「フリーキッシュ 絶望都市」シーズン1・第1話のネタバレ(キャスト紹介あり)

フリーキッシュ絶望都市S1

「フリーキッシュ 絶望都市」を見ました。
一応、見て感じたことなどをざっくり、先に書きますね。
・ティーンのみ登場。ゾンビものに学園ドラマをちょっとだけ絡めたような感じ。とはいえ、正確にはゾンビじゃなくて感染モノですが。
・ゾンビドラマに多い旅モノではなく、珍しく立てこもりモノ。学校に立てこもって、大人はいない。という、「漂流教室」を彷彿とさせる内容。いや、高校生なんですけどね。
・「ウォーキング・デッドの若者版」を意識しているみたい(何人かのキャストがインタビューでタイトル出してた)
・番組としてのウリは、若手俳優とSNSで人気の若い子が勢ぞろい、ということらしい。
(日本でいうユーチューバーとか読モみたいな感じ?)
・1話だいたい30分なのでサクサク。

全10話なので話があまり進まず、展開しなさすぎて現状では面白いかどうかは判断しにくいですが、次シーズンも追いかけようかなぁとは思っております。なお、この映画を見た2017年7月初旬時点では、公式HPにキャスト情報もストーリー情報もないので、私がまとめた情報がメインになります。

登場人物

グローヴァー:ごくごく普通の生徒。ヴァイオレットに密かに恋をしており、彼女と仲良くなりたい一心で奉仕活動に参加。そのおかげで難を逃れた。妹のメアリーをとてもかわいがっている。両親は化学工場で働いている。演じるレオ・ハワードによると「一匹狼タイプ」「自信があって、我が道を行く」「枠にハマらないキャラクター」を意識しているそう。「ドラマを見た『枠にハマれない』子に共感・自分を投影してほしい」とも語っていた。なお、ディーゼルを演じるアダムとは共演経験があり、他のキャストからはその演技力を称賛されている。

ヴァイオレット:グローヴァーが恋する女の子。あまり素行は良くない。メアリー曰く「兄とは釣り合わない」ほどの美人。父が化学者だった影響で、実験や薬品に詳しい。だが、父は既に亡くなっており、母もいない様子。泥棒をしたことから、奉仕活動に参加させられていた。だが、のちにその真相を知ったバレットに脅迫される。
演じるライザ・コミーは「気性が激しいタイプ」「実験が好き」「黒服でゴツいブーツ、アクセがジャラジャラのダークガール」「他の子よりも自分が賢いと知っていて、うぬぼれている。大人びた性格」を意識したそう。

ディーゼル:暴力事件で呼び出されていた不良少年。当初はグローヴァーにつっかかったりしていたが、生徒が少なくなるにつれ、仲間に対して協力的になった。意外にも、優等生のナタリーと最も仲良くなる。感染で親友のライルを失った。
演じるアダム・ヒックスは、ディズニードラマにもレギュラーかつメインキャストで出演していた元子役。「ウォーキング・デッド」のダリルにルックスを寄せているように見える(個人的な見解ですが)。ディーゼルというキャラクターには「頑固・短気・頭が悪い・けんかっ早い・人を寄せ付けないタイプ・攻撃的」など分析している。キャストインタビューでは、台本を読んでディーゼルを演じたかったと明言し、俳優業についても熱く語っている。

ナタリー:生徒会長の選挙に出馬していた優等生。だが、完璧主義の母親に両親され、プレッシャーを感じていた。大きな秘密を隠し続けていたが、その秘密に最初に気付いたディーゼルと仲良くなる。また、ゾーイとは親友だったが、ある事件をきっかけに絶縁されていた。感染で親友のアディを失った。
演じるアイスリン・ポールは、ナタリーに関して「みんなと距離を置いている」「両親からのプレッシャーを常に感じている」「他人に拒絶されたくないという気持ちから、行動を決めることが多い」などと語っている。

ラショーン:高校の花形バスケ選手。ゾーイと付き合っている。糖尿病であり、インスリン注射を定期的に打たなければならない。ゾーイにちょっかいを出しているバレットを嫌っている。ヌードルは親友。運動神経はメンバーのなかでピカイチである。
演じるメルヴィン・グレッグは、ヌードル役のヘイズとはもともと仲が良かったと語っている。

ゾーイ:華やかなチアリーダー。ちょっぴりおバカであり、ちょっとお姫様気質。彼氏のラショーンを愛しており、自分に言い寄るバレットを嫌っていたが、徐々に彼にも心を開いていく。なお、ラショーンと仲がいいヌードルも親友であり、3人でつるむことも多かった。冷静で随所で賢さを見せるヴァイオレットを敵視することも。元親友のナタリーのことも一方的に嫌っている。家に残してきた双子の弟のことを心配し続けている。
演じるメーガン・リンクスは、ゾーイを「冷淡でいつも不機嫌」と称している。

バレット:非常に賢いが、自分の欲望を突き通すために嘘をつくことも多く、皆からは信用されていない。アプリ開発で若くして億万長者になったが、他の開発者を切り捨て、自分だけ大金を得たことから、もともと校内でも鼻つまみ者だった。信頼のなさを自分でも気にしている。感染者に人体実験をして他の者と対立したり、ヴァイオレットを脅迫したり、無線機での通信を隠していたり、こっそりラショーンを陥れようと策を講じたりするが、根は悪人ではない。
演じるタイラー・チェイスはなんと、「ウォーキング・デッド」に出演経験がある(サシャやタイリースの初登場時に、ともに登場した少年ベン役。ウォーカーと化したダリルの兄・メルルに捕食されてしまい、悲惨な死を迎える)。バレットに関しては、彼自身は悪い奴ではないと思っていると前置きしつつも、「テクノロジーの天才」「自分は何でも知っていると思っている」と野心家のキャラクターであることを語りながら、「でも、そうなる理由があるんだ」とも付け加えている。アダムとヘイズとの共演を楽しみにしていたと語る。なお、メイキングでは他キャストとニコニコで触れ合っていてほほえましい。

ヌードル:ラショーンの親友。お調子者で、バスケの腕前は下手。ムードメーカーであり、学校で飼育していたモルモットをかわいがるなど、優しい一面もある。
演じるヘイズ・グリアは今回が初ドラマ・初演技だそう。

メアリー:グローヴァーの妹。ヴァイオリンの腕前は高校でも有名。兄とはとても仲が良く、お互いに支え合う。他の人にも常に優しい。トレードマークは星がついているワイヤーカチューシャ。だが、感染者に襲われ……!
演じるはメアリー・マウサー。自分の演じるメアリーに足しては「オタクにも見える独特な子」「多趣味」「感受性が強く純粋」「兄とは親友」「高校1年生で、まだ兄を頼っている」「マイペース」「ハリーポッターが大好き」「普通とは少しズレている」「温かい家庭で育った」など、細かく設定している。なお、ご本人のキャラクターはかなり明るいです。

コーチ:感染を逃れ、校内で生き残った唯一の大人。妻と2人の子供のことを案じている。生徒思いのいい教師。
ライル:ディーゼルと常につるんでいた不良。彼とは幼馴染にあたる。工場が爆発した際、車を移動させると言って外に出てしまった。
アディ:ナタリーの親友。彼女の選挙活動をサポートしていたが、工場が爆発した際、家族のもとに帰りたいと外に飛び出してしまった。

第1話のネタバレ

土曜日。「ケラー化学」の工場が見える。
軽快に自転車を走らせる男子高校生・グローヴァー。
学校の入口でボーイフレンドに電話しているヴァイオレット。
学校をサボりたいと喋っているのは、不良のディーゼルとライルだ。ディーゼルはカツアゲしたらしいナイフを研いでいる。
いつも通りの街の風景だが、突然、化学工場で爆発事故が起こる。

素行不良の生徒たちは、土曜日に奉仕活動をするために学校に呼び出されたらしい。しかし、グローヴァーは呼び出されてもいないのに来て、先生に不審がられる。彼は女の子(ヴァイオレット)目当てでわざわざ学校に来たようだ。先生にすら「高嶺の花すぎる」とからかわれるグローヴァー。

4人の男女が四重奏の練習をしている。ヴァイオリンを見事に弾きこなす女の子・メアリーは、グローヴァーの妹だ。

学校のパソコンからこっそり「ケラー・サイド制御システム」にアクセスしているバレット。彼は話しかけてきた生徒に「どうせ(自分のしていることを)見てもわからないだろう」と傲慢な態度をとって遠ざける。

生徒4人だけ(グローヴァー、ヴァイオレット、ディーゼル、ライルのみ)になったところで、とぼけたグローヴァーはディーゼルたちにさっそくいじられるが、彼らがからかった母親は死んだと告白する。不良たちも、さすがにバツが悪くなって謝る(いい奴)。だが、それを横目にしていたヴァイオレットは彼の母は死んでいないと言い、その発言を咎める。
そこに教師が現れ、彼らはバケツを片手に奉仕活動をすることになる。だが、グローヴァーは憧れの女の子が自分のことを知っていたことに嬉しそうだ。

校庭ではチアリーダーが練習をしている。また、ナタリーが自分の友達・アディと一緒に、「ナタリーに清き票を」をいう垂れ幕をフェンスに掲げて、生徒会長選挙の準備をしている。

彼女のゾーイとキスしているラショーン。彼は糖尿病のようで、注射をしている。彼の親友のヌードルが2人をからかう。彼は学園でも有名なひょうきんもののようだ。

グローヴァーたちも校庭についたところで、突然警報がなり、「化学物質が漏れたからシェルターに逃げろ」とアナウンスが入る。きびきびとナタリーが仕切り始め、彼女の元友達らしいゾーイはその仕切りたがりの様子に眉をひそめる。

ゾーイに言い寄るバレット。ゾーイはもちろんつれない態度だ。
兄とばったり出くわしたメアリーは、彼が女の子目当てで奉仕活動をしていたことを知り、呆れている。

ニュースでは、化学物資が漏れ、大火事が起きていると報じている。
生徒たちはシェルターの中にいるが、ヌードルたちはバレットをからかう。バレットは自分でアプリを開発しており、それで大金持ちになったらしい。バレットはからかいにびくともせず、傲慢な態度を崩さない。学園のスター2人(バスケの花形選手と若き億万長者)に言い寄られているゾーイをからかうヴァイオレット。

情報が入らないままで不安になる生徒。突然、ディーゼルが外に出たいと言い出し、他の生徒も後に続こうとする。だが、玄関まで行くと、外では爆発事故が頻発しているのが見える。
家に残してきた家族に会うため、何人かの生徒が外に飛び出す。ディーゼルの友達・ライルやナタリーの友達・アディも外にでていってしまう。ヌードルやラショーンたちのバスケット仲間も出ていく。ゾーイも双子の弟のもとへ行こうとするが、バレットの冷静な説得(今ここで出ていったら、バレットは確実に死ぬ。それは弟たちも望まない)に応じて学校の中に残る。それに不満げなラショーン。

化学物質らしきガスは、じわじわと広がっていく。

建物の中に残った生徒たちは協力して情報を集めようとする。だが、外はガスのもやで何も見えないし、電話やネットも通じない。ナタリーはサイレンやヘリの音など、騒音がまったく聞こえないことに焦りを感じている。

先生もどこかに電話しているが、つながらない。建物からはしばらく出られないだろう。
ナタリーとおしゃべりするメアリー。彼女たちは現状がひたすら不安だ。グローヴァーは妹にブランケットをかけてあげる。ヴァイオレットは妹思いのグローヴァーを少し見直している。少し触れさえする。だが、彼に触れているのは数少ない生き残りかもしれないから、とだけ言う。

夜中、物音で目を覚ますグローヴァー。教室で寝ているディーゼルのそばに行くが、彼はナイフをつきつける。ディーゼルとグローヴァーはなぜかウマが合わない。ディーゼルはグローヴァーを毛嫌いしており、彼が近寄ることすら許さない。

その後、トイレに行こうとするグローヴァーのそばにあらわれたのは、ディーゼルの親友のライルだ。ライルは既に顔色が悪く、病気のように見える。同じことを、壊れたレコードのように繰り返すライル。
「みんな、死んだ。みんな、死んだ……」

感想

・ということで、さっそく閉じ込められた面々。9人の生徒とコーチを残して、他の生徒は外に飛び出してしまいました。しかし、ライルは戻ってきて恐ろしいメッセージを告げる、というひきのある終わり方。
・男性陣はワイルドなディーゼル、賢いけど闇属性のバレット、病気を抱えながらも運動神経抜群のラショーン、明るいヌードル。女性陣はかわいいメアリー、セクシーでちょっと暗いヴァイオレット、ややおバカで辛辣なゾーイ、いつも冷静なナタリーって感じかな。
・しかし、主人公のグローヴァーのキャラだけはよくわからないんだよなあ。ちょっと影もあるし、でもまっすぐだし、正義漢だし、かといってとりわけて何かが飛び抜けているわけでもないという。
・ライルの最後のセリフが、「漂流教室」の女番長の最期の言葉みたい。そして次回から、いよいよ本題(ゾンビ誕生)に入ります。