2015年のアメリカ映画「GREEN ROOM」を見ました。楽屋という意味があるんですね。知らなかった。売れないパンクバンドとネオナチ軍団の狂気の戦い!という、ユニークな内容。
ライブハウスを舞台に、楽屋に閉じ込められたリ閉じこもったり、仲間がどんどん脱落!?したりと、展開がスピーディです。
登場人物
パット:主人公。バンドメンバーのなかではおとなしい印象。
サム:バンドの紅一点。見た目も性格もかなりたくましい。
タイガー:緑の髪の毛がトレードマーク。バンドのボーカル。
リース:ヒゲ面のバンドマン。バンドではドラム担当。
アンバー:たまたまライブハウスの楽屋に居合わせ、友達を殺されてしまった少女。
ダーシー:ライブハウスのオーナー。ネオナチ軍団の親玉であり、冷酷さは人一倍。
ゲイブ:ダーシーの手下。ちょっとオマヌケ。
ネタバレ
貧乏旅行をしながら、ライブを続けているパンクバンドの面々。過激なパフォーマンスが仇となり、演奏を断られることも多い。あるライブハウスでの演奏を打診されるが、そこはネオナチの男女がひしめきあうライブハウスだった。
彼らは過激なパフォーマンスを貫き、演奏を終えて帰宅しようとするが、たまたま、別のバンドが仲間割れで殺人を犯してしまうところを目撃してしまう。
バンドの4人は楽屋に閉じ込められ、警察が来るまで待たされることになる。
そこには、殺された女の子の友人であるアンバーもいる。どうやら女の子は、痴話げんかで殺されたらしい(犯人がドラッグをやっていたせいもある)。
しかし、ネオナチ軍団はこの殺人を隠蔽したいようだ。殺人犯たちは外に出されるが、パットたちは出してもらえない。ネオナチ軍団は、バンドメンバーたちが殺人を犯したとでっちあげるつもりで準備をしている。
見張りで残っていたスタッフの男を拘束するバンドマンたちだが、パットは腕をけがしてしまう。
実は、楽屋の下にはヘロインの密造を行う部屋が隠されていた。しかし、そこから外に出ることはできない。
見張りを殺してしまった彼らは、外に出ようと画策するが、リースは外に出ようとするもボコられ、タイガーはネオナチ軍団の男の飼っている闘犬に喉を噛まれてしまう。
サムは消火器をまき、なんとか逃げ切る。
アンバーも犬にかまれるが、マイクで撃退する。
また楽屋に戻る羽目になったパット、アンバー、サム。
ネオナチ軍団は、息が残っているリースを見殺しにする。
殺されたエミリーは、男がドラッグにはまっているのを知り、別れたがっていた。そのせいで殺されたのだ。
彼らはエミリーの新しい恋人・ダニエルを仲間に引き入れる。彼はヘロインの密売についても、彼女の死の真相についても知らされていなかった。だが、すぐに彼は頭を吹き飛ばされてしまう。
ショットガンを持っていた男が彼を殺したのだが、パットはナタで反撃する。
また楽屋の外に出る彼らだが、今度はサムが犬に食われてしまう。しかし、犬も死にそうだ。
楽屋に押し入ってくる男たちだが、髪の毛を剃ったパットが彼らの気を引き、ソファに隠れているアンバーが彼らに反撃する。わざわざ顔に迷彩ペイントもしている。
ゲイブはまったく役に立っていない。横を、犬がすり抜けて逃げていく。
パットとアンバーが協力して敵を減らしていき、ゲイブは降参する。
彼らは自分たちの細工された車を見つけて怒りに燃える。ラジオからは、彼らのバンドのインタビュー(収録済みのもの)が流れている。
パットたちはダーシーすら射殺し、復讐を終える。
死んだ飼い主のもとに戻ってきた犬は、その腕の中で寝てしまう。
全てが終わり、パットとアンバーは呆然としているが、話しかけてこようとするパットに「そんなのどうでもいいし」とアンバーが言い放って終わる。
感想
キャストが面白いし、うまいし、演技がクール。話も面白い!
アンバーは謎が多い少女ではあるのですが、このラストのそっけない感じもいいですね。ホラー映画的なシチュエーションを経たとしても、簡単にラブなんて生まれるもんじゃありません。
ライブハウスが舞台というところからして「えっ、どうなるの?」と思ったのですが、たしかに楽屋で攻防戦があったら、立てこもるのは難しくなさそう。
闘犬を使って追いこむというのもオリジナリティがあるし、この犬の演技や役回りもちゃんと意味があるのがいいですね。
ただ、アンバーの髪型が、頭頂部だけ坊主で、それ以外は前髪ぱっつんロングヘアーというヘアスタイルでびっくり。美人がやるから超オシャレに見えるけど、どうやってオーダーしたんだ。