ツッコミを入れることしか楽しみがない!『君と世界が終わる日に』シーズン5・第2話の感想・解説

第2話が配信されました。

タワー(富裕層)とアンダー(貧困層)の対立が深まり、本当の“理想の社会”とは?わかりあうにはどうしたらいい?というような、ゾンビ映画やゾンビドラマでゲーが出るほど見た展開がひたすら繰り広げられます。

説明するのが難しいのですが、「悪」はストーリーテラーが説明するまでもなく骨の髄まで悪であり、保身と自己顕示欲の塊だと思うので、こういう言い争い自体が終末世界においては説得力を持たない気がする。つまり、説教臭いセリフや対話にややウンザリ気味です。映像なんだから会話で示すのではなく、映像で見せてくれよと思ってしまう。

 

ストーリーを振り返ります。

前回、アンダーからタワーの入り口まで来た加州はトウマに銃で撃たれてしまう。しかし、レジスタンスと名乗る革命軍もついでに乱入し、たまたま命だけは助けてもらえる加州。そのままアンダーに運ばれる。

脱出を試みた明日葉は速攻で捕まり、トウマと対峙。しかしトウマくん、現れた瞬間に「これが現実だッ…」と言いながら部屋に入ってきたんですけど。漫画みたいな世界観ですね、ほんとに。

トウマは父親に言われるままにレジスタンスを制圧してきたのですが、明日葉はそれに疑問をなげかけます。なぜ、彼らがタワーに反抗するのか理由を聞いたのかと尋ねられ、あっ…聞いてない…となるトウマ。なんといいますか、お客様の名前を聞き忘れたドジっ子OLみたい。

明日葉はタワーの人たちの暮らしぶりを見て、トウマと彼の父親がやってきたこと、守ろうとしたものも間違いではなかったと理解します。しかし、それでもアンダーを知らないまま、貧困層をわかろうとしないまま物事を進めすぎてはいないか?と問いかけ、トウマはそれはもう、赤子の手をひねるように「ハッ…」と心が揺れ動きます。簡単すぎる。

前シーズンで登場した裏切り者のゆらはタワーで教師をしているのですが、生徒が5人くらいしかいなくてズコーってなりました。アンダーどうこうはおいといて、子供は全員保護しないと自分たちの生活が将来ヤバいと思うんですけどね。ただ、アンダーには子供は全然いなかったから(そもそも生き残りにくい世界観ではある)、子供は全員ウェルカムであのガラガラ状態なのか?とも思うけど。でもユートピアって結局、何人くらい人がいるのか全然わからないんですよね。

ちなみにゆらの生徒は東大の入試の問題をすらすら解けるくらいの天才少年。お、教えるの大変そう… ゆらのタワーがいかにいいところかを延々と聞かされる明日葉。飯を食い、バイオリン演奏を楽しんでいる間もその話にひたすら耳を傾けます。なんちゅうか、明日葉って気が長いですよね。のんびりさん。それとも途中から話聞いてないのか?こっちは会話シーンが長いのでボーッとしていました。

あと、タワーの人たちは豪華な食事をしているんですよね。アイスコーヒーとオレンジジュースもあったな。まあ賞味期限を無視すればわからなくはないのですが、ゴーレムが出現した時期から考えるとコーヒーもジュースも提供するの難しくない?もしかして誰か、豆を栽培しているのだろうか…?みかんも…?? とかモヤモヤ考えました。

そんな豪華なカフェテラスにまたも突入してくるレジスタンス。トウマを狙ってきたレジスタンスの女を助けようとする明日葉ですが、そのせいでゆらが撃たれて死亡。あと、榊原の秘書のソリマチ(村杉さん)も撃たれていました。自分の「人を信じる」姿勢が大事な仲間の命を奪ってしまったことにショックを受ける明日葉…

いや、明日葉が悪いっていうより、警備が悪いんですけどね!!!

その場で撃っておけば!というよりも、先に身体検査をして、ちゃんと拘束しておけばよかったのにって話なのに、明日葉が悪いように話がスライドしていてちょっと気分が悪い流れでした。

 

アンダーのほうも、話がごちゃついております。

加州はアンダーで処刑されることに。しかし佳奈恵はそれを止め、食料を調達してくる代わりに加州の命を助けてくれと交渉。海斗はそれを見過ごせず、佳奈恵と行動を共にします。

ゴーレムでいっぱいのスーパーに潜入し、リュックにひたすら缶詰を詰める佳奈恵。その不器用なまでのまっすぐさを見捨てられず、手伝う海斗。しかしゴーレムが迫りピンチに!そこに現れたのが、響とかつて行動を共にしていた結月ちゃん。

そんな結月ちゃん、登場0.1秒で機関銃を撃ちまくる! 反動は大丈夫か?小学生ぐらいで銃と弾と持ち歩くの大変じゃね?という疑問は無粋です!!

結月ちゃんはシーズン3で出てきた教団(ワンティーティーなつかしい)に留まっていたのですが、物資不足で街まで偵察に来たという説明があります。そして彼女もユートピアを知りたいと佳奈恵と一緒に行動することに。

結月ちゃんの演技のうまさはいいんですよ。気になるのは缶詰を入れるリュックがあまりにも心もとなさ過ぎること。背中に中敷きみたいな素材が入っていなさそうで、走るたびに背骨に当たって腰を悪くしそう。もっといいリュックを貸してあげてくれ!終末世界にヘルニアはきつすぎる。

あと、持てるだけ持っていこう!という流れではあるのですが、そんなに詰めたら走れるレベルの重さじゃないと思うのねっていうくらい詰めてたのも気になりました。

 

期限までに食料をアンダーに持ち帰った佳奈恵ですが、約束は守られず、加州はゴミ処理の穴の中へ…!

と思いきや、生きたまま目を覚ます加州。はあ?

 

そこにいたのはレジスタンスたち。おそらく処刑されて穴に落とされた人間たちを助けて、レジスタンスの仲間に引き入れていたんだと思われますが…

どういうシステムなんじゃ??下が見えないくらい深い穴という説明があったけど、そこに体育マットみたいなものを敷いてあるのか?誰か落ちてくる時だけマットなのかネットなのかを出すシステム??

すげえモヤモヤする助かり方をした加州。そして彼の目の前に現れたのは…

日本刀の… アイツ! え、誰だっけ?名前がわからん。

 

ちゃんと調べたので説明すると、シーズン1から登場している「刀集団」のリーダー・坪井だと思う。カメラワークのなかで日本刀が強調されていたし。シーズン4でちょろっと出てきてまた消えた気がするんだよな… でも消え方を全然覚えてない。ムーブがヤンデレすぎて、あまり好ましくないキャラクターとして描かれていたのもあるけど、笠松将のことしか覚えてないよわたしゃ。

あー笠松将と浅香航大、生き返らねぇかな!(ずん飯尾さんの「平日の昼間っからゴロゴロ~ゴロゴロ~」のネタの最後のリズムで言いたい)

そういえば刀集団ってみんな腕に布を巻いていたような覚えがある… で、レジスタンスも赤い布をそれぞれ巻いています。

ラストはアンダーの雰囲気がむちゃ悪になっているところに、トウマが部下たちを引き連れてレジスタンスの調査に来たところで終わり。いや、私はどう考えてもタワーにもレジスタンスの内通者がいると思うぞ。そこから攻めればいいのに。

 

そして予告編では、トウマが人質にとられており、佳奈恵がタワーに待遇の改善を要求。そこにレジスタンスも合流する… という感じの展開かと想像しています。

それにしてもトウマ、弱くない…?暇なら体を鍛えておけばよかったのに…

明日葉は相変わらずのピーチ姫ポジ。しかし、なんとなく見ているけれどちまちまツッコむくらいしかやることがないのが悲しい。

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