目からはちみつどろどろゾンビ映画「カーゴ」

2017年のNetflix限定映画「カーゴ」を見ました。オーストラリア映画です。

船で移動している家族。生まれたばかりの子供・ロージーを育てるため、サバイバル生活を続けている。難破船から食料品をとってくる主人公・アンディだが、嫁のケイも黙って船を漁りに行き、ゾンビに噛まれてしまう。
※ちなみにこの世界のゾンビは全身の穴からはちみつが垂れてます

嫁を病院に連れて行こうとするアンディ。しかし、そこに到着する前にケイは変化してしまった。彼女を殺すことができないまま、車が大破してしまい、さらに妻に噛まれてしまうアンディ。

一方、サバンナにはゾンビ化した父親を操る少女・トゥミがいた。彼女は父が殺されないようにかばっているため、部族から孤立していた。部族だけはゾンビに負けず、むしろうまく立ち回っている。

医師のもとにつくも、何もできないため、アンディはロージーを預けられる人間を探そうとする。が、たまたまゾンビに襲われていたところを助けてくれた男・ヴィッグとその美しい妻・レイニー。ヴィッグはトゥミを檻の中に入れ、ゾンビをひきつけては彼らが身につけている金目のものを集めていた。
しかも、彼はレイニーの本当の夫やその同僚たちを殺して彼女を手に入れていた。一緒に逃げてほしいと頼む彼女だが、ヴィッグはそのたくらみに気付き、アンディをトゥミと同じ檻に閉じ込めた。だが、トゥミと協力して檻から脱出する2人。アンディは父ゾンビを使って自分の邪魔をしたトゥミに悪印象を抱いていたが、彼女がむしろ純粋な少女だということを知り、徐々に距離を縮めていく。

レイニーのもとにこっそり戻ったアンディだが、ヴィッグは彼を撃とうとし、それをかばったレイニーが死んでしまう。

トゥミとアンディ、ロージーは以前に見かけた一家にロージーを預けようとするが、父が既に感染しており、一家心中しようとしている最中だった。

今度はトゥミの家を目指す3人だが、突入したトンネルにはゾンビたちが立ち寝していた(暗いところで寝る習性があるらしいけど、蜂モチーフなら巣があってもよかったのかも?「28日後」のトンネルを思い出すね!)。
ここでまたヴィッグと鉢合わせするも、彼は死んでしまった(自分で反省しながら死んでいった)。

変化しながらロージーを運ぶアンディ。彼は感染体になった後も、背中に背負ったトゥミとロージーのため、目の前に肉片をぶら下げてもらって歩き続ける。そしてトゥミは部族のもとに戻り、アンディは妻の香水の匂いに包まれながら死を選ぶ。
ロージーのおなかには「サンキュー」の文字が残されていた。

映画の中で見ると素敵なんだけど、文字のビジュアルで見るとコント感があるのはなぜだろう。
ヴィックとレイニーの関係は既視感があるなあ、とは思いました。偽装夫婦をやらされているパターンか、強盗orカニバリズム一家か、本当にいい夫婦だけどあっさり殺されパターンか?と思っていたら、やはりそうだった。
あと、部族の設定で「地面を浄化するために燃やす」とか「遺体を木に埋める」とか、面白いなあと思いました。トゥミもかわいかったです。