「ストレイン」シーズン3・第2話『白い血』のネタバレ

ストレインS3

第2話 白い血

ケリーと会ったエフはセトラキアンやフェットの元へ向かうが、そこで思いがけぬ人物と遭遇する。一方、「オクシド・ルーメン」の件でマスターを裏切り、体調が悪化しているパーマーは白い血を手に入れようと新たな策略を練っていた。同じ頃、ダッチは昔の仲間と共に食料を手に入れようと高層マンションへ向かっていた。
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ネタバレ

ストレインS3e2

ハーレム
モーニングサイドドライブ
242番地

謎の研究所。研究者たちはストリゴイを解剖し、紫外線ライトを当て、血液を取り出し、淡々と研究が進められている。彼らは抽出した物質を、普通の人間(認知症の老婆)に与えて人体実験をしているようだ。彼女はあっという間にけいれんしていき、目が充血する。だが、ストリゴイになる前に、その頭を研究者がすぐさま撃ち抜く。

東49丁目
メイフィールドホテル
ニューヨーク市警
特別対策本部

部隊や警察官が楽しんでいるバー。部隊はやはり撤退を決めていると聞き、ヴァシリーは落胆する。彼らはワシントンD.Cに移動するらしい。ヴァシリーに一緒にきてもいいという部隊の男だが、ヴァシリーはそれを断る。男は去るが、反対側に座っている女性がヴァシリーに話しかける。彼女はかなり賢い女性であり、ストリゴイの脅威に気付いている。2人は見つめ合って微笑みあい、酒を煽る。
そして、セックスもする2人。
朝、ヴァシリーは部屋を出て行く。ケイトという女性と再び会う約束をする彼。出て行く前に、「いい狩りを」と彼女に告げ、甘いキスをして去っていく。

マンハッタン
西54丁目

エフは焦りながら車を運転している。彼はエイブラハムが潜伏している建物に入っていく。ヴァシリーとエイブラハムを探すエフだが、ここで初めてクインランと対面する。彼を撃とうとして、逆にねじ伏せられてしまったエフ。

エフ、ヴァシリー、エイブラハムは話し合う。エフは初めて、2人にノーラを失ったことを伝える。ノーラが感染して自殺したこと、ザックがケリーに変成されないまま連れ去られたことを告げる。だが、エフはケリーの申し出(ザックと引き換えにオクシド・ルーメンをくれという要望)については隠している。
エイブラハムは、マスターがザックを切り札にエフを狙っていると断言する。
「なぜ僕を狙う?」
「君はマスターを傷めつけた。挫折を味あわせたんだ」
エイブラハムはかなり体調が悪いようだ。ヴァシリーは優しく彼を気遣うが、エフは何かを考え込んでいる。

部屋の中で退屈しているザック。ケリーが戻ってくるが、彼は母に外に出たいとねだる。だが、ケリーは息子の喉元を見つめている。渇きを感じているのだ。
ザックは父に会いたいと願っているが、ケリーはマスターの計画を優先すると述べ続ける。「パパも計画のうち」というケリーの口調に、やはりザックは不吉なものを感じ取っている。

ブルックリン
ウィリアムズバーグ
ケントストリート

ダッチは新しい仲間(といっても古い友達ではあるようだ)たちと行動している。食糧を探すために、高層ビルに侵入することを決める仲間。ダッチは抵抗するが、食糧不足の今、リスクを侵さないといけないと説得される。どこか軽々しい友人の考え方や口調をダッチは激しく非難し、「今こそ、終わりの始まり」と嘆く。だが、彼らはビルに入っていくしかない。

マンハッタン
西57丁目156番地
ストーンハート・グループ

体調を崩しているパーマー。そこにアイヒホルストがやってくる。中年女性の看護師をバカにしながらも、「ココが懐かしい」と言うアイヒホルスト。だが、パーマーはそれを過去のことだと言い捨てる。
アイヒホルストは救済センターに血液型を登録した人物の数を確認しに来たのだ。だが、その数は望んだものではない。フィラルド議員の協力を仰ぐために圧力をかけるべきだとアイヒホルストは主張する。
アイヒホルストはパーマーが飾っているミリアムの心臓(エイブラハムの妻の心臓。エイブラハムが保管していたが、シーズン2のラストでパーマーが持ち去った)、ココの心臓の入ったガラス瓶をいじろうとするが、彼は強く反抗する。体調が悪すぎて白い血を求めるパーマーだが、アイヒホルストはマスターへの忠誠を示すためにも、エイブラハムからオクシド・ルーメンを取り戻せと命じる。

高層ビルに侵入するダッチたち。高級コンドミニアムの中に入り込み、まずはブラインドを開ける。食糧を漁る仲間たち。6人のうち、2人が寝室の中を調べているが、隠れていたストリゴイの餌食となる。ストリゴイを殺そうとするダッチだが、3人の仲間たちは彼女を残して逃げていた。その部屋を出たとたん、また襲われるダッチ。やはりこのビルにはストリゴイがいた。何とか逃げ出すが、ビルから出て号泣するダッチ。

エフはオクシド・ルーメンの解読作業を見せてもらう。
“マスターの音のない声を聞いた人々は言葉を失った”という記述があると聞き、部隊を襲ったノイズについて言い出すヴァシリー。だが、エフに遮られる。
“神の顔が彼を照らす時 その存在は破壊される”
これがマスターを破壊するための方法らしい。エフはオクシド・ルーメンに懐疑的だが、エイブラハムはそれを否定する。太陽ではマスターは死ななかった。効果はあったが、死ぬほどではなかったのだ。
また、日食中にマスターは死ぬとされていたが、それも守られなかった。次の日食はかなり先になる。ヴァシリーはエイブラハムを支持すると明言するし、エイブラハム自身もこの本をマスターが狙っているということは真実が書かれているはずだと断言する。

冒頭の研究所の男が、パーマーのもとを訪れている。パーマーは白い血についての研究機関を作っていたのだ。だが、ストリゴイの血は人体にとって有害でしかないと明言する研究者。彼らは白い血を作ることができなかった。パーマーは憮然とする。研究者は助けを求めてきた女性を犠牲にしたことを気に病み、このプロジェクトから降りると明言して去っていく。

酒を物色しているエフに、クインランが話しかけてくる。クインランはエフを怪しんでいる。なぜ、ノーラが死んで1週間もしてから、ようやくエイブラハムたちを訪ねて来たのか?彼の質問に、人間とストリゴイトのハーフであるというクインランの境遇をバカにして挑発するエフ。だが、クインランは挑発にのらない。
オクシド・ルーメンを愚弄しながらも興味を示しているエフの本心を、彼は知りたがっている。だが、逆にエフはクインランこそどうしてここにいるのかと問いただす。それは彼の宣戦布告のようにも見える。

ブッシュウィック
フラッシング街
F・G カフェ

ダッチの仲間たちは、隠れ家に戻ってきている。彼らは他人事のように、人口が増えすぎたせいでこんな事態が起きたと嘆いている。だが、物音がする。
ダッチが戻ってきていたのだ。置き去りにされたことを怒っているダッチ。だが、友達のブランドンが感染していることに気が付く。出て行こうとするダッチを嘲笑するような態度をとるブランドンだが、次の瞬間、彼女はブランドンの首をはねる。呆然とする友人2人を残し、ダッチは出て行く。

エイブラハムの作った食事をがっついているエフ。エイブラハムと2人きりで、ザックのことを隠しつつも今後について相談する。エイブラハムはエフの考えていることなどまるきり予想もしていない。エフはザックがまだ生かされているのなら、無事に奪い返すチャンスがあるのではないかと考えていると告白する。エイブラハムは成功する確率が低いとしながらも、「その機を逃すな」と敵に塩を送る発言をする。「用心しろ、マスターには君の手を知られているんだ」というエイブラハム。彼はオクシド・ルーメンを読み解けば、マスターを倒すためのヒントが得られると信じているのだ。

そこにヴァシリーが来て、フォネスキュー(オクシド・ルーメンを40年ほど隠し持っていた男)が会いたがっていると告げる。ヴァシリーとエイブラハムは出かけ、エフは残される。

マンハッタン 西15丁目

フォネスキューが彼らを呼び出したのは、オクシド・ルーメンの情報を売るためなのか?ヴァシリーとエイブラハムの前に現れたのは、なんとパーマーだった。彼らは騙されたのだ。
なんと、パーマーは彼らに協定を結びたいと持ち掛ける。
パーマーはマスターへの支援を打ち切り、この件から手を引く見返りとして、エイブラハムから白い血の精製法を教わりたいのだ。だが、エイブラハムはパーマーに一度裏切られているので信用できないと感じている。彼は「償いたい」というが、エイブラハムはそれを欺瞞だと言い、「地獄に落ちろ、そこがお前にお似合いだ」と去る。

帰途で、白い血の精製法の真実について尋ねるヴァシリー。たしかにエイブラハムは生製法を知っており、41年間それを続けてきた。彼自身はストリゴイ・ハンターからそれを習ったのだという。永続性はないが、多少は寿命を延ばすことができるのだ。パーマーは永遠の命を得られると誤解しているが、ヴァシリーとエイブラハムは彼を利用することができないかと企んでいる。

ザックのいる部屋に、ケリーが食事を持って入ってくる。こっそりドアの鍵の部分に細工をするザック。パパになかなか会えないことに苛立つザックに「今は我慢よ」と言い聞かせる母。だが、それはまるでザックの血を吸いたくてたまらないのを押し殺すケリーの本音のようにも聞こえる。母が出て行ってすぐに、ザックもドアの外にこっそりと出る。そこには廊下があり、外への扉には厳重に鍵がかけられている。だが、脇の部屋を覗くザック。そこには、少年の血を吸うケリーの姿があった。
逃げる途中でぜんそくの発作を起こすザックに、ケリーが追いつく。彼女はすんでのところで息子の血を吸うのをやめるが、その背後にはマスターが立っている。マスターの指から垂れてくる白い血。それはザックの口の中に落とされる。それを見守るケリーとマスター。ぜんそくの発作は収まっていく。

エフはエイブラハムの部屋に忍び込み、オクシド・ルーメンを探す。部屋の奥には、紫外線ライトに照らされ、大きな鍵をつけて保管されているオクシド・ルーメンがある。
と、そこに立っているクインラン。エフはとうとう計画を彼に白状する。だが、クインランはマスターがきっと約束を果たさない(ザックを彼に渡さない)と明言する。その代わりに、オクシド・ルーメンでマスターをおびき寄せ、自分が彼を殺すという計画をエフに持ち掛ける。クインランは本に書かれている知識ではなく、本そのものを利用してマスターを殺すつもりだというのだ。
エフはそれを受け入れ、本の周りを照らしている紫外線ライトをオフにする。

感想

・エフが明らかに間違ったルートを進んでいくのが気になって気になって……。
・パーマーの申し出は罠なのか、それとも彼の本心なのか?
・ケリー役の女優さんはカツラをかぶっているのでしょうか?マネキン感がすごい。メイクってものすごいですね。