「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」

ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ

2007年の映画「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」。
長くてタイトルが覚えられない。ずっとネガティブ・チェーンソー・ハッピーエッヂだと思ってたよ。チェーンソー男と戦う美少女を好きになる青春映画、という感じ。ちなみに原作を読んでおります。チェーンソー男の造形だけはやたらとカッコイイです。

あらすじ

第5回角川学園小説大賞を受賞した瀧本竜彦の同名ライトノベルを「虹の女神 Rainbow Song」「チェケラッチョ!!」の市原隼人主演で映画化。青春期の焦燥を抱えた主人公が、突然現われた謎のチェーンソー男と制服姿の美少女との戦いに巻き込まれていく姿を大胆な作劇で描く。共演に「ハチミツとクローバー」の関めぐみ。監督はCM界出身の北村拓司。
人生の目的が見つからず無為な日々を送る中で不安と焦りばかりを募らせている高校生の山本陽介。そんな彼の目の前で、ある時突然、チェーンソーを振り回す不死身の男と制服の美少女・絵理との激しいバトルが繰り広げられる。何が何だか分からないながらも、このチェーンソー男を倒さないと自分たちに希望はない、と悟る陽介。そして絵理を助けるため、彼女と2人でチェーンソー男に立ち向かっていく陽介だったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328960

ざっくりネタバレ

・日光江戸村でチェーンソー男と戦う絵里。陽介はそれを見守っている。
・親友・能登の死で、「いつも一歩先を行っていた」友達がいなくなり、宙ぶらりんの状態になっていた陽介。絵里とチェーンソー男の戦いを目撃して、彼女に一目惚れする。
・だが、もうひとりの親友・渡辺と相変わらずダラダラ過ごしている。

・絵里にチェーンソー男のことを聞くが、その正体を彼女も知らない。だが、彼と戦っている間は運動神経が急激に良くなる。チェーンソー男を「倒さなければいけない」と思い続けている絵里。

・プールで戦う(プールの中から飛び出してきたり、逆に高台から飛び込んだり)シーンや、傘で突きさしたらその傘が開くシーンもある。
・遊園地でも戦うが、戦闘シーンはない。誕生日プレゼントとして、絵里に鎖帷子を渡す陽介。

・陽介は絵里の買い物に遭遇する。彼を夕食に誘うが、それを断る陽介。絵里は寂しそうだ。
・陽介は寮で暮らしているが、親の都合で引っ越すことになる。

・水族館で戦闘。だが、戦闘シーンはほぼなし。ここで、陽介は引っ越すことを絵里に告げる。
・渡辺は能登の事故現場にバラの花束と火のついたタバコを供える。

・日光江戸村でゴルフクラブを武器に戦う絵里。チェーンソー男に追い詰められる絵里だが、陽介は彼女を守るために立ち上がる。渡辺の私物の一脚で男に立ち向かう!
遠くから「この根性なしが」という、能登の声が聞こえてくる。

・陽介は絵里の両親が死んで、彼女がひとりぼっちだと知る。
・渡辺の作った歌を聴く陽介。歌詞は能登のものだ。3人のバンド演奏のシーンがかぶさっていく。
・引っ越しの日、陽介は絵里の学校(女子校)に乗り込む。だが、絵里は休んでいる。
絵里は陽介の引っ越しがチェーンソー男が仕組んだものだと感じているからこそ、男を殺して引っ越ししなくてもいいという状況を作りたい。絵里は初めて、陽介を好きだと明かす。

・先生(板尾さん)のバイクを借りて、絵里のもとへ走る陽介。途中で能登が出てきて、激しく競る2人(なお、CGです)。
銭湯現場につくと、絵里は負けている。だが、陽介と戦ううちにチェーンソー男の顔(真っ暗だが、目が星の爆発のようにギラギラと輝き始める)が光り、消えてしまう。
絵里を助け、引っ越しはなくなり、彼らの日常が戻ってくる。

感想

・いろんな場所で、いろんな武器で戦うのを楽しむ映画なのかもしれない。
しかし、戦闘シーンが意外と面白いだけに、青春パートが少し物足りなく感じてしまいました。
・ちなみに怖いシーンはまったくなし、ドキドキするシーンすらなし。青春映画だから当たり前か。
・いろんなことがご都合主義で、「絵里の両親がいなくても、ひとりで暮らせるものなのか?」「チェーンソー男の正体は謎のままでもいいけど、あまりにも説明なし」「バイクを壊して返す(黒焦げ)陽介に非常識ぶりを感じる(ごめんなさいで済ます)」が消化できない感じ。
・この頃はまだ、高校生役でもタバコ吸ったりしても良かったんですね。時代だなあ。