2017年「人狼ゲーム マッドランド」を見ました。今作でシリーズ6作目。そんなに出てるということは、そこそこDVDレンタル数がいいのでしょうか。
今回は、村人が圧倒的不利な「狂人村」が舞台でお話が進みます。前作とロケ場所が同じというこだわりは面白いけど、相変わらず「金持ちがゲームを見て楽しんでる」という設定はちょっと飽きちゃう。金持ち、そんなに暇じゃないと思うし。
登場人物
小池萌：主人公。どこにでもいるような女子高生。グレーのブレザーを着用。
佐藤彩乃：萌と共謀することになる女の子。かなり気が強い。唯一、セーラー服を着用。
庄司蒼空：サディスティックな性格をしており、彩乃と対立する。他のものを暴力でねじ伏せようとする。紺に白ラインの学ランを着用。
周太樹：攻撃的な性格で、人狼ゲームには全く詳しくない。蒼空に屈服させられ、激しいいじめの対象になる。パーカーにポロシャツを着用。
中川未来：あまり自己主張しないが、頑固そう。赤カーディガンを着用しており、横向きに三つ編みをしている。
宇佐美慧：蒼空に屈服し、すぐに奴隷となった。黒学ランを着用。
加納蓮：人狼ゲームのサークルに参加していた。蒼空に屈服するズルさを持つ。ベージュのカーディガンの制服を着用。
根岸すず：蓮の恋人らしい。人狼ゲームのサークルに参加していた。メガネにワンレンのギャル。白セーターの制服を着用。
三上優花：おとなしく、他人に流されやすいようだ。メガネに白ラインの黒ブレザーの制服を着用。
杉本陽翔：メガネをかけたおとなしそうな少年。黒ブレザーを着用。
ルール
・建物から外に出てはいけない
・備品を壊してはいけない
・ゲーム以外で、人に危害を加えてはいけない
・ルールに違反したら処刑される
・カードでゲーム内の役割を確認する。カードを他の人間に見せてはいけない。
・人狼は1人、予言者は1人、用心棒は1人、残りの7人は狂人となる。
・毎晩20時に投票を行い、1人を選ぶ。投票された人は他の者が10分以内に殺害しなくてはいけない。
・22時から翌朝6時までは、自分の部屋にいなければならない。
・その間、人狼はターゲットを決め、1人を殺す。
・部屋の死体や備品をいじってはいけない（証拠隠滅をしてはいけない）。
・人狼が全滅したら、村人の勝ち。
・村人が人狼と同数になったら、人狼の勝ち。
・狂人は人狼が勝利したら、人狼と共に勝ち残ることができる（予言者と用心棒が勝利しても、村人は生き残ることができない）。
・予言者は毎晩、1人の正体を占うことができる。
・用心棒は毎晩、1人を人狼の襲撃から守ることができる。だが、自分を守ることができない。
・勝利したら、1億円もらえる。
ネタバレ
荒廃した土地に、女子高生の死体がポツンと落ちている。彼女はなぜ死んだのだろうか？
いつものように、突然目を覚ますと施設にいるメンバー。ルール説明がある。人狼ゲームが好きな者、全く知らない者、様々だ。萌は彩乃と交流を持つ。萌は用心棒を引いたため、非常に不利な状況にある。
1日目の夜。
狂人村では、予言者は名乗り出た瞬間に釣られるので、名乗り出ることはない。
このゲームは、人狼を守るゲームなのだ。
人狼として名乗り出たのは、蒼空と彩乃。蒼空はすずを、彩乃は優花を殺せと皆に命令する。投票で選ばれたすずを殺したのは、未来だった。
すずの死体を彼女の部屋に運んだ面々だが、蒼空は太樹につらくあたり、靴をなめろと命令する。
蒼空と彩乃、どちらがニセモノなのか？
萌はその夜、彩乃を守る。彼女は無事だった。つまり、人狼だったら守れるはずがないので、彩乃が予言者だと見抜く萌。
2日目の朝。蒼空は太樹に、床に落としたパンを食べさせている。
狂人たちもどんどん仲が悪くなっていく。蒼空がゲイであることを見抜いた彩乃は、男と女でチーム分けしようと言い出す。蒼空の独裁政権にうんざりしていた女性陣は、彩乃につく。
2日目夜。投票されるのは太樹か陽翔になる。蒼空は彼らに土下座を強要する。
太樹は蒼空をボコボコに殴り、ルール違反をして死亡する。オネエ言葉で暴れる蒼空（非常に違和感があるオネエです。どうでもいいけど、オネエとゲイは違うぞ）
それとは別に、投票で殺す人を選ばなければならない。
宇佐美と加納は、陽翔を殺す。
蒼空は人狼として優花を殺すと言い、彩乃は宇佐美か加納を殺すと言う。
だが、蒼空も人狼ではない。彼も釣られないために人狼を名乗り出たのだと彩乃と萌は推測する。
萌はナイフにすずの血をつけ、偽の証拠を作るために彩乃に手渡しておく。
萌は、彩乃と相談し、向こうが指定した相手を守ることにするが、殺されたのは蒼空だった。
3日夜。
加納と宇佐美で喧嘩になるが、加納が選ばれる。そして、萌は加納を殺すと名乗り出て、彼を殺してみせる。
彩乃と萌はわざと仲が悪そうに振る舞い、関係をごまかしている。
しかし、こっそりと萌は彩乃と出会えてよかったと抱き合って感謝する。
夜中に、人狼が萌を殺しに来る。本当の人狼は未来だった。未来の前で、萌は自分で自分を殴り、転落死して死亡する。
4日目夜。
生き残っている彩乃、未来、優花、宇佐美。
実は萌は、死んだときに未来の人狼としての証拠を持って転落していた。未来は自分が人狼だと証明できず、優花や宇佐美は騙され、彩乃に登場する。
未来は殺され、宇佐美と優花も村人側の勝利により死亡した。生き残った彩乃は、転落死している萌の死体に感謝しながら、人狼ゲームの会場を立ち去っていく。
まとめ
1日目
投票による死：根岸すず、人狼による死：用心棒が成功したためなし
2日目
ルール違反による死：周太樹
投票による死：杉本陽翔、人狼による死：庄司蒼空
3日目
投票による死：加納蓮、人狼による死：小池萌
4日目
投票による死：中川未来
村人側の勝利による死：宇佐美慧、三上優花
勝者：佐藤彩乃
感想
相変わらずルールが複雑なようなそうでもないような感じですが、場をかき乱す役をゲイにしたことにまったく意味がなかったなあという気もします。フツーにいじめられっ子じゃダメだったのかな？ゲイでもいいですけど、突然女言葉で泣き出すって、あまりにも悪い意味でのステレオタイプな感じ。
この映画に関しては、オチを読むのがほぼ不可能なので、その点だけは非常に評価してます。
（毎回主人公が生き残る、というわけでもないし）
キャストの子は演技がうまかったのですが、主演の方より、準主役の彩乃を演じていた人のほうが目立っていたような気もする。主人公がほぼ生き残っていた今までの人狼ゲームとは違い、自己犠牲で他人を生かすことにしたというところもユニークだったかもしれないです。