「セーラーゾンビ」第1話『転校生』のネタバレ

selorzobmi

2014年の邦画ドラマ「セーラーゾンビ」。「がっこうぐらし」の連載がスタートしたのが2012年7月から、このドラマは2014年7月だから……とはいえ、なんとなく「ウォーキング・デッド」の影響を受けて製作されたのだろうなあということは想像に難くない。
あと、「ゾンビランド」かな。ゾンビが日常を侵食してきたけど、ズルズルと日常だって続くという最近ありがちなノリは、この映画がもたらしたものも大きいと思う。

「がっこうぐらし」は学校に立てこもって生活する女子高生たち4人の話でしたが、この「セーラーゾンビ」はそれよりも人数は多め。ただし、脱落者がどんどん出て学校も追われ、さすらううちにユートピアに辿り着くが……という、かなりベタベタなお話でございます。
男子校バージョンで見たいな、と思いつつそれがナントカが部活やめるってよ。の映画の目指すところだったのかもしれない。(もちろん、あの舞台が共学であり、主人公は「ゾンビ映画を撮影するオタク」という設定も理解してますが)
にしても、「あいつら全部食い殺せ!」(だっけ?)というセリフがスゴイ図々しいなあと思う。皆食われる側だっちゅうの。そこらへんが思春期の肥大化したジブン、的なことなのでしょうか。こっちが恥ずかしくなる。

など言いつつも、キラキラしたアイドル×ゾンビドラマで青春しちゃってる感を出す、という目論見は成功していると断言できる。
しかし、ドラマとして流れていた時にはあんまり集中して見られなかった記憶があります。
あと、ずっと内藤瑛亮監督がこの作品に絡んでいると思っていたが、私は勘違いをしていました。違う監督だったね。むしろ起用してほしかったぞ~!!!!

登場人物

乾舞子(大和田南那):アポカリプス後、家に隠れていたが脱出。睦美に助けられる。アイドル志望のマイペース少女。
秋月百花(川栄李奈):読者モデルをしており、かなりワガママ。
小山田睦美(高橋朱里):面倒くさがりな性格。ベースを弾くことができる。

ミルクプラネット:舞子の憧れのアイドル。舞子の妄想シーンに登場して、彼女にアドバイスをする。

田淵:食べるの大好きのぽっちゃり少女。睦美になついている。
イオリ:発電機や浄水器を作り上げた天才少女。ただし、ほとんど喋らない。いつも笑顔である。
マオ:イオリと仲がいい(むしろ、恋人同士である)。戦闘能力は高め。
アリナ(小池里奈):おまじない好きの少女。
中嶋:生徒会長。マジメであり、百花と対立していた
玲子・洋子:百花の取り巻き

ミドリ:物語中盤で登場する看護学生
アイカ:物語中盤で登場する自衛隊員

寺川:音楽教師。生徒から頼られる存在だったが……
教頭:同じく生徒から頼られる存在。温厚な人物。
鍋島:世界が変わった後、性格が一転する。学校から脱出し、逃げようとしてトラブルを起こすため監禁されている。
亀岡:近所から脱出してきた一家の父。
元気・勇気:亀岡の息子。エロ兄弟と呼ばれるように、スカートめくりが趣味。

DJマーロウ:ラジオを通じて、メッセージを送っている謎の人物。

第1話「転校生」

・「ミルクプラネット」のPVから始まる本編。PVに「もうやだ」などのセリフがかぶる。
・ミルプラの3人から、主人公についての説明あり。
彼女たちがこのストーリーのナビゲーターである。
・車のカーナビでPVを見ていた彼女だが、交通事故でゾンビに襲われる。それを助ける睦美。百花ととりまきたちは、それを笑ってみている。

・舞子は目を覚ますと、女子校にいる。
(フジミ女子校というネーミング)
彼女を受け入れたくないという百花と揉める生徒たち。だが、追い出すことはしない。
・少女たちは学祭の準備で合宿中だった。他の教師たちは逃げ出したが、寺川と共闘だけは残っている。
・イオリとマオも登場。この学校には自家発電システムや浄水器があるが、それはイオリの作ったものだ。
・ゾンビが出てきてから2ヵ月。彼女たちは意外と暮らせている。
・近所の人も避難している。スカートめくりをされる舞子。

・舞子はずっと家に立てこもり、母が以前に間違って購入した「納豆ビスケ」を食べてしのいでいた。だが、それもなくなり、父は食料を捜しにいって戻らず、母は脱出時に襲われた。アリナは舞子をラテアートでもてなす。

・DJマーロウの放送を流す教頭。

・舞子は「助けてくれ」という声につられ、鍵のかかっていたドアを開けてしまう。そこからは教師の鍋島が飛び出してきた。彼はすぐに脱出しては徘徊するので、閉じ込められていたのだ。彼を逃がした責任を負って舞子が、舞子を連れてきた責任から睦美が鍋島を探す。
・だが、ゾンビに囲まれる。追い詰められるが、DJマーロウのラジオで流れた曲を聴くと、ゾンビたちが踊ってしまう(ボリウッド風の曲)。こんなことは初めてだ。

・舞子は妄想の中で、ミルプラと出会う。
・百花に「出て行け」と言われるが、出て行かない舞子。睦美は舞子を気に入ったようだ。彼女は舞子に制服を渡し、翌日、彼女は「転校生」としてみんなの前に姿を現す。自己紹介代わりに歌う舞子。
・全員がシーンとするなか、エロ兄弟が切断されたらしき誰かの足を持って現れる。それはおそらく、姿を現さない中嶋のものだろう。

感想

・片足が登場したのでビックリする(ドラマの規制がよくわからないけど、足はいいんですね)。
・DJマーロウをイケメンだと思う女子が多い設定ですが、どう考えても若い男の声ではないと思うんだけど……私は小林克也が出てきたぞ。
・ゾンビたちが踊るという設定を見るとやっぱり「ヌイグルマーZ」あたりも思い出してしまう。
・自家発電システムや浄水器を「天才の生徒が作った」という設定で終わらせるザル感はスゴイ(2ヵ月で作れるの?)。