感染パニックドラマにも不倫・浮気のドロドロを持ち込むのか…『happiness』第3話の感想・解説

引っ越した上の部屋・601で起きている謎の騒音。

それは601号室に住む医師夫婦の間に殺人事件が起きたことを意味していた。夫であるオ・ヒョンジュンは妻・ミンジを殺害(夫は医師免許を剥奪され妻にクリニックの権利を譲ったが、それを取り戻したかった)。ミンジは狂人化ウイルスに既に感染しており、殺害後に発症して生き返った。その妻を浴室に閉じ込め、隠蔽しようとしていた。

しかし、セボムとイヒョンはオ・ヒョンジュンの怪しい行動に気が付き、彼を追い詰める。セボムは601に入り込むが、ミンジのいる部屋に閉じ込められてしまった。しかしミンジは彼女を襲わず、夫を追い詰めようと行動。結局ミンジはイヒョンによって確保される。

自分の罪をごまかそうとするオ・ヒョンジュンだが、血の付いたゴルフクラブや彼の服についた血を見ていたイヒョンはこれは殺人事件だと確信していた。

ミンジは夫を恨みながら隔離施設の中で亡くなってしまう。

オ・ヒョンジュンの浮気相手のサンヒが証人となったことで、彼は逮捕されるものの、マンションの封鎖が決まり、逮捕はうやむやになってしまった。

マンションに併設されたジムを通じて「ネクスト」が流通しており、マンションの中には隠れ狂人が大量に潜んでいるらしい。セボムとイヒョンも、マンション封鎖に巻き込まれてしまう。

 

というのが第3話のあらすじなのですが。

ちなみにセボムのお母さんは入院中、イヒョンのお母さんはアメリカにいて無事らしい。

また、ハン・テソク中佐の嫁が感染者だということも明らかになります。彼女はおそらく最初の被害者なのですが、彼女を嚙んだのは誰なのか…??というのも気になるところ。

もうひとつ、伏線として「狂人は閃光弾が苦手」というエピソードもあります。

 

このドラマのユニークなところに、感染からは抗えないものの、発症はある程度コントロールできるという設定があります。つまり、強い意志があれば発症を伸ばせる(のどの渇きを潤すための水を飲むことでも、血の欲求を抑制できる)んですね。韓国ドラマの定番、家族愛!によって発症を遅らせたり、我慢したりすることもある程度はできるのです。

吸血鬼ドラマ『ストレイン』では、愛する人のところに真っ先に戻るという帰巣本能ゆえに悲劇が起きましたが、このドラマでは家族や恋人といることで人間として生きることができるのです。私はどっちの設定も好きです。

また、見境なく人を襲う感染者もいれば、相手を選ぶ(自分が攻撃したい人を選ぶ)人もいます。ここも面白いポイントですね。といっても、見境ない人のほうがほとんどなのですが…。

このオ・ヒョンジュンがマンションにおける悪のひとりなのですが、最初っから最後まで悪いです。遠慮なく憎めるキャラクターだと言えるでしょう。