「アバター」

アバター

ちょっと古い映画。「アバター」って言っても、青いほうのアバターじゃないです。2011年の邦画ホラー。主演は橋本愛、原作はあの!あの!山田悠介先生なんですって!
今ではもう全然流行ってない気がする『アバター』をモチーフにした映画。コンピュータ上のキャラをきせかえして楽しめるっていいですね。見ている限り、全然楽しくなさそうだけど。けっこうトンデモ映画です。

あらすじ

人気ホラー作家・山田悠介の同名小説を「告白」の橋本愛主演で映画化した学園サスペンス・ホラー。監督は「草食系男子。」「肉食系女子。」の和田篤司。
10歳で父親を亡くし、母と2人暮らしの高校生、阿武隈川道子。クラスで一番地味な彼女は、誕生日に母から初めての携帯電話をプレゼントされる。今、学園内ではSNSサイト“アバQ”が大流行で、互いに分身キャラクターであるアバターを着飾りそのかわいさを競い合っていた。中でもレアアイテムを持っていることで生徒たちの羨望を集め“学園の女王”に君臨しているが阿波野妙子。彼女によって道子もさっそくアバQに強制的に入会させられてしまう。最初はバカにしていたものの、いつしかアバターを着飾ることに夢中になってしまう道子だったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339019

登場人物

阿武隈川道子:「アブコ」と呼ばれている地味な少女。ある時を機に、アバターで成り上がる。
妙子:幼少期から女王様気取りの嫌な女。いじめの主犯。
西園寺:いじめられっ子。妙子への復讐心を道子と共有し、協力する。
山之内:アブコ憧れの先輩。読者モデルでもある。

ネタバレ

幼少期の道子。彼は倒れた父のためになかなか到着しない救急車を呼びに行くが、そこには路上駐車された車のせいで通れない救急車の姿があった。それは妙子の家。彼女は家の中から道子を見下ろしている。道子は妙子と、妙子の父に強い恨みを抱く。

その後。アバターが大流行している女子高。妙子は課金してレアアイテムを手に入れており、クラスの重要人物だ。道子はいつもからかわれているが、いじめられているのは西園寺だ。彼女はバケツの汚水を飲まされているが、担任も見て見ぬフリをしている。

道子は憧れの山之内に声を掛けられて有頂天になる。だが、彼がバイトしているショップで服を買うお金もない。道子は妙子にアバターをやるように強制される(ポイント目当て)。

ヒモで首を縛られている西園寺。道子もアバターがダサイといじめられる。彼女は必死にポイントをためてアイテムを購入し、キャラの整形もする。そして、山之内とメル友になるのに成功する。
だが、妙子はそのアイテムを捨て、豚の着ぐるみに変更していた。
ついていない道子だが、レアアイテムの「バタフライ花魁」をガチャで当てる。
(ちなみに、この撮影をしている学校はとても既視感があります。邦画ホラーでよく使われるとこだと思う)
チヤホヤされる道子を見て、悔しがる妙子。妙子はそのアイテムを力づくでとろうとするが、道子は抵抗する。

西園寺は道子を支持すると表明する。道子は父の形見の時計を質に入れようとして、母にとがめられる。仕方がないので、援助交際をする道子。といっても、相手の財布から金を抜いて逃げるという力技だ。相手(ドランクドラゴン鈴木)に見つかるも、ぬるい喧嘩を経て逃げる道子。
彼女は現金をwebマネーに変え続け、感覚はどんどん麻痺していく。彼女のアバターは豪華な服を身にまとい、皆がうらやむベストドレッサー賞を見事獲得する。妙子は女王の座から陥落、道子は信者たちを集めて夜な夜な校庭で集会を開く。皆、ガスマスクをつけている。

だが、山之内から「二度とメールしてくるな!」と言われる道子。実は彼は妙子の恋人だったのだ。妙子はベッドでの会話で、山之内が彼女をブスだと言ってバカにしている動画を送ってくる(これを拡散されたらどうするんだろう?)。

道子はガスマスク軍団を操り、妙子を捕まえる。そして、アバターのアイテムを全て捨ててやり、ボコボコにする。さらに、自らもキレイになるためにアバターそっくりに整形する。

整形後、山之内にナンパされてこっぴどく振る道子。しかもその動画を妙子に送る。母親との関係は絶不調だが、親切にしてくれた近所の夫婦に100万円をプレゼントする道子。ガスマスクのまま登校する。
彼女は新しいアバターのレアアイテムが欲しくてたまらないが、担任に脅されて喧嘩になる。

担任の溝口は、別の生徒から相談を持ち掛けられ、自宅に上げる。だが、それは道子の罠だった。彼は風呂に沈められ、西園寺によってその水を飲まされる(バケツの汚水の恨みだ)。ふと、ビデオを見つける道子の手下たち。そこには、担任に体を売っていた妙子の姿があった。
道子の復讐は止まらない。彼女は妙子の父親を殺してしまう。

だが、道子はレアアイテムを当てられなかった。
そこに「願いを聞いてくれるなら、アイテムをあげる」というメールが届く。
彼女はそれに従う。
①釣り堀に何かをまき散らす
②ホームレスと一緒に何かを焼く
そして最後の願いは、西園寺を殺すことだった。彼女は躊躇なく西園寺を殺す。だが、メールを送ったのは妙子だった。彼女は道子の部下を殺し、その死体を①と②で処理させたのだ(バラバrにした死体を釣り堀にまいて証拠隠滅させ、ホームレスに解体を手伝わせて焼いた)。太鼓はチェーンソーを振りかざして襲ってくる。
「そんなのどうでもいいから、アイテムくれよ!」
と叫ぶ道子。妙子のチェーンソーをガスマスクで弾く道子。結局、道子は妙子のあごの下から携帯を貫通させて殺し、アイテムを手に入れる。「美しい……」うっとりする道子。

道子は日本を支配すると宣言するが、学校では既に別のアバターが流行し始めていた。別の女王が出現し、道子は陥落する。
道子もサービスを乗り換え、母とは決裂したまま、「私がすぐにオシャレにしてあげるから、待っててね」と呟く。

感想

・アバターが全然かわいくないのがすごい。何がいいんだ。
・あと、現実世界で道子が身に着けるブランドのワンピースも今くるよ感がすごい。
・母親と仲違いしたまま終わるって斬新ですね。
・清水富美加ちゃんが出ていて驚いた。あと、どっかに能年玲奈ちゃんもいます。