「MONSTER モンスター 」

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こちらはアメリカのテレビシリーズ,「MONSTER モンスター」。かの有名なリジー・ボーデン事件を扱っているのですが、藤山直美の「顔」みたいなモンでしょうか。
しかし、「モンスターズ」とか「モンスター」ってタイトルの映画は多いですね。個人的には「モンスターズ/地球外生命体」と「モンスター」(同性愛の女子が犯罪に走る話。そういやこっちもリッチ出てるね)がおすすめ。高岡早紀の「モンスター」は、コントにしか見えないぞ。
なんとクリスティーナ・リッチが出ているのですが、美人になったなあ。でも相変わらず目がクールなので、ガイキチ役をやるとピカイチです。個人的にはお姉ちゃん役のクレア・デュヴァルさんは好きですね。いい表情をする女優さん。片桐はいりさんみたい。

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あらすじ

アメリカの犯罪史上最も有名な女性殺人犯のひとり、リジー・ボーデン。
彼女の父と義母が殺され、彼女は裁判にかけられるのだが……!

ネタバレ

リジーがなぜか、納屋で梨を食べているシーンから物語はスタート。
なぜ彼女は、汚い納屋でわざわざ果物を齧っているのだろうか?(後にこれがアリバイ作りのための行動だったことがわかります)
そして発見される顔がぐちゃぐちゃにされた父親の死体。

物語は少し巻き戻り、事件前のエピソードへ。
父の仕事はあまりうまくいっておらず、辞めさせられた部下たちが直談判しにやってきています。
義母と子どもたちの関係はうまくいっていません。何より、リジーが非常に問題児なのであります。

義母のカバンからお金などをとったり、店で万引きしたり、禁じられたパーティに出かけたり。
全部バレても、全てを義母のせいにするリジー。

そして姉が出かけていた日、父と義母が殺されます。
リジーのドレスには血のようなシミがあったことがきっかけとなり、疑われるリジー。
彼女の証言は曖昧なため、どんどんと追い込まれていきます。

そのあてつけのようにわざわざ懸賞金をかけて殺人犯を探そうとするリジーですが、親の死体を没収され(検死にまわされるため)葬儀があげられず姉はイライラします。
さらに、市長が家を訪れてきます。容疑者として呼び出しをかけられるリジーですが、なぜかウキウキ。「名士が私の家へ!」と舞い上がるリジーに、釘を刺す姉。

出頭するリジーですが、厳しい追及にしどろもどろに。証拠のドレスも勝手に焼いてしまいます。
証言もちぐはぐでおかしいリジーは逮捕され、報道のせいですぐ有名人に。
メイドのブリジットや姉も証言台に立ち、彼女の裁判が進みます。
ちなみにメイドを事件後にすぐにクビにしたり、リジーのやることはかなり浅はかな感じです。
ですが姉はリジーの無実を信じているので、彼女をかばって、嘘の証言を重ねます。そして結果として、彼女は無罪になります。

リジーはその後、物見遊山で彼女をちやほやする人間たちに囲まれて大騒ぎをしたり、逆に良識ある人からは避けられたりするように。
姉は彼女の生活態度を叱りますが、リジーは姉の耳元で何かを囁きます。自分が殺人犯であると告白したのです。
驚愕し、家を出ていく姉。ひとりぼっちになるリジー。窓の外では、子どもたちがリジー・ボーデンの数え歌を歌っています。

リジー・ボーデン斧を取り
母を40回 滅多打ち
自分のした結果に気がついて
父を41回 滅多打ち
(マザー・グースより)

結局、リジー・ボーデンが本当の犯人なのかは未だにわかっていないのですが、「誰が犯人だ変わらない系ミステリー」ではなく、「犯人がのうのうと逃げおおせるのを黙ってみているしかない系ミステリー」なので、モヤモヤは残ります。
リジー・ボーデンに興味がある方はご覧になってみてもいいのかもしれませんね。