「隙間女」

sukimaonna

2014年の映画「隙間女 劇場版」を見ました。
・アイドル主演のホラー
・都市伝説をモチーフにしており、隙間から覗いてくる女に引きずり込まれるお話
しかし、隙間にテープを貼りまくるってどこかで見たな?と思ったら「回路」(ハリウッドリメイク版:「パルス」もですね)でした。
しかも、主人公がアイドルなのに役柄は「建築会社で事務として働いている」んですよ。なんという展開。

ネタバレ

主人公・小春のもとに、長年会っていない妹・今日子が家賃を滞納しており、連絡がとれないと電話は入ってくる。彼女の家を訪れるも、テープで隙間が覆われており、妹は浴室に隠れている。

妹は病院に運ばれるが「自分で意識が戻るのを拒否している」と言われる。妹の家でビデオカメラを発見して中を見るが、隙間を映している映像しかない。隙間からは誰かが覗く。だが、それは夢だった。起きたらそこは病院だが、彼女の膝には指の痕がある。

一方、ある家を整理している親子。この家もなんだかおかしい。娘・沙織はあるノートを見つける。「しまこ」という女性への愛情が綴られたノートには、ある日を境に「殺す」の文字が延々と書き綴られている。「僕を裏切るとこうなるんだよ」「僕もすぐ、しまこのところに行くから」。この家を借りた親子だが、娘だけは危険を感じている。

小春と今日子は子供の頃に虐待されていた。姉は逃げたが、妹は逃げられなかぅた。だが、彼女も親のもとを離れて専門学校に通い、楽しく過ごしていたはずだった。
2週間前の肝試し。4人である廃屋にもぐりこんだが、「金目のモン」を探す男たちに今日子と女友達も同調しない。最初、叫び声を上げて女の子たちを驚かした男だが、友達のみつあきが姿を消す。隙間に引きずり込まれ、女はこちらを覗いている。他の3人は逃げて帰ったが、次々と姿を消した。最後は、今日子の番だ。

家に引っ越してきた親子のうち、父親だけが隙間に引きずり込まれる。

小春はネット掲示板で「隙間女」についてスレを立てている詳しい管理人にコンタクトをとり、相談する。20年前に彼女が失踪したという男・克也。婚約者の名はしまこだ。しまこの遺体があるのではと推測される、空き家に行かなければいけないのかもしれない。

克也は廃墟に侵入して、手帳を見つける。しまこと目が合い「克也だよ。今助けるからね、しまこ」と話しかける。

今日子はこわごわと自宅の隙間に近付く。だが、そこから伸びてきた手に首を絞められてしまう。

小春は自分で廃墟に向かう。だが、そこで沙織を見つけた。
しまこはここで殺された。「感じるのよ」と霊感アピールをする小春。間取りを振り返りながら、2階に遺体が収納されているのではないかと感じる。

しまこはある男(ハゲ)に殺されたのだ。彼女の遺体を小春は発見する。小春はしまこの遺体の手を握ると、彼女の遺体が発火して燃え上がる。そのまま、家は全焼する。

今日子は元気を取り戻し、小春と一緒に生活をすることになる。
(引っ越しの段ボールがしまこの家にあったのと同じなんですけど……)

今日子は、友達の写真を見ている。それを見ながら、ふと、隙間に気が付く今日子。

小春はひとりで残業している。彼女もふと、机の隙間を見る。間から女が覗いている。それは沙織に見える。彼女も隙間に引きずり込まれ、誰もいない部屋だけがそこに残る。

感想

・克也はなんだったんだ。
・おそらく、貞子や伽耶子のようにキャラ立てしたかったのかもしれませんが、まったく魅力的でないキャラ。そもそも、しまこを殺したハゲ男はなんだったのでしょうか。
・テープで塞いでいる隙間が少なすぎる。ちょこちょこ貼ったら防げる話なのか?
・平屋立ての建築会社(いわゆる街の建築会社)に勤めているという設定が謎すぎる。

そんなに怖くなかったですね。