「京城学校:消えた少女たち」

京城学校

2015年の韓国映画「京城学校:消えた少女たち」。
・女子寮で、消えてしまう少女が続出。その行方は?
・突然怪力になる主人公。なぜ?
おそらく日本統治があったころの韓国の話のようなのですが、一切説明がないので時代背景はよくわからない。にしても、いい成績をとったら東京に留学できるって設定があるので、そんなこともあったのでしょうか?なので、途中で韓国の俳優さんや女優さんが頑張って日本語喋ってます。
イメージとしては「サスペリア」みたいな感じにしたかったのかなと思っていたら、全然違いました。

なお、日本語名とは別に、皆さん韓国のお名前もちゃんとあります。

ネタバレ

ある山奥の学校にやってくる少女。校長の加藤早苗が挨拶をする。少女の名は静子。彼女は体が弱い。母は彼女を置き、すぐに立ち去ってしまう。

静子は寮母(なのかなんなのかわからない。看護師っぽくもあるけど、静子の私物いじくってるし)に私物を仕分けされ、反抗したらビンタをされる。「指導!」(※日本語。柔道か?)という声と共に。

委員長のように皆をまとめる和枝は、静子を励まし、大きな飴玉を口に入れる(「着信アリ」を見たばっかりだったので、少しビビる。※着信アリでは、悪霊が人を殺した後に飴玉を口に入れてくれます)。

少女たちは皆でサクラの刺繍をする。いい成績を納めたら東京に行けると聞く静子。
少女たちは寝る前に、謎の薬を飲まされる。

夜中に呼び出される静子。優花は静子をいじめるが、彼女が血を吐いたことで驚く。

翌朝、校長に励まされ、点滴を受けることになった静子。少女の1人・紀平(きひら)が謝りにくる。実は、彼女の前にも静子という少女がいて、優花と和枝は彼女の友達だったのだ。そのせいでいじめがあったのだとわかる。

和枝と静子は親しくなる。静子は彼女の母が継母であり、実の母は自分と同じ病気で死んだと明かす。

昼食。おにぎり(中にキムチ)と汁物、薬(滋養薬みたいなもの)が配られる。紀平に消えた静子のことを再度聞く静子だが、紀平は突然怒り狂い「フザクンナヨ、コロシテヤル~!」(日本語)と絶叫する。そのままけいれんしてしまい、倒れる紀平。だが、彼女はなにも覚えてないような普通の素振りで戻ってくる。

和枝と静子は学校を抜け出し、森を駆け巡る。
静子は走り幅跳びに成功する。だが、優花はいやがらせで、体育の授業後、静子の制服に血まみれの小鳥を隠していた。静子はショックを受けるが、昼食中、優花の食事に小鳥の死体をったきつけて怒る。

静子は、ベッドの下にドロドロになっているクラスメート・恵口を発見する。

恵口はそのまま、消えてしまう。夜、学校から家に帰ったと聞かされる生徒たち。前の静子も同じように消えてしまった。優花は彼女にあげたハンカチがそのまま落ちていたことから、何かがあったと察している。だが、その話を聞かされた和枝は昔の静子の話を頑なに避ける。

紀平と一緒に、またもや校舎でドロドロになった少女を目撃する静子。だが、紀平はエビぞりになりながらまた痙攣する。静子は昏倒して、目を覚ました時には紀平も転向してしまっている。
薬を怪しむ静子は点滴が体に合わないと申し出る。

和枝は家族がいないので、なんとしても留学をしたい。静子は和枝と留学したいと願う。同じく留学を希望している優花を蹴落としてでも。
静子は和枝と2人きりの時、走り幅跳びでものすごい効果を出す。

静子は池に引きずり込まれ、その池の中でたくさんの少女たちが揺れている夢を見る。
校長に留学の相談をして、笑われる静子。だが、彼女はその日に留学の候補生に選ばれてしまう。激昂する優花は静子を棚にたたきつけるが、彼女は叫び声でガラスを割ってしまう。また、和枝は静子の首を絞めて怒鳴り散らす。

静子は体を縛られたまま、特別授業を受けることになる。だが、それは実験のようにしか見えない。和枝は昔の静子と今の静子の症状や苦しみ方が似ていること、昔の静子を振り払ってしまったこと(そのせいで、和枝の腕には傷跡がある)を思い出す。和枝は彼女なりに、静子が消えたことを恨み、かつ後悔していたのだ。

和枝と静子は校長室に忍び込み、消えた少女たちの日誌を探す。そこに軍人(この人は体育教師も兼任?)の健二が現れ、校長と話し始める。彼女たちは実験について口論する。実はこの学校の少女たちはスーパー軍人を育成するための新薬の実験台にされていたのだ。

その頃、優花は木から飛び降り、そのまま自殺してしまう。

逃げる静子と和枝。校長は寮母を責め、指導!とブン殴る。
逃げた2人は近くにある日本軍の駐屯地?にたどり着くが、健二に追いつかれる。和枝は彼の顔に切りつけるが、静子は撃たれてしまう。そのまま逃げる和枝。
連れ戻される静子。校長は「修了式を始めましょう。新薬を使うわ」と宣言する。

学校に戻ってきて、銃を見つける和枝。校長は新薬を静子だけでなく、女性たち全員に使う。
健二は和枝を見つけて殴り倒し、捕まえる。そして彼は、自分がこの学校のトップに立ち、校長はクビ。代わりに寮母を校長に取り立てると宣言する。

和枝は気が付いたら水槽の中におり、鎖につながれている。そのまま、水が注ぎこまれていく。
校長は朝鮮を出て日本に行くために、健二たちにすがりつく。

溺れている和枝と、目覚める静子。静子は立ち上がり、隣の部屋に行く。そこには冷凍保存されている恵口や紀平、優花もいる。そして、和枝もそこにいる。怒り出す静子。

校長は健二やその部下たちと銃を持って向き合っているが、そこに静子が乱入する。彼女は怪力でそのままドアを投げてくる。「みんな死んでしまえ」
発砲されるも、兵士や健二を殺す静子。

寮母は少女たちのもとに向かうが、血を吐いているもの、倒れているものなどがいる。彼女たちは寮母に襲い掛かり、つかみかかる。

校長に撃たれる静子。その弾は静子を貫通し、和枝の水槽を撃つ。そのまま水が零れ、水槽が大破する。静子は校長を殺してしまう。静子は和枝の死体に膝枕をする。

翌朝。少女たちは、体中にサクラの刺繍をされた寮母の死体を見つける。少女たちは大騒ぎする。校長は恵口や紀平、優花と同じく、凍ってしまっている。

「私たちもう……家に帰りましょ」
静子は和枝に囁く。
和枝と静子は、夢の中で内緒の地下室にいる。微笑みながらレコードを流す2人。