「アンフレンデッド」

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SNSによるいじめをテーマにした復讐モノです。2015年の「アンフレンデッド」。全編PC内蔵カメラ目線でお送りするのですが、ぶっちゃけ、似たテイストの映画は既に2本くらい見ているので、目新しさはありません。
お友達同士でskypeつないでワイワイしゃべっていたら、死んだはずのクラスメートがログインしてきて……というお話。結局、犯人は誰なのか?がこういう映画のキモ泣きもしますが……正直、こちらにブン投げられるような終わり方をします。

あらすじ

SNSでの心ないイジメが引き起こした思いもよらぬ惨劇の顛末を、パソコン画面を駆使した映像で描き出したティーンズ・ホラー。監督は「エターナル -奇蹟の出会い-」のレヴァン・ガブリアーゼ。

泥酔したあられもない姿をネットにアップされてしまい、それを苦にして自殺した女子高生ローラ・バーンズ。1年後、同級生たちがスカイプでグループ通話しているところに、見知らぬアカウントが出現する。それは、死んだはずのローラのものだった。最初は、何者かによる悪質ないたずらと思い込んでいた同級生たちだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356329

登場人物

ブレア:主人公。典型的ないいこちゃんタイプ。
ミッチ:ブレアの恋人。イケメン。ブレアと体の関係を持ちたくてたまらない。
ジェス:ブレアの友達。
アダム:ミッチの悪友。いかにもワルなタイプ。
ケン:機械に詳しいデブ。

ローラ・バーンズ:SNSへの恥ずかしい動画流出のせいで自殺した少女。

ネタバレ

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ローラ・バーンズの拳銃自殺動画。でも、彼女がなぜ死んだかはわからない。
彼女を自殺に追いやった動画をクリックするブレア。ローラはヴァルという女の子と喧嘩をして、その後、道で寝転がって酔いつぶれているのが見える。

だが、動画を見る前に恋人のミッチとの通話が始まる。ミッチとブレアは、プロムの後に初めてのセックスをする約束をする。
続々と仲間が集まってきて、通話が盛り上がり始める。だが、そこにアイコンがないものが紛れ込んでいる。何度回線を切っても、そいつは紛れ込んでくる。しかも、死んだはずのローラからメールが来る。今日はローラの命日である。これは偶然なのか、いたずらなのか?

ローラのアカウントを調べるブレアだが、死者のメッセージに答えてはいけないという結論しか出ない。
しかも、ローラのアカウントを削除することもできない。彼女は助けてほしいのだろうか?

その回線にヴァルも参加する。彼女はあまり好かれていないが、突然、ヴァルの写真が拡散される。彼女はドラッグや酒もやっている。しかも、それがジェスのページからアップロードされていて、彼女たちは喧嘩になる。今度はアダムのページだ。お互いの中傷が書き込まれていく。

彼女たちは喧嘩になりかけるが、誰も犯人ではないことがわかる(全員が手をあげているのに、ページが更新される)。ヴァルは荒らしに出て行くように迫るが、いなされてしまう。
彼女たちは終了ボタンを消えていることに気付き、焦りだす。誰もこの空間から逃れられないのか。

ヴァルは警察に通報する。すると、途端にローラからメールが来る。「ヴァルがゲームを始めました」

ラウンド1は「暴露」。ヴァルはローラの自殺を煽ったのか。ローラも性格が良かったわけじゃないと他の者たちが煽る。だが、回線を誰かが切れば、全員が死ぬと警告される。
ヴァルの画像は拡散していき、コメントでも批判が拡がる。彼女の画面はフリーズしていて、「ヴァル、死んでくれ」というコメントが見える。彼女の家の鏡は割れていて、携帯も通じない。突然ヴァルのパソコンが吹っ飛び、画面が乱れる。警察が到着して、彼女の死体を見つける。病気の発作かと思いきや、それは自殺のようだ。

「お前たちの汚い部分を見せてやる」
告発が続く。ブレアの秘密が暴かれる。彼女はさんざんミッチを焦らしていたが、実はアダムと寝ていたのだ。

皆はウイルスを駆除し始めるが、ブレアは手間取る。だが、カウントダウンぎりぎりで駆除は終わり、ケンは警察に通報する。
「切るなと言ったのに、あれほど切るなと言ったのに」
相手は激昂してしまう。そして、彼らはケンの家にある隠しカメラ越しに、彼が殺されるのを見る。ケンは最終的に、自らミキサーの中に手を入れてしまう(本当に死んだのかはわからない)。

アダムの家にも誰かがいるのかもしれない。彼の家は停電する。
そしてローラが死んだ原因がはっきりと判明する。彼女は泥酔したまま脱糞している動画を拡散されてしまったのだ。

「私たちは無関係」と強調するブレアたちだが、すぐにやり方を変え、自分たちが噂の拡散に加担したかもしれない、それは本当に申し訳ないと謝る。
だが、またゲームが始まる。提示されたコトを経験したことがある人が開いた手から1本ずつ指を折っていく(※骨折じゃなく、折り曲げるだけです)。最後まで指を負けた人が死ぬのだ。
「私はしてないゲーム」が始まる。
・ブレアが拒食症だと噂を流したのは?→ジェス
・ジェスの母親の車を傷つけたのは?→ブレア
・ローラとイチャついたことがあるのは?→ミッチ
・アダムを麻薬売買で通報したのは?→ミッチ
・アダムから800ドル盗んだのは?→ジェス
・ジェスの命を差し出したのは?→アダム
(ジェスを差し出せば、3人助けてくれるという申し出に、アダムが手を上げた)
「一度もセックスをしたことがない」という問いに、ブレアはYESと言えない。恋人はアダムと浮気したことがわかり、ミッチはやはり傷付く。ジェスもアダムが好きだったので、深く傷つく。
・アシュリーを薬で眠らせて、犯したのは?その後、子供を処分させたのは?→アダム
ここで、なぜかアダムとブレアの動画が出てくる。アダムとブレアにまた、メールが来る。
実は1度だけでなく、2回関係を持っていた2人。ミッチはさらに起こる。

彼女たちはメッセージを隠そうとするが、見せられるように要求し、根負けしたブレアがそれを見せてしまう。そこには「これを見せたらアダムが死ぬ」と書かれていた。アダムのほうには「これを見せたら、ブレアが死ぬ」と書かれていた。
画面の向こうのアダムは死んでいる。一瞬だけ、アダルト広告の中にブレアの画像が混ぜ込まれているのが見える。

ブレアはピンチになったジェスのために、チャットサイトにアクセスし続け、親切な女性に通報してもらう。だが、時は既に遅く、ジェスの家は真っ暗になり、明るくなったら彼女の口には焼けたヘアアイロンがねじ込まれ、死んでいるのがわかる。

ブレアとミッチだけが生き残っている。2人は愛を確かめ合うが、「ローラの動画をネットにあげたのは?」という問いで、また諍いが起こる。
「ミッチがやった」というブレア。次の瞬間、ミッチが死ぬ。
これが最後の質問なのに、カウントダウンは終わらない。ブレアは幼なじみだったローラと疎遠になっていたことを謝るが、やはりそれは止まらない。

実は、脱糞動画を拡散したのはブレアだった。ニヤニヤしながらそれを撮影しているブレアの動画が、同じように拡散されている。真っ青になるブレア。PCの画面が突然閉じられ、女の幽霊がブレアを襲う!

まとめ

仲良しだったはずの人たちが、実はすごく仲が悪かったというテンプレの展開。さらに、自ら操られて死んでいく仲間。その犯人は……ホントに幽霊でした!という、なんとも言えないお話。
これだけの追い込みをかけるなんてスゴイ人間だなあと思っていたら、幽霊ならそりゃあ超常現象で何でも片付けられるよなあという気持ち。あと、脱糞で死ぬって逆に不名誉な気がするのですが、そういうことでもないのでしょうか?