9話の事件
路地裏のゴミ箱の中で殺されていたヒーロー姿の男。彼を殺したのはヒーロー仲間？それとも強盗犯？
事件はシアトルの麻薬王・ボス氏が絡んできて複雑になっていき…！？
9話の登場人物
クリス：被害者。昼は高校教師、夜は世直しコスプレヒーローをしていた。コードネームはフォグ。
ハッシュタグ：フォグと喧嘩をしていたヒーロー。
ゴースト・コブラ、グレイ・エリア、スーパー・フライ、メガ・フィスト、ブルー・スワロー：クリスの仲間。だが、クリスほど活動に熱心ではない。
メアリー：強盗に襲われていたところをクリスに助けられた女性。
カルロス：メアリーを襲っていた男。2人組のうちのひとりだが、もうひとりはボスに見せしめとして殺された。
ドレイク：死にかけていたところをゾンビにさせられ、ボス氏の部下ながらブレインに情報を流すことになる。リヴによってゾンビに感染したため、彼女と仲良くなり…！
ネタバレ
真夜中、路地裏で男たちに襲われている女性。ヒーロー風の服装の男性がそれを発見し、男たちとケンカを始める。彼は自分を「フォグ」と名乗り、正義を貫くことを約束する。しかし翌朝、ゴミの中から彼の遺体が見つかった。
リヴとメイジャーは昨日のリタの下着写真のことで言い争っている。リヴはメイジャーがまだ浮気をしているのではないかと疑っているのだ。メイジャーを責めつつ、「脳みそのせい」と言い訳するリヴに「自分を正当化している」と言い返すメイジャー。リヴは自分でも自分の感情が制御できない。
そこに寝ぼけたラヴィが現れ、事件が起きたと知らせに来る。
殺された男はクリスという名前で、昼間は高校教師をしながら夜にヒーローとして夜回りをしていたらしい。強盗の被害者女性が、加害者の男を突き止めるために証言をする。
クリスは体中ケガだらけだ。ラヴィはクリスの生き様に共感しているが、リヴはその行いを「バカげている」と切り捨てる。リヴはクリスの脳を使ってサンドイッチを作っているが、ラヴィは「意外と君はスーパーヒーロー向きかも」とからかう。
バーにいる女性をナンパするふりをするメイジャー。その美女がゾンビであることを確認したが、そこに彼女の連れがやってきた。感じのいい女性だが、彼女もまたゾンビだ。
フォグの多機能ベルトに感心しているラヴィ。そこにバビノーが強盗を特定できたと告げに来るが、リヴはヒーローらしいキリッとした口調と動きでバビノーの前に登場し、正義と悪について語りだす。「えーっと、何言ってんだ」とツッコミを入れるバビノー。リヴにはフォグが乗り移ってしまったようだ。
バビノーとリヴはクリスマスの会場にやってくるが、そこにはサンタの格好をしたミスター・ボスがいた。リヴは悪人の彼を完全に敵視する。
ボスに強盗犯2人やフォグ（クリス）について尋ねるバビノーだが、彼は知らないという。ふてぶてしいボスに怒る2人だが、リヴはクリスが他のヒーローと殴り合っていたビジョンを見てしまった。その人物は、自警団のメンバーらしい。
ドン・Eがブレインのもとに駆け込んでくる。死にかけているのはゾンビ化しかけている男・ドレイクだ。
ラヴィはリヴのヒーロー用コードネームについて提案をしているが、リヴは全部却下する。リヴの仰々しい喋り方に「君の喋ること全部メモしてコミック作るよ」と笑うラヴィ。
だが、遺体安置所に男を運び込んできたブレインとドン（ドン・Eとリヴはここが初対面）。ラヴィとリヴは慌てて助けようとするが、ブレインは不純なユートピアムの在り処を知っているのは彼だけだとも告げる。無理やり、リヴに彼を引っかかせるブレイン。ドレイクはゾンビになって甦る。リヴは自分の行いが正しいことだったのか悩んでしまう。
クリスと喧嘩をしたヒーロー「ハッシュタグ」を警察署に呼び出しているリヴとバビノー。ケンカの理由は、クリスが彼をスーパーチームに誘わなかったからだという。ひとりでは立ち向かえないほどの脅威と戦うつもりだったらしい。
ドレイクにゾンビになったと告げるブレイン。彼は脳みそをもらうために、ブレインの部下とならざるを得ない。
ターゲットのゾンビ美女・ナタリーを観察しているメイジャー。彼女は普通の女性にしか見えない。物置の中で、彼女のアルバムを見つけてしまうメイジャー。彼女への思い入れが深くなっていくが…？
ゴースト・コブラ、グレイ・エリア、スーパー・フライ、メガ・フィスト、ブルー・スワローといった自警団メンバーをシアトル警察署に呼び出したリヴ。クリスが自警団を作ったのは、ボス氏が銃の密輸をするという情報を掴んだからだった。だが、彼らの仲間たちは怖気づいてクリスを手伝おうとしなかった。
しかも、強盗のうちの1人が殺されて見つかったと連絡が入る。彼の遺体は見せしめのようにクリスマスツリーにくくりつけられている。彼は首を切られて死んでいたが、それはボスの手口だ。強盗の被害者のメアリーの住所をメモしたマッチを持っていた遺体。なぜ、被害者の女性の住所を知っていたのか？ヘマをしたせいで、強盗は殺されたのだろうか？
ブレインの葬儀社に向かい、新しくゾンビになったドレイクの食事シーンに出くわすリヴとラヴィ。
ドレイクはヴィクという義足の売人と友達だったが、そのヴィクはボスから盗んだ不純物入りユートピアムを入れたコンドームを飲み込んで国外で売りさばこうとした。が、計画がバレて殺されてしまった。彼らは殺され、どこかに不純物入ユートピアムが詰まった2つの遺体（ヴィクと仲間のもの）が入った車があると思われる。ボスもその遺体を探しているようだ。それをどうやって探せばいいのだろう？ヒントは「給水塔」だけだ。
リヴは電子レンジで爆発した食べ物を見て、ビジョンを見る。それはボスの部下がクリスを銃の的にして遊んでいる映像だった。
バビノーのもとに駆けつけ、ボスが銃の密輸をしていたビジョンを見たというリヴ。正式な手続きを踏まないと、と止めるバビノーを無視してリヴは自分だけでもその密輸現場に乗り込んでやろうと暴走する。
メイジャーはターゲットの女性・ナタリーの家に忍び込むが、彼女が自殺しようとしていたことに気が付き、慌てて止める。彼女は目を赤くしてゾンビ化するが、メイジャーは「怪しいものじゃない」と言い訳して、彼女を殺されると脅されてカオス・キラーをしていることや彼女もゾンビだと告げる。落ち着いた女性は「じゃあ、あなたがブギーマン？」とメイジャーに尋ねる。
彼女は富裕層相手の売春婦だった。だが彼女は顧客にゾンビにさせられ（「チームZへようこそ」と言われたことから、相手はブレインっぽい）、ゾンビ専属の売春婦にさせられたのだという。
今ではお金もない。報酬が脳みそだからだ。ゾンビたちは好きな時に彼女を抱くし、相手も選べない。彼女はこの人生にウンザリしている。客と、食べた脳に支配された人生はもう嫌だ。
マスクをつけたリヴは、ボスの銃がある倉庫を見張っている。
打ち解けているメイジャーとナタリー。ナタリーは「私は殺すのが一番楽」と微笑む。
もうひとりの強盗・カルロスを逮捕したバビノーだが、被害者を装っているメアリーも悪人だとカルロスは言い出した。助けられたはずのメアリーだが、実はボスのポーカーの賭場から大金を盗んだらしい。その大金を盗んだ彼女を追いかけていたカルロスたち。彼らは強盗ではなかった。そして、メアリーを助けたクリスは、そのせいで彼女から殺されてしまったのだ。
密輸の現場にいるリヴ。リヴはあっさり見つかるが、倉庫にあったクリスマスグッズの在庫で悪人たちを翻弄する。
リヴは撃たれるが、ゾンビパワーで彼らをやっつけた。だが、捕まっていたメアリーに一部始終を目撃されてしまう。メアリーは当然リヴを殴り、取引現場にあった金を盗もうとする。そこに現れ、メアリーを撃った男がいた。それはボス氏だった。
メイジャーは秘密の冷凍室に彼女を案内していた。治療薬ができるまで、彼女を冷凍するのだ。だが、治療薬ができなかったら自分を殺してほしいと懇願するナタリー。メイジャーは彼女に麻酔薬を打つ。
リヴはラヴィに起こされて倉庫で目を覚ますが、そこにはメアリーの遺体しか残っていない。ボスが警察を呼んだのだ。彼の部下たちも消えているし、銃も倉庫には残っていない。
バビノーはボスを取り調べしているが、全く尻尾を出さない。彼は善良な公認会計士を装い、今回はリヴを見逃すと明言する。その彼の直属の部下こそドレイクだ。
珍しく、無茶をしたリヴに本気で怒るバビノー。バビノーは刑事ではない彼女を助長させた自分にも原因があると言い、リヴとの協力関係を解消すると決めた。
自宅で待っていたメイジャーは、脳みそに操られる気持ちのつらさを理解したいとリヴを出迎える。
リヴはどうせ脳みそを食べるなら、人助けに役立てたと感じているが、メイジャーはそれをクリスの脳の影響だと勘違いする。リヴは2人がうまくいかないとまた思い始めている。毎日人格が変わること、セックスができないことをつらく思っているのだ。別れたいという言葉がリヴの口から出てきたが、メイジャーは「いつかラヴィが治してくれる」と微笑んで、家を出ていった。
ラヴィは、治療で元通りになったはずのゾンビラットがまたゾンビに戻っているのを見つけた。治療したはずの人間も、いつかゾンビに戻るかもしれない。そうならないために、ラヴィは不純なユートピアムをひたすら探し続けている。希望がなくなったらゾンビたちは生きていけるのだろうか？
感想
バビノーがリヴと完全に仲違いをするのがとても悲しい。とはいえ、ぎくしゃくしながら仲を修復させていくのですが…メイジャーが襲ったナタリーは、シーズン3まで登場します。メイジャーとナタリーが恋仲になるのかな～？というぐらい、ナタリーに思い入れを持つメイジャーくん。
また、ドレイクが初登場する回でもあります。ドン・Eはなぜ、血まみれのドレイクをブレインのもとにつれてきたのか？ドレイクはなぜ、スパイをすることを決めたのか？そもそも彼はどんな経歴の持ち主なのか？
などなど、気になるところがありますが、それが徐々にわかってきておお～！なるほど、そういうことねと納得することになるかと思います。