「フラットライナーズ」

フラットライナーズ

2017年の映画「フラットライナーズ」を見ました。
医大生たちってどうして映画の中で危険な実験とか賭けに手を染めるのでしょうか?
今回の鍵は『臨死体験』。とはいえ、殺し合いになったり悪霊が出たりはしないうえ、「そりゃあ自業自得だろ」と言いたくなるような展開があるので、ちょっとムカムカします。
前半はエレン・ペイジが主人公っぽいのですが、途中からチェンジします。本当の主人公はヴァンパイア・ダイアリーズの主人公を演じたニーナ・ドブレフ。全然気が付かなかった。

登場人物

※全員研修医です

マーロウ:おっとりしていてトロイところがある研修医。
コートニー:聡明な女の子だが、ある実験を皆に持ちかけて混乱を巻き起こすきっかけになった。
レイ:消防士から医者のインターンになった青年。しっかり者。
ジェイミー:チャラくて女好きのプレイボーイ。ヨットに住んでいる。
ソフィア:母に厳しくしつけられ、自信が持てない女の子。

ネタバレ

研修中、病院で頑張っている6人の若者たち。
コートニーはソフィアとジェイミーを誘い、心臓を止めるからそこから蘇生させてほしいと頼む。彼女は臨死体験のデータを集めているのだ。

ジェイミーがそれに乗っかり、実験は行われるが蘇生させられない。レイを頼る2人。
コートニーは生き帰り、素晴らしい臨死体験をしたと語る。実際に、彼女はどんなことでも思い出せるようになり、パンを焼いたりランニングをしたりピアノを弾いたり、能力を発揮する。
しかし、反対に水に関連するところで、彼女は不思議な体験をするようになる。風呂の中に何かがいると感じたり、シャワーカーテンから顔が浮かび上がってきたりする。

だが、コートニーが万能になったのを見てジェイミーも同じように臨死体験をしてしまう。マーロウやソフィアもそれに続く。レイだけは拒否するが、マーロウと彼はいい感じになる。
彼らは薬物をしたようにハイテンションになる(ジェイミーとソフィアは寝てしまう)。

臨死体験をした者たちは、過去のトラウマを思い出すようになる。コートニーは妹の事故死、マーロウは怠慢から患者を死なせたというトラウマ、ソフィアは学生時代のいじめ(自分より成績がいい同級生のヌードをバラまいた)、ジェイミーは妊娠した元カノを捨てたことに苦しめられる。コートニーは妹のことが気になって実験を始めたが、彼女のビジョンの前に現れる妹はいつも彼女をにらみ、恨んでいるようだ。そしてコートニーは幻覚に追われ、自宅のマンションから転落死する。

コートニーの死を知り、なにか情報を得るためにパソコンを探すマーロウだが、遺体安置所には「人殺し」という血のメッセージがあった。そして、なぜかコートニーから電話がかかってくる。

ジェイミーも海に転落し、ソフィアは幻覚や幻聴に苦しめられる。
そしてマーロウは、解剖初見を改ざんしたことがレイにもバレてしまった。レイは学部長に話すべきだというが、マーロウはキャリアに傷がつくと拒否する。

怯えたソフィアはいじめていた生徒のところに言って謝罪する。許してくれる女性(すごいいい人)。
ジェイミーも元カノのもとを訪れるが、彼女は彼の子供を出産していた。
2人は罪を悔い改めることで、死の連鎖から逃れることができた。

マーロウは車を運転中、顔をビニールで覆われて殺されそうになり、全てを終わらせることを決める。自殺しようとする彼女だが、「自分を許すのよ、マーロウ」というコートニーの言葉で、自殺ではなく謝罪をすることを選ぶ。

ジェイミーはロサンゼルス行きをやめ、地元に残って息子と元カノと一緒に生きることを決めた。
マーロウは罪と向き合うと決め、コートニーのパソコンを海に捨てる(不法投棄…)。
学部長に名乗り出たマーロウ。

最後に彼らはコートニーの死を悼む。

感想

ジェイミーの件は後でうまくいったからまだしも、ソフィアとマーロウの件は胸糞でしたね。コートニーは一緒に交通事故に遭って川に落ちた妹を助けられなかった、というトラウマがあったのですが、エピソードの温度差が激しすぎます。「自分を許すのよ」じゃあないだろう。ずっと悔いるべきだと思うんですけど。こういう場合。
臨死体験の話は面白かったけど、テンションが高い時に見るビジョンがよくわからない。マーロウは水中を漂うクラゲのビジョンばっかり見てたけど、それが何かを意味しているのか?という説明はありませんでしたね。