「PANDEMIC パンデミック」

pandemic

2015年のアメリカ映画「PANDEMIC パンデミック」を見ました。「400days」の製作の人が監督なんだっけか?
・感染者だらけの終末世界を、生存者救出チームのPOV目線で描く
・実は、ある超身勝手な理由で行動していた登場人物
・溢れ出る家族愛。こんなにじゃばじゃば溢れる必要はないのだが。

ネタバレ

冒頭。
・メーガン(娘)の誕生日をお祝い
・お出かけ、バスケ、公園で遊ぶ、パーティ
などなどの動画。家族の仲良し動画が続く。

画面が切り替わり、一家の母(ローレン・チェイス)がある部屋にいる。
「生存者を捜して助ける」
と何度も唱えるローレン。

世界はある奇病に犯されている。人間はそれに感染すると、凶暴化して他者を襲い続けるのだ。

彼女はある施設を案内される。医師である彼女は今までラボで働いていたが、生存者を救助するチームに自ら配属を希望した。
ナビゲーター(グリーンの服)、運転手(グレーの服)、射撃手(迷彩柄の服)、医師(ベージュの服)。
ローレンは医師としてチームに参加する。ヘルメットにはカメラがついている。
これから彼らは、高校にいって生存者を救うのだ。

生存者は隔離施設に入れられている。
レベル1、発熱。レベル2、出血。レベル3、高熱や錯乱、内出血。レベル4、休眠。レベル5、脳に激しい損傷があり、凶暴化。人間を殺す。

CDCの医師は彼女しか残っていない。医師は貴重だから、彼女だけは感染しても中に入れると言うボス。レベル1までなら治せる特効薬があると言うのだ。ただし、他のことをするのはNG。家族を捜すのはもってのほかだ。

開門。彼らの乗った車が外に出る。感染者が襲いかかり、どんどん乗り込んでくる。混乱する車内(POVなので見にくい)。おろおろするローレンはお荷物そのものである。
その混乱を抜けるが、射撃手はいなくなった妻を捜しに行きたいとごねる。

ローレンは、デニースの息子は白血病で既に亡くなっていると聞かされる。また、運転手(フレデリック)は元囚人であり、奉仕活動の一環で運転をしていると知る。

途中で、生存者を見つけるローレン。たどたどしい手つきで、生存者と感染者を見分けるための機械を用意する。生存者の女の子は感染していなかったが、マンホールに足をつなげられていた。これは罠だった。強奪犯たちが車をめがけて、押し寄せてくる。

脱出するも、射撃手の嫁(彼女も生存者を捜す別チームで働いていた)が乗っていたバスを見つける彼ら。彼は無理やりバスを降り、嫁を捜す。そこには、妻の死体があった。
またもや襲撃されるも、今度も無事に逃げる面々。

学校に到着するが、そこには誰もないように見える。フレデリックは残されていた食料に大喜びしている。デニースとローレンは生存者を捜してウロつく。

ローレンは娘と電話がつながる。大喜びするローレン。

彼らは、子どもを抱いている母親を発見する。彼女は子供だけでも連れて行ってほしいと懇願するが、既に子供は感染している(レベル4?)。フレデリックは彼女たちを殺してしまう。
さらに体育館では、たくさんの人が寝ている。ローレンたちに気がついて、彼らは救助を求めて駆け寄る。だが、彼らは感染者だ。

射撃手は彼らに頭を割られてしまう。フレデリックはどこかに消えてしまった。
ローレンとデニースは闇に紛れて移動するしかない。

夜。彼女たちは通りを移動しているが、食べ物を探して彷徨う感染者を見つける。置き去りになっていたバンの中に隠れる2人だが、男が車を覗きこむ。その男を協力して殺すローレンたち。

ローレンはデニースに告白する。実は彼女はローレンではない。レベッカ・トーマスという別の女性なのだ。彼女はNYの路上でローレンのIDを拾っただけだったのだ。娘を助けるために、娘に会うために身分を偽り、医者のフリをしてなりすましたのだ。だから包帯を巻くのもヘタだったし、検査もヘタだった。
だが、デニースも息子を失っている立場だ。彼女に同乗し、協力することにする。

水や武器を探していたら、また感染者に襲われた2人。助けてくれたのはなんと、フレデリックだった。

3人は別のチーム(彼らの前に高校に生存者を迎えに行き、そのまま行方不明になった)と合流することにする。だが、フレデリックは感染していた。ローレン(レベッカ)は、自分が偽物であることを見逃すかわりに、フレデリックに治療を受けさせると約束する。

だが、移動中にデニースは亡き息子の写真を落としてしまう。それを拾いに行き、車に轢かれてしまう。そしてそのまま連れ去られる。彼女は感染者に体を裂かれ、食べられてしまう。

別チームと合流で来たローレン(レベッカ)とフレデリックだが、彼らは明らかに怪しまれる。別チームの医師は、本物のローレンの知り合いだったのだ。フレデリックは車を修理するが、その車を奪われてしまう。
もう1台を運転して、基地に向かう場所に向かうローレン(レベッカ)とフレデリック。

フレデリックは、最初からローレンが偽物だと見破っていた(あまりに拙いので)。
彼はローレン(レベッカ)を自宅まで送り届ける。しかしながら、娘も夫も感染していた。
しかし、悲しむ暇もなく、ローレン(レベッカ)の家の前で待っていたフレデリックと車が襲撃され、彼らは感染者に襲われる。娘に防護服を着せるローレン(レベッカ)。彼らは1Fから2Fに逃げるが、フレデリックだけは逃げきれずに襲われてしまう。

娘を乗せ、車を走らせるローレン(レベッカ)。先に逃げた別チーム(彼らを置き去りにした)救急車が萌えているのも見える。

基地に戻るローレン(レベッカ)だが、入口は感染者に囲まれている。彼女はゲートを開けるように頼むため、車の外に飛び出すが、そのまま撃たれてしまう。娘のヘルメットのガラスに、自分の血でハートを描く。また撃たれ、絶命するローレン(レベッカ)。だが、防護服を着た娘はローレンと間違われ、治療を受けられることになる。

感想

・ローレンは「娘に会いたい」という理由で勝手に身分をごまかし、それにまきこまれて大量の人が死ぬわけですが、それに対して「親子愛だよねワカルワカル~」というノリで接するのはいかがなものなのでしょうか。いや、家族に会いたくても他の人間の命を犠牲にしていいものですかね?この映画のあらすじ考えた人、何をこじらせているのだろうか?ヘルメットにハート描くのもすごい。
・ただ、このドンデン返しはびっくりした。
・しかし、この感染者たちの在り方は曖昧であります。具合が悪いわりにバタバタ走るし、凶暴なわりに集団行動するし、人肉食べたりもするし、謎。