海の上、誰かがいる…「イット・カムズ」

イットカムズ

「イット・フォローズ」の脚本家・監督の方が手がけたらしい海洋ホラー。しかし、「音をたてると『それ』は来る」というキャッチフレーズは明らかに2018年に注目されたホラーと混同させるようなコピーになっているのはいかがなものでしょうか。

登場人物

ブレイディ:泥棒だが、企業の機密情報を盗み出そうとしていた義賊だった青年。
ジェス:おとなしい主人公。環境に興味がある意識高い系。
ニコール:ジェスの親友だが、男好き。
マーティ:大金持ちの御曹司。
ランス:マーティの友達だが、異常なプレイボーイ。ニコールをナンパする。

マルコム:マーティの家に雇われている船長だが、船の持ち主のフリをしてナンパしていた。
ティナ:マルコムにナンパされた美女。
クリスティ:マーティの元カノ。マーティから執着されているが、ある秘密を抱えている。

ネタバレ

ニコールとジェスはマーティ、ランスにナンパされ、マーティの家の豪華ヨットにクルーズしに行く。だが、そこにはマルコムとナンパされて遊びに来た美女・ティナもおり、マルコムを買収したブレイディも隠れていた(彼はマーティの父親の会社の秘密を探っている)。

ジェスはマーティに口説かれるが、突然現れたクリスティのほうに彼が行ってしまい、放ったらかしになる。
マーティはクリスティを帰したくないあまり、船を沖に出してしまった。一方、ランスはクリスティに手を出しており、そのせいで彼女とマーティはうまくいかなくなったこともわかる。

その後、船は突然座礁し、照明もなくなり、無線も壊れてしまう。
ブレイディ、マーティ、クリスティ、ティナ、マルコムは近くの島に助けを呼びにいくが、そこには謎の実験施設があった。また、船の上にもなにか不思議な存在がいるように感じられる。

ジェスはマーティの会社が何らかの実験をしていた動画を見つけるが、その現場が近くの島だった(なんという偶然)。マルコムは突然なにかに殺され、逃げようとしたティナもボートから海に引きずり込まれて死んでしまう。
船の上のランスも、場を離れたニコールに助けを求められるが応じず、間違って彼女を殺してしまう。

ティナが死んだ後ボートを回収して戻ってきたブレイディたちだが、ランスの所業を知ったマーティは彼に怒り、喧嘩が勃発する。逃げようとするもボートは流れ、クリスティとマーティは和解するも怪物に殺されてしまう。マーティにボコボコにされたランスも怪物に襲われてしまった。

助けが来るが、彼らはジェスとブレイディを殺そうとする。実はブレンディは彼らの仲間だったが、都合が悪いことを知りすぎたとブレイディも始末されることになる。海に逃げ込むブレイディとジェス。ジェスだけでも逃がそうとするブレイディだが、やはり2人とも殺されてしまった。

感想

謎の化物がまったく姿を出さず、「音をたてると来る」というよりもフツーにそのへんをうろついているだけ。
ヒロインはよくいるちょっと引っ込み思案でおとなしい少女かと思いきや、ガチガチに意識が高く環境破壊を憎みまくっているという設定も怖い。前半はちょっとおバカなティーンズ映画、後半はひたすらヨットで怯えるというパンチには欠けた内容です。ほめるところが見つからないかも…?