既視感スゴイけど2話までは我慢して見るべき!『THE LAST OF US』1~2話の感想・解説(ネタバレあり)

the last of us

ひとことでいうと、う~ん。

楽しみにしていたのに、既視感がすごい。

2023年に放送されたアメリカのテレビドラマ『THE LAST OF US』を見ました。原作は言わずと知れた超有名ゲーム。感染寄生体となった人間たちをかいくぐりながら、女の子を目的地まで送り届けるという内容(まあ、それで終わるわけではないのだが)。

分類としてはゾンビホラーに近いですね。

私もこのゲームやりました。でも、銃のチュートリアルが頭に入らないまま進んでしまい(なんかさくさくやれるのよ最初は!!!)冒頭の難所でそのまま詰んだという… 時間ができたらもっかいやろう→できないまま今に至る という感じ。積みゲーにしてしまった…

それはいいんだわ!

ゲームの雰囲気はかなり再現されていて、寄生体の出来もすごくいいとは思う。荒廃した世界と、生い茂るコケや木々のバランスも素敵。

でも、それ以上に気になる点が多すぎる。

まず、キャスティング。キャストがイメージと違う!というのは個人の感想だから置いておいても、守られる少女役・エリーの演技がめちゃくちゃこまっしゃくれているタイプ。ちょっとウザイほどに…こんな口数多かったっけ?もっと陰キャのイメージだったんだけど… 翻訳の問題なのでしょうか?

既視感があると思ったら、ミルドレッドの魔女学校シリーズのミルドレッドを演じている子かぁ!アゴががっしりしていてすごいイギリス顔だよなと思っていたら、本当にイギリス出身のお嬢さんでした。

主演のペドロ・パスカルはわたしはけっこう好き。オジサンに甘いわたし。あと、声優さんはゲーム版と同じかな。

他の気になる点は以下、感想とまとめて記していきます。

※ゲームはやりこんでないので、ゲームとドラマの比較はしません!!!あくまでホラードラマといて、他の映画やドラマシリーズとの関係性を解説できればと思います!ゴメンネ!!!

 

今回はDVDの1巻をレンタルしてみたので、その感想をまとめてご紹介してみたい。

1話はパンデミックが起きる前から、人類が衰退した現在までが描かれます。

ジョエルの過去が描かれるのですが、視点は彼の娘のもの。

少しずつ街で騒動が起きているなか、隣の人たちが発症し、娘が襲われているところを助け出して逃げるも手違いで娘は射殺され… というところで過去編は終了。娘が本当にかわいらしいし、導入部分としてはとてもよくできていたと思う。ちょっと『クワイエット・プレイス』の前日譚の部分みたいだったけど…

そう、もう第一話の前半だけ見ただけでも「あー見たことある」シーンのつなぎあわせというか…

  • 発症する隣人、親切なおばちゃんを食べるおばあちゃん
  • 感染者を救おうとして犠牲になる別の隣人
  • 親の顔よりよく見ているかもしれない THE★パニックになる街
  • 大通りで行き止まりになり、バックで戻る
  • 飛行機が近くで墜落して大爆発

もう、めっちゃくちゃ見たことあるわよ!別の映画で!という展開が、さほど目新しくない演出や構図で続くので、観ている最中にもうだれてくるという悲しさ。

もちろん見たことあるようなシーンがあってもいいんですけど、見せ方とかで突き抜けて欲しいんですよ。怖がらせてほしい。

怖くないのがつらい。住宅街のなかを寄生体から車で逃げ回るというシーンでいうと『ドーン・オブ・ザ・デッド』とかマジで怖いじゃないですか。食われる!食われちゃうから!やめて!車を叩くな!食われたくないんだよこっちは!!と思わず叫びたくなる恐怖が、このドラマにはない。「おいおい荒れてんな~」くらいの気持ち。

そして突如20年後に話が飛び、生存者だけが作ったコミュニティのなかで密売人として相棒・テスと組み商売をしているジョエルの姿が描かれます。しかし、争いごとに巻き込まれるうちに、反政府組織のファイアフライ(名前のダサさがすごいよな、ホラーの組織って)に依頼され、エリーという少女を指定の場所まで連れていくことに。エリーは抗体持ちの少女だと主張するが、果たしてそれは本当なのか…?

みたいな流れなのですが。

ジョエルがとにかくすべてに絶望していて、エリーなんて守りたくない、抗体持ちなんて嘘っぱちだとごねまくりますが、テスがそれを収めて仕事を引き受けます。ジョエルも、失踪した弟の行方を捜すために仕事(というよりもその報酬)が必要。ということで、お仕事スタート。

このテスを演じている女優さんがうまいので、引き込まれてしまった。

 

そして第2話。

エリーを連れていく予定の場所まで移動する最中、ホテルでの戦闘シーンがメインのエピソードです。ここで初めて、昼間に感染寄生体が出てくるのですが、脳みそのようなビラビラがお顔の外まではみ出したスタイル。植物というよりも虫っぽい感じ… おそらくCGではなくちゃんと特殊メイクをしているんだと思いますが、植物と融合した寄生人間の出来はものすごくよいです。

一方で、退廃した豪華ホテルも終末系ホラー映画でよく見たことあるし、水浸しになったホテルもどっかで見たことあるし…(ホラー映画よりもゲームの「絶対絶命都市」っぽく感じてしまう) と、既視感ありすぎ場面の連続なのがつらい。いや、ホラー見すぎな私が悪いんだけど。よく言えば雰囲気たっぷりだとは思います。ホラー映画であるあるな、最大公約数って感じの舞台選び。

そもそも、終末系映画やドラマのような荒廃した世界を自由に歩き回りながら敵から身を隠し、時には戦うっていうのが原作ゲームの醍醐味なわけですから。映画やドラマの世界をゲームに“輸入”した時には新鮮でしょう。「映画みた~い」って。でも、それをまたドラマの世界に逆輸入したら… そりゃあどこかで見たことある感じになりますよね。ある意味、製作陣のセンスがめちゃくちゃ問われるだろうから、大変だろうなと思います。

ホテルはなんとか逃げ切るも、エリーを届けるための指定の場所に行ったら、既に受け取り手は全滅。感染者が出たせいで撃ち合いになり、全滅した模様…

しかも、テスも感染者に噛まれたことがわかります。

はい、ホラー映画をたくさん見ている方はわかると思いますが(見てなくてもわかるか)、テスはここで自己犠牲の精神を出して退場!ジョエルにエリーを託します。抗体が嘘でもなんでもいいから、人を救うために生きろ!エリーを守れ!とジョエルにはっぱをかけ、押し寄せてきた寄生体とともに大爆発。めちゃくちゃカッコイイ女じゃないの… いや、いい演技なんだよホント。

ここですごいなと思うのが、「寄生体と結びついた植物を刺激(踏むだけでも)すると、地面を伝わって他の寄生体に居場所がバレる」という無理ゲー設定。1キロ先からでも押し寄せてきます。しかも猛ダッシュで!!!

よく生き残れた人間がいたもんだよ。

あと、このテスの最期の場面で初めて、このドラマならではといいますか、「おっ」と思わせられるシーンがありました。

男性の寄生体がテスのところにヨタヨタやってきます。その口からはシダのような植物が大量に伸びています。そして寄生体はテスの口の中にその植物を入れ… つまりキスをするわけです。

キスで感染を広められるってすごく気持ち悪いですね!!!

この場面はうなりました。生理的嫌悪感に訴えかけるものがありますよね!!

 

とりあえずシーズン1は最後まで見ようかなとは思っているのですが、あと何回か勝手に行動したり(急にいなくなってびっくりさせたり)、ジョエルの娘のことで傷えぐったり、最終的には愛着がわいたりするんだろうな~と想像しております。もう、ドタバタが予想できるもの。

原作ゲームのラストはなんとなく知ってるんですけど、このドラマではどこまでやるのかな?何シーズン展開するかな(まあ、あまり引き延ばすと子役が成長しちゃうから、そんなにやらないとは思うが)。

楽しみにちょこちょこ見ようと思います。それがDVDでドーンと出る海外ドラマの本来の楽しみ方ですからね~レンタルで見るの久しぶりだから楽しいぞ!

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