「ランド・オブ・ザ・デッド」の世界観そのまんま?『君と世界が終わる日に』シーズン5・第1話の感想・解説

『君と世界が終わる日に』シーズン5が配信されましたね。指を怪我してブログをお休みしていたのですが(指に木片が刺さってまだ皮膚の下に残ってるんで一応手術することになってしまった)、これだけはレビューを楽しみにしていたので…

あ、映画は見に行ってませーん!現場からは以上です。

いえ、特に理由はないのですが… ごめんなさい!あの映画に2000円払いたくないのよ!!!ほんとにごめんだけど!!!有料配信してくれないかな。それくらいなら払うんだが。

 

この、日本テレビテイストに溢れたドラマ(登場人物の熱量が高い、ストーリーはチープだが定番でキャスティングに満足感がある、ほんの少しのトンチンカンがいいスパイスになっている)といえばこの「君と世界が終わる日に」と「〇〇占拠」シリーズでしょうか。

「大病院占拠」、私も見たんだけども(もうタイトルを確認する元気もないけど合ってなかったらすみません)面白い。見ているうちにキャストが明らかになっていく手法、面白いよね。そりゃ最初からベッキーです!って言われてもは、アーハイソ-デスネ… ってなるけど、後からバレるぶんにはわりと関心を持ってしまう自分が憎い。

スマイルアップのファンの方は推しが出ないかな~と視聴している方もいるようですね、そういう楽しみ方もいいなあと思う。出てきたら嬉しいのはもちろん、こう、推しかな?って検証するのがおもろそうだし。

 

前置きが長くなりましたが、このドラマは映画とは立ち位置が別。てっきり、映画はドラマの総集編化と思ってたけど、映画はシーズン4で分岐した主人公・響(竹内涼真)のほうを追っており(まあ、のちに映画の映像も含めて出てくるのかもしれないけど)、ドラマは主人公と別れた脇役たちにとりあえずスポットが当たっている。

クレジットは飯豊まりえと玉城ティナのダブル主演になっていた。

このドラマの特徴を簡単に挙げてみたい。

  • 恋愛事情が多めになってきた、うぜえ
  • キャスティングが妙すぎる
  • 人間の業の話になってきてゾンビ(ゴーレム)出てこない

竹内涼真の正義のおたけびがあんまり得意じゃないので(これは脚本の問題だと思う)、見やすさは増していた。

ドラマはユートピアなる高層ビルを舞台に繰り広げられるのだが、これはまんま『ランド・オブ・ザ・デッド』に近い。あと『東京ゾンビ』とかね。政治家や富裕層が高層階でいい暮らしをして、貧乏人は地下で蠢いているわけです。

 

ストーリーを解説していきましょう。

ユートピアに入れた明日葉、佳奈恵、加州(すごい名前だけど苗字なのか下の名前なのか未だによくわからない)、海斗。

突然登場して明日葉を抱きしめて迎えるトウマという青年。宮野真守か?と一瞬思ったが違う俳優さんでした。彼は明日葉の幼馴染であり、厚生大臣・漆原の息子でもある。ということらしいのですが、ここで横から村杉蝉之介さんが秘書の役で出てきて あっ…気まずい…(早く罪を償って復帰して欲しいですね)となる。

明日葉は富裕層の「タワー」に受け入れられ、海斗は明日葉の弟の持っていたバッジ(新山財団のバッジ)を提示してタワーの警備として雇い入れられた。一方、佳奈恵と加州は「アンダー」と呼ばれる地下に追いやられる。そこでは一般人たちがほぼ軟禁され、地獄のような貧しい生活を強いられていた。

という前提があります。漆原に尾見としのり、アンダーの監視役に袴田吉彦というものすごいキャスティング。袴田さんは来ると思っていた。占拠シリーズのほうにとられるかと思ったゾ!

尾見さんのようなラスボスっぽい年配の権力者役は、宮川一朗太さんあたりがくると思っていたんだが…(ありそうでしょ??) 尾身さんもいいですねぇ!

あと、アンダーアンダーと言われると、どうしても乃木坂46が頭に浮かんでしまう(選抜以外のメンバーが「アンダー」としてカップリングに参加する習わしがある)。

 

見事に分断されてしまった仲間のみなさんですが、ここで恋愛模様がぐっと盛り上がってまいります。

両片思いみたいな感じでグズグズしている明日葉と加州、そこに割りいろうとするトウマ。そして亡くなった恋人を思い続ける佳奈恵と、それを見守る海斗。

明日葉たちはそのまんま、ロミジュリ?ウエストサイドストーリー?みたいな格差恋愛。加州はシーズン4でもっとイヤーな奴だった記憶があるのですが、今回は忠犬のように「明日葉さんが幸せならばそれでよいので(遠い目)」のスタンス。ただ、おそろしくビジュアルが良い溝端淳平のおそろしさ、なんかだんだん加州が正統派主人公に見えてくる。世間はもっと溝端淳平のビジュアルが良いことを認知するべきである。

海斗は不器用に佳奈恵を守ろうとするのですが、めちゃくちゃ冷たくされるのもまた定番の展開か。アンダーで出会った絵の得意な女の子に似顔絵を描いてもらって嬉しそうな佳奈恵ちゃん。本当に飯豊さんは演技がかわいらしくて切ない。

そう、別にゾンビドラマにこんなラブを求めてないのだが!

 

話を戻しましょう。明日葉はタワーで以前の仲間・ゆらに再会(加州が好きで明日葉につっかかったりと自分勝手な女だったが、みんなを裏切ってこっそり先にタワーに潜入したような気がする)。彼女は教員免許があるのでタワーに住まわせてもらっていたらしい。うーん、タワーの線引きがよくわからない。金持ち以外、有資格者はタワーに住めるってことかな??あと、頭が良い子供もタワーに住めるらしいっす。

しかし、漆原に敵対する一派が明日葉に真実を伝えます。アンダーの存在や、人々を分断したのは漆原親子だということを…

真実を知った明日葉を監禁するトウマ。それを知った加州(分断されているのに情報がまわるのが毎度早い)はゴーレムに噛まれたフリをして警備を潜り抜け、タワーへ向かいます。海斗によって解放された明日葉も加州のもとへ!しかし、加州はトウマに撃たれ、明日葉も止められてしまい…

 

という展開。加州と佳奈恵はいいのですが、明日葉がアホすぎてイライラする。なんで聞いたことをその場でベラベラ喋るのか。真実を教えてくれた人たちがすぐ処刑されちゃうでしょうが!うまくごまかせよ!こういう猪突猛進なところが世間知らずのお嬢さまなのかもしれないが、すげーイライラする。

そして海斗が毎回スカした(佳奈恵に対して)「俺を頼れよ」「俺のことを好きになれよ」的な演技とセリフを割り振られているので、最後は佳奈恵をかばって倒れるんだろうな… と思ったり。しかし、彼の天才的な詐欺師(だったよねぇ!?)という背景がまったく活かされていないシーズン5ですね。

トウマが銃を撃てるのも唐突すぎる。そりゃあゴーレムで世界が変わってもう数年経過している設定とはいえ、狙撃うますぎる。スナイパーレベルでは?

 

第2話では、以前主人公・響と行動を共にしていた小学生の結月ちゃんが再登場するようです。楽しみ。あと出てくるの確定なのはシーズン1で響が倒したマッドサイエンティストの息子だと判明した須賀健太くんか?

今のところ竹内涼真は出てくる気配がないですが、成立しているのでこれでヨシ!

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