「iゾンビ」シーズン2・第10話『ゾンビハイ』のネタバレ

iゾンビシーズン2

10話の事件

リヴが大ファンのドラマ「ゾンビハイ」の撮影現場で俳優が射殺された。彼は皆から恨まれていたようだが、犯人はスタッフ?それとも共演者なのか?以前事故死した助監督が事件に関わっているようで…?

10話の登場人物

ジョーダン:今回の被害者。ドラマの撮影中に射殺されてしまった俳優。
ワイヤット:ジョーダンの共演者。ドラマでは主要人物を演じていたが、今シーズンで降板するという噂も…?
スターリー:ジョーダンの共演者。ジョーダンと交際していたが、関係はうまくいっていなかった。
ケル:ジョーダンの共演者で聴覚障害者。耳が聞こえない男性を演じている。
フィッツ:小道具係の男。
ボニー:女性プロデューサー。
ラナ:AD。ワイヤットと以前交際していたが、フラれている。
ジェニー:オーバーワークで事故死した助監督。彼女の死のせいでジョーダンは嫌がらせをされていたらしい。

ネタバレ

ラヴィに呼び出されたリヴとメイジャー。ゾンビラットの治療が失敗したことが告げられる。メイジャーも人間からゾンビに戻ってしまうかもしれないが、これでセックスできるというラヴィ。だが、リヴは2人が別れたと言い、メイジャーは(僕がフラれた)と耳打ちする。
メイジャーとブレインから血を抜くラヴィ。ようやく人間に戻ったのに慣れてきたのに「逆戻りだ」と嘆くブレイン。

遺体安置所にはサンタ姿の遺体が運ばれてきた。やってきたバビノーはまだ怒っていて、リヴを突き放す。
とりあえずサンタの脳で腹ごしらえをすることにしたリヴ。

夜中にラヴィとメイジャーは不純物入ユートピアムを探して、給水塔周辺の荒れ地を探し、穴を掘り続けている。リヴは家に戻った2人に差し入れを持っていくが、メイジャーからプレゼントとして「ゾンビ・ハイ」のドラマDVDをプレゼントされる。大喜びするリヴ。ラヴィは自分のプレゼントも催促するが「見なくていい権利をあげる」とメイジャーに言われてしまう。

ブレインの葬儀社では、クリスマスソングに合わせて彼の部下が脳みそのパッキング作業をしている。部下に現金をばらまくブレインだが、ナタリーが消えたことで客はイライラしているらしい。
ブレインが買収した検事のバラカスは、ボスを訴えたらしい。元気になったチーフは自分を撃った男(ブレインの父の側近)の生首を持って戻ってくる。咆哮するチーフ。

新年から働いているバビノーだが、「後でうちに来て」「セックスしようってこと」とデイル捜査官からお色気ムンムンで誘われる。ニヤニヤしちゃうバビノー。しかし、サンタ殺しの情報を持って女性がやってきた。容疑者のもとを取り調べるバビノーだが、リヴはさらにビジョンで見た目撃情報を持って取調室を訪れ、彼に渡す。逮捕につながる情報に顔がほころぶバビノー。

ブレインは大儲けしているが、そこにボロボロになったチーフが戻ってきて、ケンカ相手を引っ掻いてしまったかもしれないと告げる。

ゾンビが増えすぎてしまった近未来。生存者たちは学校に立てこもり、争いの末に青年が撃たれてしまう…というドラマの撮影中、本当にキャストが射殺されてしまった。その事件が起きたのは、リヴの大好きな「ゾンビ・ハイ」の撮影現場だった。リヴはハイテンションになるが、そのテンションの上がりっぷりに辟易するラヴィ。彼はゾンビドラマの整合性のなさに呆れているらしい。
事件が起きたきっかけは空砲のはずの銃が、本物とすり替えられていたからだった。バビノーにおせっかいをやきたがるリヴ。ドラマに詳しいという点が評価され、とりあえず協力関係を復活させることになる2人。

メイジャーはヴォーンのトレーニングをしている。彼にフィットネスバンドを渡すメイジャー。だが、ロケット博士から「地下に来てくれ」という連絡が来たのを聞いておかしいと思う。トレーニングルームより下に部屋はないはずだが…?

撮影現場から銃は見つかっていない。小道具係のフィッツに話を聞くバビノーとリヴだが、偽物の銃と本物の銃は触っただけではわからないくらい似ている。
銃をなくしたコーディを演じる役者・ワイヤット(スタッフからは「マヌケ」というあだ名で呼ばれている)から話を聞くリヴだが、ジョーダンと彼の間には深い絆があったらしい。また、渡された銃をそのまま使ったという彼。銃を置きっぱなしにはしていないという。
犯人はフィッツ?ワイヤット?捜査に夢中になるリヴだが、バビノーはケータリングのドーナツに夢中になっている。

「ゾンビ・ハイ」は主要キャストが毎シーズン殺されている。ワイヤットはシーズン1では主役、シーズン2ではジョーダンとW主役に、シーズン3ではジョーダンが主役級の扱いになった。ワイヤットはシーズン3で殺される予定を、変えようとしていたのか?

ジョーダンの遺体を検視しているリヴとラヴィだが、股間にしているピアスをジロジロ見ているリヴ。実は彼は以前セックス動画が流出しており、ラヴィもそのことを知っている。相手は共演者のヘイリー役・スタイリーだった。2人は付き合っていて、彼女のパソコンがハッキングされて動画が流出したのだが、その影響でドラマも有名になったという。
ジョーダンは「忘れない」というタトゥーを消している最中だった。しかし、何を「忘れない」つもりだったのか?

「ゾンビ・ハイ」に文句を言いつつ見ているラヴィ。リヴはそれを見ながら、彼に熱く演技論を語る。そして、即興で芝居を演じてみせる。ラヴィもそれに乗って、空想のポップコーンを食べ始める。

ヴォーンとメイジャーが仲良くなりすぎていることに、リタは不満を感じている。しかし、ヴォーンは理想の体を手に入れてご機嫌だ。娘は彼のうぬぼれを嘲笑して出ていく。

また撮影所に行ったリヴたちだが、今シーズンで殺されるキャストは未定だったとプロデューサーが証言する。
ゾンビ役のエキストラたちと鉢合わせるリヴとバビノー。彼らからワイヤットが銃をしょっちゅういろんなところに置きっぱなしにしていたという話を聞くが、同時にジョーダンはエキストラのゾンビたちに冷たかったという話も聞かされる。
「ゾンビが主役のドラマを作るべき」という彼らに「くだらない」というバビノー(自虐ネタですね)。
ジョーダンは撮影拠点をロサンゼルスに移そうとしていて、エキストラたちは失業寸前だったらしい。バビノーはソワソワしていて、「ゾンビがいると落ち着かない」とリヴの前で言い放つ。

休憩所で、ダニエルを演じているケルを見つけて興奮するリヴ。彼は聴覚障害者だが、ゾンビをニオイで見分けることができる(現実の彼も聴覚障害者)。だが、ダニエルはケルの腕にジョーダンと同じ「忘れない」というタトゥーがあることに気が付いた。

話を聞くと、タトゥーは死んだ助監督・ジェニーへの追悼の意味を込めて入れたものだという。彼女はオーバーワークで居眠り運転をして事故死したらしい。だが、ジョーダンはそれを消そうとしていたと聞き、ケルは「当然だ」と皮肉る。
ジョーダンは役者として熱意がありすぎ、1つのシーンに30テイクかけることもザラだった。金曜の撮影はいつも深夜までかかっていたし、常軌を逸していた。疲れすぎたジェニーが死んだのは、ジョーダンのせいだと手話通訳の女性は説明する。

ここでワイヤットがケルを呼びに来て、撮影が再開すると告げに来た。バビノーは食堂に残り、リヴは撮影を見ることにする。リヴを読み合わせに誘うワイヤット。リヴは演技にのめり込み、それをバビノーは遠くから見ている。
読み合わせのはずが、リヴの演技にスタッフたちも集まってくる。拍手まで起きてしまった。
ワイヤットも彼女の演技に感心する。バビノーはそれをからかう。

さんざんドラマにケチをつけていたラヴィだが、すっかり「ゾンビ・ハイ」に夢中になっている。ラヴィはシーズン2の10話(NGテイク)をリヴに見せるが、そこにはジョーダンのトレーラーにいたずらした誰かのせいで、ジョーダンがキレまくっている様子が映っていた。彼はトレーラーに監視カメラを付けると言っていた。

トレーニングルームにいるメイジャーのところに、ロケット博士がやってきた。彼は突然自分の研究内容をマスコミに暴露すると言い、前任者たちのように彼が消えたら、メイジャーが代わりにマックス・レイジャーの悪行について告発してくれと頼み、コピーデータを渡す。

スターリーはジョーダンのトレーラーの中で、彼のパソコンをいじっていた。彼女はセックス動画が他にも残っていないかチェックしていたようだ。リヴはビジョンで、動画を流出させたのはジョーダン本人だと知る。さらに、パソコンの中には彼女を口止めさせるだけの何かがあったらしい。ジョーダンの設置した監視カメラは小道具で、何も映っていなかった。

トレーラーの外で待っていたのは、ADのラナだ。彼女は女性プロデューサーのボニーが嘘をついていたと告発する。降板するキャストはもう決まっているというのだ。降板するのは、ワイヤットのはずだった。しかもラナと彼は付き合っていて、彼女はそのことをワイヤットに喋ってしまっていた。
ワイヤットはパワーレンジャーのキャストに起用されかけていて、ドラマとどちらをとるか悩んでいたらしい。そのためラナは降板予定について伝えてしまったが、結局映画のキャストにもなれず、ラナと彼は別れてしまった。

遺体安置所。リヴはワイヤットが犯人とは思えないと話をしている、がラヴィはパワーレンジャーの新作映画が公開されるほうに興奮している。
そこにバビノーがジョーダンのパソコンを持ってやってきて、スターリーが恐れていたものがわかったという。
彼女はケルの障害をバカにしていたのだ。このことが公になれば女優生命が絶たれるだろう。

小さいロボットと踊っているヴォーン。メイジャーはロケット博士のことを彼に告発する。ヴォーンは彼を地下に連れていき、秘密を見せるという。ロケット博士と鉢合わせるメイジャーだが、ヴォーンはゾンビの食事シーンを彼に見せるつもりだ。しかし、ヴォーンはロケット博士をゾンビの檻の中に閉じ込めてしまった。凍りつくメイジャー。
だが、ここで「よーし合格だ」というヴォーン。
実はこれはメイジャーの忠誠心を試すためのテストだった。

ジョーダンは新車を購入していた。シアトルなのにオープンカー?というバビノーだが、リヴは彼の車の中に大量の土とジェニーの墓石が置かれていたビジョンを見てしまう。

ジェニーの夫が取り調べに呼ばれるが、夫は仕事をセーブしなかった嫁に怒っていた。バビノーはジェニーがスタッフとして愛されていたと言うが、「特にある人にね」と夫は皮肉る。

ブレインはゾンビ売春婦を早く復帰させろとクレームを受けている。ドン・Eは配達用の脳みそを黄色い保冷バッグに詰めていた。FBIに見つからないためにもやめろというブレイン(ミート・キュートでも黄色いバッグを使っていたことがFBIにバレている)。だが、そのバッグを持ったまま、訪ねてきたデイル捜査官に応対する羽目になってしまう。

失踪者たちの携帯電話にブレインの電話番号が登録されていたことから、デイルは彼を訪ねてきたという。ブレインはしらばっくれて、なんとか脳みそを隠し通す。

バビノーが呼び出したのは小道具係のフィッツだった。ジェニーと男女の仲になっていたフィッツは、ジョーダンに嫌がらせをしていた。
そこにリヴがやってきて、取り調べの連絡がなかったと怒り出す。元通りになれたと思っていたのに、バビノーはまた彼女を遠ざけた。2人はフィッツの前で喧嘩を始めた。フィッツはジェニーのことを恨んで犯行に及んだと自白する。

ヴォーンはまたロボットと踊っているが、リタは呆れている。彼はゾンビを外に放つ計画を描いている。だが、メイジャーはヴォーンに渡したフィットネスバンドで会話を盗聴していた。

バビノーとリヴは示し合わせて演技をしていたのだ。2人はすっかり仲直りして、バビノーはリヴを許し、また協力関係を持つと告げる。嬉しそうなリヴ。だが、戻ってきたデイル捜査官が連続失踪事件に進展があったという。愛犬家男性の犬(現在メイジャーが飼育中)にGPSがついていたから、そこから犬を探すつもりなのだ。
しかし、デイル捜査官はたまたまバビノーの机の上にあったミート・キュート事件の容疑者の似顔絵を見て血相を変える。それはブレインだ。デイル捜査官は彼が事件に関わっていると断言する。

感想

「ゾンビ・ハイ」という架空のゾンビドラマを舞台に、メタ発言もぼろぼろ出てくる回でした。
リヴとバビノーが仲直りする一方、リヴは完全にメイジャーと別れてしまいます。しかし、ヴィグたち売人の死体を探してリヴ、メイジャー、ラヴィは友人として協力することに。このあたりの関係の空気感が一番好きかもしれない。