「キャビン・フィーバー」(2016年・リブート版)

キャビンフィーバーリブート

2016年の「キャビン・フィーバー」です。こちらリブート作なので、原作と内容はほぼ同じなのですが、すごくキレイにまとまっていて、「得体が知れない感染に蝕まれていく怖さ」というのが薄れている気もします。
原作を思い出しながら見たのですが、やはり少し物足りないですね。

登場人物

ポール:主人公。カレンに恋している
カレン:美人。心優しい女性
バート:お調子者。トラブルメーカーである
ジェフ:ややプライドの高い男
マーシー:ジェフの恋人。カレンとも仲良し

ネタバレ

キャビンフィーバーリブート2

獲物を持って帰る男。だが、彼の愛犬・パンケーキが血まみれで倒れている。死体は突然破裂し、血飛沫が顔に飛ぶ。

ある別荘に向かっている若者たち。彼らは途中で雑貨店に立ち寄るが、そこにいた兎のお面を被った少年にポールは手を噛まれる。揉めるものの、逃げ出すように立ち去る5人。

バートは別荘にあった銃を持ち出し、ジェフとマーシーはさっそくお楽しみの時間を持つ。カレンとポールは別荘の前にある池で泳ぎ、イチャイチャする。
だが、バートは森の中で爛れた皮膚の男を誤射してしまう。

焚火をしながら怖い話をしている5人。ボウリング向上に男が立てこもり、人質を円状に座らせて1人ずつ殴って言った。そして手足をバラバラに切り落とし、イスにくくりつけられた胴体だけが残った。犯人は消えていた。という話を披露するポール。そこにドーベルマンを連れた男がやってくる。ドラッグを持っている彼を歓迎する5人。だが、雷が鳴りだしてお開きになる。

と、ドアを叩く音。彼らはさっきの男だと思いドアを開けるが、そこにはバートに誤射された男がいた。彼は車に乗り込み、血を吐き出してしまう。マーシーは彼にオイルをかけ、火がついて男は燃えてしまう。バートは言い訳を繰り返す。

キャビンフィーバーリブート1

朝。マーシーはボートで助けを呼びに行く(とはいえ、彼女は役に立たないまま戻ってくる)。カレンはショックを受けていて帰りたがり、ポールは説得する。カレンに水を飲ませるポール。
バートとジェフは近くの家に行くが、豚を屠っているおばさんに出会い(彼女は豚が原因不明の病気で死に続けていることに激昂している)、無線を借りることになる。だが、昨夜の男がおばさんのイトコのヘンリーだと知り、慌てて逃げかえる。空振りで戻ってきたマーシーに嘘をつき、誰もいなかったというバートたち。

ポールは女保安官のウィンストンと出会う。彼女は目元に傷があり、色っぽい。ポールはウィンストンに状況を説明しながら、助けを呼ぶように頼む。彼は彼女に気に入られたようだ。

バートとポールは車を洗っているが、様子のおかしいドーベルマンがやってくる。犬を追い払うが、今度は具合の悪いカレンがポールを驚かせる。キスしてペッティングしている2人だが、カレンの股間から血が溢れてくる。彼女は昨夜の男と同じ何かに感染しているのだ。

カレンを隔離することにした4人。ポールは犬に怯える。
マーシーはカレンを気遣うが、カレンは傷付いている。

ポールはキャンピングカーに助けを求めに行くが、追い払われてしまう。結局戻ってきて、大喧嘩になる4人。しかし、ドーベルマンがカレンのいる小屋を襲っている。すぐ消えてしまうが、彼らはまんじりとしない夜を過ごす。

朝。カレンの足は噛まれて血まみれであり、死にそうだ。しかもバートは既に症状が出ているがそれを隠そうとする。しかしジェフに見破られ、バートは1人で車を走らせていく。ジェフは他の者に厳しい。自分も水で口をゆすいでいる。
彼はマーシーとポールを遠ざけ、小屋に閉じこもる。カレンはどんどん具合悪くなる。追い詰められたマーシーとポールはついセックスしてしまう。だが、マーシーの背中には傷跡が表れている。

バートは雑貨店に駆け込んで助けを求めるが、彼を噛んだ少年のせいで大人たちが激昂し、感染を持ち込んだとバートを殺そうとする。
「あいつら感染したぞ」「病気の牛は、他に感染する前に殺す」
男たちはバートを追いかける!

カレンは死にそうだ。
バートの車は追われ続ける。
ジェフを探して、ポールは森の中に入る。
バートは車を捨てて、森に逃げる。
マーシーは背中の傷がじゅくじゅくして焦る。
ポールはバートが誤射した男に池に引きずり込まれる。
マーシーは風呂に入り、脱毛するが、脚がどんどん裂けていく。また、乳首がとれる。
ポールは貯水池のせいで、感染が広まっていると気付く。
バートは山狩りで追われ続ける。
マーシーは裸で外に飛び出す(大事な部分は全部出血しているので、見えません)。そこに、ドーベルマンが現れる。

夜になり戻ったポール。ドーベルマンがカレンを食べているのを目撃する。「私を殺して」と懇願され、シャベルで顔を突き殺す。そして放火する。
バートと合流したが、男たちが3人追いかけてくる。男たちを全員殺して、死んだバートを置いて男たちの車で逃げるポールだが、事故ってしまう。ポールは「どこがリゾートなんだよ!」と絶叫して車も爆発する。

のんびり旅行客と話しこんでいる女保安官を見つけて怒鳴るポール。なぜ助けを呼んでくれなかったのか?そこに、無線で「ロッジの若者が人を襲っている」「彼らは伝染病にかかっている」と連絡が入り、緊張感が走る。保安官と一緒にいたキャンパーはギターでポールを殴ろうとするが、失敗して連れの女をブン殴ってしまう(ギャグ?)。
ポールはとにかく保安官と交渉し、医者に向かうことにする。

だが、保安官が教えてくれた道は嘘だった。ポールは道に迷う。
ジェフはロッジに戻ってくるが、マーシーの肉片や男たちとバートの死体を見て驚く。
「俺は生きてるぞ!」だが、ジェフの掌にも感染の兆候が見える。次の瞬間、女保安官が彼を射殺する。

森の中には、血まみれで感染しているポールがいる。気の後ろから、そっとウサギのお面をかぶった少年が顔を出す。

警察たちが死体を回収している。

都会では、SNSを見ている女子がいる。彼女は5人の若者の画像を見ているが、途中から感染しているカレンと、彼を殺すポールの画像になり、戦慄する。

感想

・しかし、善人であるカレンが真っ先に死ぬというのがやはり意地悪い展開であります。
・頭のおかしい少年枠がマイルドになっていました。ウサギの仮面も絶妙に怖くないっていう印象。内藤監督の短編に出てきた仮面の子供はむちゃくちゃ気持ち悪かったので、やりようだという気もする。