「ポルターガイスト」(2015年版)

POLTERGEIST

2015年の映画「ポルターガイスト」。日本では劇場未公開だった!まぁ、今さらこの作品を見に映画館に足を運ぶ人も少ないでしょうが……
・主演はサム・ロックウェル。今回は家族思いのパパを演じています
・ドローンとか熱探知の機械とかGPSとか、いろんな機械が出てきています

登場人物

エリック:パパ。リストラされてお金がない
エイミー:ママ。ライター志望という謎設定がある。そのため、彼女も働かないことを明言。
ケンドラ:長女。カワイイ。女子高生か?おしゃまなお姉ちゃんって感じ。
グリフィン:長男。小学生。もっとも早く家の異常に気が付く。
マディ(マディソン):次女。幼女。家の中にいる何かとおしゃべりをする。そして、その何かにさらわれてしまい失踪する。

パウエル:助教授。怪奇現象を専門にしている。
キャリガン・バーグ:テレビタレント。廃屋などと訪れ、霊現象などを解決する番組のMCをしている。ケンドラはこの番組のファン。

ネタバレ

POLTERGEIST 2

一家は新しい家を内覧する。マディが誰かと話しているのを見て、怯えるグリフィン。彼はこの家に引っ越すことを反対するが、両親は決めてしまう。

引っ越した家には、アラーム(セコム的な何か?)がついている。
静電気がスゴイ家だ!マディの部屋のクローゼットを触ると、髪の毛が逆立つ。それで遊びながら微笑むグリフィンとマディ。

グリフィンは天井裏の部屋を与えられる。天窓からは木が見え、彼はまた怯える。上から謎のピエロのおもちゃも落ちてきたし、何かが部屋中を駆け巡っている。両親のセックス中に、寝室に飛び込むグリフィン。父が調べたら、グリフィンの部屋を乱した犯人はリスだった。

夜中。ピアノが勝手に鳴り、電化製品がチカチカ光る。グリフィンは、妹がテレビ越しに誰かと話しているのを見る。画面の向こう側から、手形が見える。
なぜか警報が誤作動し、グリフィンが怒られる。

翌朝、ケンドラの携帯が壊れている。
グリフィンとマディ、エイミーが庭で遊んでいるが、穴掘りをしていたら骨が出てきた。そっと戻すグリフィン。
エリックはお金がなくてイライラしている。

グリフィンはまた不思議な目に遭う。階段を登っていたら、後ろからボールを投げてきた(ボールが階段を登ってきた)何かがいるのだ。変な音がして妹の部屋に行くが、その部屋から出る時に、漫画雑誌の塔が廊下にできている。
少年は恐怖え驚くが、家族は誰も信じない。
エリックはストレスで散財して、家族にプレゼントを買ってくる。ケンドラには新しい携帯、グリフィンにはドローンが与えられる。マディは父が買ってきたピザを「まずい」と切り捨てる。

両親は知人のホームパーティに出かける。そこで、新居が墓地だったことを知る。

ケンドラは携帯をいじっているが、画面が乱れて使えなくなる。
グリフィンは眠ろうとするが、木が窓を叩いて眠れない。
ケンドラのいた部屋の床が割れ、泥のような者が溢れてくる。足を取られて、どんどん沈む彼女。
グリフィンの部屋ではピエロが走り回る。オリにかかったリスも暴れ、ピエロが少年に飛びかかる!ピエロの顔を脚で踏み割るが、目玉だけがギョロギョロと蠢く。さらに、木の枝が窓を割って少年を掴もうとしてくる。
マディはひたすら怯えている。クローゼットに何かがいるのだ。
グリフィンはマディに「そばにいて」と頼まれるが、階下で姉を捜すことを選ぶ。だが、その途中で木につかまり、つまみあげられる。
マディの部屋では、電気が消え、クローゼットから光が飛んでくる。彼女がいつも持っている豚ユニコーンのぬいぐるみが転がる。妹はクローゼットの中に入る。

両親が帰宅するとグリフィンは木に引っかかっているし、ケンドラもボロボロだ。マディは姿を消している。と、テレビの中から妹の声がする。彼女はテレビの内側に閉じ込められてしまったのだ。

一家は大学の研究室に相談に行く。パウエル教授という神霊の専門家に協力を仰いだのだ。

家にやってくる教授のチーム。助手のボイドはふざけているが、イスが勝手に壁にぶつかって壊れたのを見て、それを信じる。
父は酒を飲んだら、そこにはドロとミミズが入っている。蛇口にうつった顔はミイラかゾンビのように溶けており、血が噴き出している。決意して、酒を捨てるエリック。

機材を準備する教授陣。
エリックの自演を疑う(エリックがマディを殺した……?と思っている)ボイドはマディの部屋のクローゼットに入り、壁を叩く。音が違うところに穴を開けるも、そこから手を引きずり込まれてしまう。しかも、穴を開けるドリルを内側に落としてしまった!そのドリルが中から、ボイドの顔を狙う。彼はすんでのところで助かる。

マディの声が聞こえてくる。父はクローゼットに走るが、そこにはマディに似た女の子の幽霊がいる。クローゼットを殴ったら中から火が出てきて、天井が燃えてテーブルが階下に落ちる!
教授は、キャリガン・バーグを呼び、プロジェクトに参加させると明言する。

そしてキャリガンが登場する。彼は家族に聞きこみをするが、そこで墓地が移転していないことを明言する。これは、無下に扱われた死者たちの積もり積もった怒りなのだ。マディはランタンの代わりだ。彼らを光に導くための。

マディを取り戻すための作戦が始まる。彼らは全員GPSトラッカーを持ち、熱探知機も用意される。
キャリガンは足に大怪我をした痕がある。彼は数々の死闘を繰り広げてきたのだ。なお、パウエル教授とキャリガンが元夫婦である(ちょっとしたラブコメみたいな言い争いばかりする)こともわかる。

クローゼットの入り口から、天井の穴。この間に、マディが閉じ込められている。そこに誰かが入り、彼女を救い出さなければならない。まずはドローンを飛ばして中を見ることにする彼ら。
マディのいる世界には、死霊が蠢いている。人の体でできたトンネルを潜り抜け、熱探知でマディを見つけた彼ら。だが、何かがドローンをはたきおとす!

エイミーは自分がマディを捜しに行くというが、マディを放置してケンドラを捜しに行ったグリフィンは自分を責めていた。そのため、少年は自ら飛び込んでいく。
死体の中を潜り抜け、マディとグリフィンは生還する。

家を出ていく準備をする家族。だが、まだ彼らはいる!車を出そうとしてもダメだ。車が横転して、家の中に引きずり込まれるマディ。クローゼットは部屋中のものを吸いこみ、またマディを吸収する。
家にはヒビが入り、ボロボロになっていく。
キャリガンは「奴らは絶対にあきらめない」と、自ら中に入ることを決意。彼がランタンとなって死霊を導くと言うのだ。彼はその言葉通り、闇に吸い込まれていく。
エリックはギリギリで外にマディと共に飛び出す。

家の庭からは死体がボロボロと起き上がり、飛び出してくる。家は大爆発し、霊が飛び出していく。

一家はまたもや新しい家の内覧に行くが、異常を感じ、またもやさっさと逃げ出す。
(このへんの描写はコミカルすぎてよくわからない)

キャリガンは生還しており、元嫁のパウエルと共に番組を作っていることがわかる。

感想

・意外と後半は空気だったセクシー長女よりも、いさましくてカワイイグリフィンがいいキャラだと思う。あと、意外と両親も添え物だったなあ。特にママ。
・お父さんが自分の顔が溶ける幻覚を見たり、庭から死体が飛び出してきたり、ピエロが笑ったり、クローゼットに吸い込まれたりという展開は残ってます。
・ドローンとか熱探知とかGPSとかを無理やりブッコんだ感も否めない。
・類似ホラーが量産されたために、リメイクである本作が埋もれてしまった感じはします。「インシディアス」とか。しかし、あんだけキャリガンの自己犠牲をカッコよく描いておいて「生きてました」ってのもねえ。