「ウォーキング・デッド」シーズン9・第9話のネタバレ

ウォーキングデッド シーズン9

倒れているジーザス。死体。ゾンビの皮をかぶっていた男の遺体も転がっている。
「お前たちは今から死ぬ」という声が響く。ゾンビたち、怯えるユージーン。

少しずつ逃げるための体制を作るマグナとユミコに、ゾンビに立ち向かうダリルとミショーン。しかし、ゾンビたちの群れは近付いてくる。ゾンビに追い詰められたミショーンを救ったのはユミコだった。
墓場から逃げるダリルたちだが、ゾンビは墓場の扉の鍵を器用に開けてしまう(中身は人間…)。

外に出たニーガンは、おそるおそる周囲を確認する。久しぶりの外の景色を確認するニーガンは、ふと笑う。畑のトマトをもいでかじり、周囲をチェックする。そしてスコップを持って、ミショーンの家の中に入っていく。彼が侵入した部屋にはジュディスのもので、彼はそのベッドにひっかかっていたコンパスをもぎとる。

服を着替えて脱走しようとするニーガンだが、ジュディスに見つかってしまう。銃で彼を脅すジュディスだが、ニーガンは脱走する意思を翻さない。しかし、ジュディスも彼が逃げたら撃つと決めているようだ。ニーガンは諦め、登りかけた壁から降りてくる。
ニーガンはジュディスに決定権を委ね、見ていなかったフリをしてくれと暗に頼み込むが、彼女は聞き入れない。ニーガンは「誰も傷つけないと君に約束する」とまで言い、ジュディスはようやく銃を下ろす。ジュディスはコンパスを盗んだニーガンを咎めずに、それをあげるとまで言う。「次会ったら撃つわよ」という言葉に思わず笑うニーガン。逃げていく彼を見送る。

ルークはヒルトップの穏やかさに満足している。幸せでのどかな光景に、思わず彼の顔もほころぶ。
一方、イーニッドやタラはいなくなった人たちの捜索について確認している。ルークは自分も彼らを手伝いたいと申し出て、イーニッドの恋人のアルデンが自分を手伝ってくれと受け入れる。2人は捜索隊となり、ヒルトップを出ていく。

ジーザスを抱えたダリルとミショーンたちは、帰途を急ぐ。ユミコとマグナたちについてジュディスが受け入れたからとダリルに説明するミショーン。ミショーンとダリルは、お互いが今でもリックを追いかけ、求め続けていることを理解している。
ゾンビたちを森の中で見つけたダリルたち。その中身が本物か、それとも人間なのかを確かめようと決める。ダリルはゾンビたちにボウガンを打つが、中に人間が混じっていた。ダリルにボウガンを撃たれたゾンビの中に、悲鳴をあげた者がいる。それはゾンビに食われ、隠れていたゾンビの皮をかぶった少女が捕獲される。彼女から話を聞き出すべく、連れ帰るダリル。ミショーンは彼女への怒りをあらわにする。

外をひとり歩くニーガンは、森の中で光を浴びながら微笑んでいる。

蜘蛛の巣ごしに、ゾンビが歩いていくのが見える。ニーガンは廃車に腰掛けて食事をしているが、ぞこにゾンビが現れて車越しに彼を食べようとする。彼はスコップでゾンビを殴るが、顔の皮が剥がれただけだった。それは叩き潰せても、車のトランクに乗っていた焼死体ゾンビが彼のズボンを掴んで引っ張る。ゾンビは撃退できても、その攻撃のせいで食料も水も失ってしまったニーガン。喉の渇きに耐えられず川の水を飲むが、もちろん体調を崩してしまう。

ヒルトップに戻ったミショーンたち。ジーザスの死を知り、住人たちは動揺する。タラは彼の遺体を優しく撫で、イーニッドは涙を浮かべるアーロンを抱きしめた。

謎の少女を引っ立ててきたミショーン。ヒルトップの住人たちは、ジーザスの代わりにタラを頼ろうとする。檻に入っていた少年・ヘンリーはダリルの再会に驚くが、ジーザスが死んだことを知って動揺する。少女に対して、ミショーンはさらに怒りをあらわにする。

廃墟となった街にやってきたニーガンは、紳士服の店に入るが、そこには少しの服とマネキン、そして死体しかない。革ジャンを物色するニーガン。めぼしいものを見つけて着込む。しかし、そこにやってきたのは…犬だ。しかも凶暴な野犬と化している。3匹の犬から必死で逃げるニーガン。棚の上に寝そべり、姿を隠す。犬たちは必死で彼を探すが、諦めて行ってしまう。
慌てて店から逃げ出すニーガンだが、開いた扉のすぐ前にはゾンビがいた!入れ替わりでゾンビを店内に押し込み、彼はなんとか逃げおおせる。

ルークとアルデンは馬に乗りながらおしゃべりしている。ルークのお得意の音楽論を聞くアルデン。しかし、木に刺さった矢を見つける。それを引っこ抜くルークだが、ゾンビ2体に襲われて倒れてしまう。やりでゾンビ1体を倒すアルデンと、矢でゾンビの頭を貫くルーク。矢がユミコのものだと見抜くが、「彼女が探して欲しくて残したものだ」と言い出してしまう。しかし、何かの気配を感じて2人は退却する。ゾンビの群れだ。大群が南に向かっていて、もしかしたら今日はヒルトップに戻れないかもしれない。

謎の女から仲間の情報を聞き出そうとするミショーンとタラ。仲間はもういないし、名前もないと言う。ダリルはなぜゾンビの皮膚をかぶっているのかと尋ねるが、女は「生きるためだった」「生きたかった」としか言わない。彼らは善人であり、なおかつ相手が善人かどうかを確かめるためにこんなことをしていたと話す。ヒルトップのことは知らないし、ひとりにしてくれとただ泣き続ける少女に呆れるタラとダリル。
しかし、ミショーンはアレクサンドリアに戻って起こったことを話すため、取り調べから離脱するという。タラはルークたちを受け入れると決めて立ち去るが、ミショーンはダリルに「少女をここに留まらせるのは危険だ」と警告する。

脱臼した足をセディクに元に戻してもらったユージーン。そばにいたロジータを引き止め、「ずっと君のことを心配していた」と手を握りながら告白する。ジーザスではなく自分が死んでいたら、このことは伝えられなかった。だからロジータの気持ちが自分になくとも、気持ちを伝えることをやめないというユージーン。しかし、彼女は立ち去る。
ロジータは外で吐いている。心配して追いかけてくるセディクだが、実はロジータは妊娠していた。しかも、その父親はセディクだったことがわかる(2人は遊びの関係だった)。

少しだけ檻の外に出してもらったヘンリー。ダリルは説教をするが、彼は充分に反省している。
「居場所を見つけたいんだ。王国にはあった。ここにはない」
ジーザスを埋葬するための穴掘りが静かに行われている。

ニーガンは聖域に戻ってきたが、そこには人の気配すらなくなっている。「戻ってきたぜ」と笑うニーガン。
畑は枯れ果てて、建物の中は汚水と蜘蛛の巣まみれになっている。それを見て、ニーガンは少し落ち込んでしまった。壁に穴を開け、ホコリまみれのバイクとねずみまみれの食料を見つけるジーザス。しかし、誰かがドアを叩いているのを見て様子を見に行く。そこには、かつての仲間ビッグ・リッチーがゾンビとなって彼を見つめていた。

翌朝。ミショーンはトラックに物資を積み込んでいるが、アーロンはミショーンに「君が正しい」と突然言い出す。アレクサンドリアもヒルトップも、壁の中にあるものを守って生きていくべきだと考えを変えたのだ。
ダリルは馬小屋で寝たようだ。謎の少女をダリルに託すミショーン。「誰よりも人を見る目があるから」と言い、さらにタラのサポートをしてくれとも言う。ミショーンがジーザスを選んだのは、住民たちが前進するため。そして、これ以上誰も死なせないためにも、ダリルが必要だ。

聖域を彷徨うニーガン。孤独が彼を蝕む。ゴミを片付け、まだ使えそうな家具だけを並べ、途方に暮れる。
しかし、ビッグ・リッチーが何かに引き寄せられるようにどこかへ歩き出したのを見て、ニーガンは思わず外に出てしまう。ビッグ・リッチーを呼び止め、集まってきたゾンビを片っ端から殴りつけるニーガン。そしてビッグ・リッチーだけを殺さず、また扉の外に引き止める。また、ドアを叩く空虚な音だけが響いていく。
しかし、思い出したようにジュディスのコンパスを見つめるニーガン。ビッグ・リッチーを建物の中に入れ、「道を間違えた」と“仲間“の彼を殴り殺す。

イーニッドをはじめとして、住人たちはジーザスの棺桶のふたにひとりずつ釘を打っていく。
ダリルは少女が監禁された地下室の扉を見つめている。そしてそのまま少女の檻の中に入り、「お前は誰だ」と強く尋ねる。ダリルは少女を殺しかねない勢いだ。「仲間は10人以上いて、名前はあえて使わなかった」「死人と移動を続けていた」「壁は役に立たない」という少女。身を守るために死体を利用して生きてきた。人間を殺すのは殺されるから。生きている人間は恐ろしいという少女に、もういちど仲間の人数を尋ねるダリル。
少女は『ママ』というグループのリーダーの存在について明かす。
ヘンリーは必死でダリルを止め、ダリルは少女を殺すのを諦める。頭の使い方がわかるまで檻の中がヘンリーの居場所だと怒るダリルだが、ヘンリーと少女はこのことをきっかけに中を深めていく。ヘンリーはダリルのやり方に憤慨していた。少女は自分の名をリディアだと明かしたが、その会話の一部始終をダリルは地下室の外で聞いていた。

バイクで走るニーガンだが、それを撃つ人間がいた。ジュディスだ。ニーガンのことを皆が探しているというジュディス。大人ぶった口調に、思わずニーガンも笑ってしまう。コンパスをジュディスに返し、アレクサンドリアの檻に戻るというニーガン。「外を見て回ったが今はもう何もなかった」というニーガン。おとなしく、ジュディスの後をついていく。

外を見ているイーニッドのもとにやってきたマグナ。アルデンのことを気にしているイーニッドに、ルークがついていると元気付ける。
その2人は、馬を降りて森の中を歩きながら矢を回収していた。ゾンビを見つけて自分が始末しようと近寄るルークだが、ふとゾンビたちに囲まれていることに気がつく。彼らは棒立ちで、こちらを睨みつけている。最初にルークが見つけた女ゾンビは彼らの足元にユミコの矢を投げる。罠だったのだ。女ゾンビは銃を出して、ルークたちにこう言う。
「ここが終点だよ」

感想

ジーザスがやっぱり死んでしまったことにもビックリですが、ロジータがいろんな男性と関係を持ちすぎなのにもビックリ。プレイガールキャラなのか?しかしそれでもユージーンにはピクリともなびかないあたり、「本当にダメ」感が伝わってきますね。でも、ユージーンもいい人なんだけどなあ。
イーニッドとニーガンのコンビはくすりとくるくらいかわいい。