2018年のカナダ映画『デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~』を見ました。なんだこのタイトル。
原題は『DEAD SHACK』。『死のほったて小屋』みたいな感じかな。
友達の家族旅行にくっついていったら、ゾンビ化した家族を生き永らえさせるために若い男を家に招いては殺している隣家の女性を目撃してしまい、殺し合いに発展するというホラーコメディ。
いや、この映画のギャグ感、私好きですね。ちょうどいいホラーコメディ。ちょっと下品ではあるが、下品過ぎないのがいい。
主人公のジェイソン、その親友のコリン、そしてコリンの姉でジェイソンが好きなサマーの3人が主要キャストで、その父のロジャーと恋人・リサの5人で山荘に行くのですが、当初はひたっすらくだらない話ばっかり。
ジェイソンくんは非常にハンサムなのですが、サマーからは「かわいいけどまだ14歳だから」と言われてガクッ… って、14歳!? 18歳くらいかと思った… 中学生に見えないぞ…
たまたま隣家でゾンビを飼っていて、それを目撃したせいでまずリサが殺され、ロジャーは隣家で昏倒(薬入りのワインを飲んでしまったため)。こっそり階段下に隠した父を助けに行こうとするものの、全面対決に!
大事な家族ゾンビ(子供を含め)をボコボコにしてしまうキッズ3人。目覚めたロジャーは女と刺し合いに!
おとなしかったジェイソンもようやくロジャーに心を開くのですが、隣家の女がロジャーを射殺したことで事態は急変。
この女をトンカチで撲殺して(この女性はゾンビじゃなくて生きているから殺人罪ではないのか…??)、3人は帰途につく…
という、むちゃくちゃなお話です。お父さんの死は悲しいが、しょうもなさの勢いがすごい。
そもそも、ジェイソンは貧しいフリをして金持ちの息子だった(コリンの家族が大好きすぎて、家に遊びにいってかまってもらうためにめちゃくちゃ貧しいふりをしていたが大金持ちだった)という謎設定もあるのですが、この騒動を経て避けていた自分の親と向き合うことに決めるというエンディングにもつながっています。
ちなみに、隣家の女の家族がなぜゾンビになったのか?という疑問は解決されず。まぁ、こんなところは解決されなくてもいいのです。
小規模ゾンビホラーですが(感染にまつわる恐怖やトラブルはほぼないし、キャストも少数精鋭)、勢いで見られちゃう楽しい作品です。