犠牲になっていた。

自死した女性をついばむカラスなど、残酷なシーンも盛りだくさん。こういうカラスも動物プロダクションに入っているのかな?

ここでポイントなのが、悪魔シスターは単体では外に出て行けず、誰かに憑依しなければいけないということ。

とうとう悪魔シスターと立ち向かうことに決めたアイリーン。地下の井戸?に投げ込まれるも、修道院に隠されていたキリストの血を水の中にまいて退治。

最後はフレンチーに人工呼吸をしてもらうというロマンスつきであります。

しかし、実は悪魔シスターはフレンチの体内に憑依しており、修道院を脱出。のちに彼はその悪魔に延々と苦しめられる… という、後味の悪い展開が用意されていました。

いや、後味が悪いというよりも、確認不足なのが悪い気もする。人に憑依しないと外に出られないのだから、念のために体を確認すべきではなかったか。とマジレスする。

ちなみに次のスピンオフ『アナベル 死霊館の人形』も見ているんだけど、本当に感想がない。怖いけど、映画が終わってカーテンを開けたらそのまま消えてしまうような恐ろしさしかない。そう考えると儚い映画ではある。アナベルはシンプルに顔が怖いとは思います。

最新作の『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』も見ようか迷っています。主人公夫婦を演じている俳優さんたちは好きなんですけどね。どうせまた悪魔がウロウロ→ギャー!→ウロウロ→ギャー!→ハッピーエンドかと思いきや、ちょっと後味悪い終わり方なんだろう?知ってるよ!と思ってしまう。

そもそも、私がオカルト系の映画をそんなに好きではないので、このシリーズを愛している方々には申し訳ないです。

この映画で気になったこと。

フレンチーって変わった名前ですが、要はルーマニア人じゃなくて本当はフランス人(正確にはカナダ人らしいですが)で村に後から住み着いたから、あだ名で呼ばれているらしい。これ、日本人だったらジャパーンとかだったんだろうか。すごいあだ名。

しかも、物語の展開と全然関係ないのにフレンチくん。

フランス人の友達できても「フレンチくん」なんて呼べないよ。すごいな、ルーマニアのセンス。いや、脚本家のセンスなのか。

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