「キラークラウン 血の惨劇」

キラークラウン

完全にパケ写詐欺に遭いました。「キラークラウン 血の惨劇」。アメリカ作品ですが、映画ではなくオリジナルビデオらしい。日本だと若手アイドルの作品はこうなりがちですが、アメリカでもそうなのだろうか?

ネタバレ

家で血を吐いている女の子。父親が止めたのに、彼女はこっそり遊びに出かけてしまう。なぜか、日付が書かれている風船が落ちている。
目的の家についたが、ボーイフレンドはいない。ピエロのマネキンに驚く彼女だが、その家にはそんなものはなかった!ピエロ恐怖症の彼女は、そのまま襲われてしまう。

ピエロ嫌いの女の子・エマは、ルームシェアをしているヘザーと、アイスクリーム店の同僚・ジョナと仲がいい。
また、彼女のことをかわいがってくれるアイスクリームカーのおじさんもいる。
しかし、冒頭の女の子が殺された事件のせいで、外出禁止令が警察から出てしまう。

冒頭女の子のお父さんのところに、「俺にかまうな」という風船のメッセージが届く。

エマの部屋に、夜中に誰か入ってくる。それはピエロの手だ!だが、もちろん目を覚ますとそれはいない。だが、彼女の愛犬が消えていた。だが、「5/31 2:31」と書かれた風船と、血まみれの首輪、犬の内臓が洗面所に残されている。

少女の父は警察に連絡するが、あまり役に立たない。エマはアイス店にたまたまやってきた少女の父に対して、自分にも危機が迫っているような気がすると話す。

エマが帰宅すると、窓の外にピエロがいる。
翌日、保安官の死体が見つかる。そこには風船のメッセージもある。

エマとヘザーは夜、仕事終わりに帰宅しようとするが、勝手にクラクションがなり、車の中にたくさんの風船が現れ、勝手に車が走るという怪現象に遭遇する。
風船には「あれは夢ではない」と書かれている。

ジョナは家にやってくるが、ピエロに襲われてしまう。死なずにすんだが、携帯もとられ、ネットもつながらない。もちろん家電もダメだ。
追い詰められたエマは、車に乗って家を飛び出す。すると、目の前に死んだはずの症状が飛び出してくる。
ラジオからは、ピエロのリブゲージからのメッセージが聞こえてくる。
風船には「後ろを見ろ」と書かれており、そこには死んだ保安官がいる!
ピエロは、自分を怖がる人のもとに現れるのだ。
口をふさがれるエマだが、ヘザーが発見して彼女を助けてくれる。

一方、少女の父は死んだ娘の幻影を見る。血まみれの娘は、食卓で血だらけの何かを食べている。
「もう食べられない」と言いながら、「守ってくれなかった」と父を責める少女。父は切りかかられるが、それも幻影のようだ。「俺を殺せるかな」というメッセージが残っている。

ピエロがエマを殺すと指定してきた時間の、19時間前。彼女は車で寝ていて、アイスクリームカーのおじさんに起こされる。だが、おじさんもピエロに狙われてしまう。

少女の父に相談するエマだが、ピエロは人間の肉体持っていることがわかる。つまり、彼を殺すこともできるのだ。これは囮作戦しかない。だが、あっさりピエロに追い詰められるエマ。少女の父は娘に「お前のせいだ」となじられる幻覚を見る。
ほうきでピエロと戦うジョナ。少女の父によってボウガンで撃たれたピエロは、黒い血を流して倒れる。
ピエロは死んだのか?

ピエロが指定してきた殺害予告2時間前。アイス店にピエロが再来する。
拘束されたエマは、内臓を無理やり食べさせられるが、死んだ少女が彼女を助けてくれる。

暴走するアイスクリームカーは車に乗ったジョナを追いかけるが、彼の車の背後の席に移り、彼を襲う!

アイスクリームカーのおじさんは、ピエロに捕まっている。だが、おじさんに従うピエロ。なぜだろうか?
実は、おじさんはピエロと契約していたのだ。おじさんは悪魔の力を借り、30年以上彼を下僕にしてきた。だが、ピエロは最近反抗的だ。
それを正すために、人殺しを始めたおじさん。ピエロは、ピエロを嫌いな人が嫌いだ。怯えながら生きるべきではないからだ。だから怖がった保安官も殺した。

ピエロのリブゲージに襲われるエマとヘザー。
突然、ジュークボックスを操り、音楽を楽しみだすピエロ。
エマは、トイレでジョナが死んでいるのを見つける。「君のせいだ」という言葉にショックを受けるエマ。しかもヘザーは間違ってエマを刺す。さらに、ヘザーはエマとはぐれた直後、死体で見つかってしまう。

少女の父もつかまっているが、あっさりピエロは殺される。
「反撃されるのは初めてだよ。強い子だね、エマ。羨ましい」
おじさんは出て行ってしまう。

ピエロの死体のアップで物語は終わる。

感想

非常に低予算な映画。ピエロのメイク自体はまあまあ良く出来ているのですが、アイスクリームカーのおっさんはなぜ魔力を得ていたのか?とか、なぜ人殺しがピエロを諫めることにつながるのか?とか、謎が多すぎる。なーにが「羨ましい」だ。
グロテスクなシーンもほとんどない(あるはあるのですが、そんなに怖くはない)ので、非常に飽きました。エンディングスタッフロールが風船に書かれたダイイングメッセージ風だったのは面白かったです。