悪趣味なガウンは悪役の「記号」なのか?韓国ドラマの製薬会社って大概悪役じゃない?『happiness』第4話の感想・解説

封鎖されたマンションの中にいる住人たちはミーティングを開くが、勝手な人間ばかりで話し合いにならない。

セボムとイヒョンは、ジムのトレーナーのスンボムが感染している可能性が高いと彼を隔離する。また、彼は何か秘密を抱えているようだが、それを頑なに話そうとしない。どうやら車に何かを隠しているようで…??

セボムとイヒョンがいる棟(マンションの敷地にはいくつも棟があります)は他の棟の住人から外出を禁止されてしまう。感染者として運ばれたミンジが住んでいた棟だから危険だと判断されたのだ。

しかし、皮肉にも他の棟の住人たちが感染。どんどんと感染は拡大し、彼らは血を啜りながら次の獲物を探し続ける。

ハン・テソク中佐はかつて自分が勤めていた製薬会社の会長と面談していた。この会長こそがネクストを流通させた張本人であり、中佐の妻に噛みついて感染させた犯人でもあった。彼は冷凍室に籠ってたびたび使用人たちの血を啜りながら、治療薬ができるのを待ち続けている。身勝手で傲慢な会長の言動にも、中佐は動じずに受け流す。

 

第4話は生存者の喧嘩ばっかりなので感染者の話にはあまりならないのですが、久しぶりに見るとすごい違和感があります。なぜかというと、歯がとてもキレイだから。ゾンビドラマだと、だいたい歯が黄ばんでるか黒ずんでいるかのどちらかですが、このドラマの感染者は血を吸うと正気に戻るので、歯のメイクはしていないようですね。むしろ白い。血管と目のメイクだけでもじゅうぶんに気持ちが悪いのですが…

中佐の秘密もだんだんと明らかになるのですが、驚くべきことに感染した嫁は妊娠中!しかも臨月!!子供もおそらく血液感染しているので、産む前になんとか治療法を発見したいという中佐の焦りが見えてきます。

しかし、やはり目を引くのが会長のワル感ですね。韓国ドラマの悪役って高くて趣味の悪いガウンを着ている気がする。まあ、アメリカとかイギリスのドラマでもそういう人は出てきますが… それで大ぶりの指輪をたくさんつけてペルシャ猫を撫でているようなイメージ、とまで来たら漫画的なんですが、ガウンが悪趣味なだけで性格の悪さを記号化できているのはすごい。

後のエピソードで同じような富豪がたくさん出てくるのですが、みんな趣味の悪い(おじさんには似合わない感じの)ガウンやシルクのパジャマを着ているのが味わい深かったです。