もうムチャクチャすぎて逆に面白いぞ!『君と世界が終わる日に』シーズン3・第2話の感想(ネタバレあり)

『君と世界が終わる日に』はすごい。

シーズン3の第2話も見ましたけど、相変わらずスゲー内容でした。

前回、ゴーレムの肉を食べるというテストに挑戦した響。前話の振り返りで冒頭にゴーレム肉を食べる響が出てきましたが、「モニュモニュ」「ゴクン」という効果音でもう笑ってしまった。飲み込む音スゲーでかいじゃん。よく見たら生じゃなさそうな色してるけど、噛み応えが明らかにヤバい音です。

で、2話ではそのテストに合格したというところからスタート。

その響は、教祖(玉山鉄二)の命令である人物を説得することに。その人物こそ、連れ戻された等々力でありました。縄をかけられた等々力に投石する信者たち。しかしその石が彼をかばう結月に当たると、途端におどおどする男信者。

「私をあなた様のマリスにしてください~」とペコペコする姿はロリコンにしか見えない。

マリスとは何?となる響たちですが、私だってマリス・ミゼルしか思い当たらない。友達にCDを押し付けられ、聞いて、ちょっと唖然としてから返却しました。ラテン語では「悪意」って意味らしいけど。

等々力の説得は失敗に終わり(ゴーレム肉を食べるのを断られた)、接触してきた佳奈恵と話すもすっかり教祖の言いなりの響に「洗脳されてんじゃないの?」とばっさり。

なぜかショックを受ける響。そして吹き抜ける風の音(シュール)

そりゃそうだ、佳奈恵ちゃんが正しいわなとしか言えない。ホントに、響のキャラがブレブレすぎて真意がよくわからない。優しいとか熱血漢とか、初期のキャラ設定(少なくとも視聴者にそう印象付けようとしていたような記憶がある)はどこかにブッ飛び、料理上手で機械いじりが得意という設定は活かしきれずに苔むしてるし。「クルミークルミー」しか言ってないし。

「人肉(死肉)を食って仲間になれよ」っていきなり会った人に言われたら怖いよ。

そんなこんなですが、結月が消えてまたトラブルに。実は子供は隔離されて大事に育てられているのですが、教祖は「結月ちゃんのことを新世界のリーダー候補に考えています(キリッ)」とか言い出して、自分に預けてほしいと明言。何言ってんだコイツ。会って1日で思いきりが良すぎてこれまた展開が早いのですが。

その夜、マリスがなんだかみんなの知るところに。

要は、希望者の信者とルールを破った信者に首吊りさせ、その肉を子供に与えるというものでした。「新鮮なほうが子供にいい」みたいなことを言っていましたが、人肉に新鮮さとか関係あるかぁ?まあ、感染者の肉を食わせるよりはということなのでしょうが。

驚きなのが、子供たちの親は既に希望して死を選び、子供たちに食べられていたこと。「子供が飢えるよりは」ということなのでしょうが、子供が大きくなってその事実を知ったらめちゃくちゃ親を怨むし、大人を憎むとも思うが… とマジメに考えすぎですね。

結月は自力でその謎に気付きます。というのも、食事のハンバーグに異物が→吐き出してみると信者の金歯が出てきたというオエー展開があったから。気持ち悪すぎる。おっさんの金歯がごはんから出てくるのがまず嫌だ。あと、ロリコンのおっさんの肉を食べるのも嫌だ。この施設の衛生概念を疑うが、そもそも人の肉だし… でも〇毛とか入ってそうですよね。

教団の異常性に(ようやく)気付いた響は、等々力を助けて…

というところで2話は終わり。次は謎の集団Xと教団が戦うらしいです。

今回のエピソードを見ていて気が付いたのが、コメディリリーフを桜井日奈子に担わせているのだなということ。めちゃくちゃ強くて人をぶっ飛ばせるけど、男の前ではついついぶりっ子しちゃう、みたいなキャラ。敵対する人をボコボコにした後「いやーん、こわぁ~い」というタイプの女。よく演じているし、実際に彼女の存在に救われているのですが、視聴者が欲しいのはおもしろデブとかおとぼけじじいみたいな存在なんだよ!ホラー映画でいうところの「おもしろ黒人」枠。常にピリピリ、イライラ、ギスギス。ちょっと笑いをくれよ!