「ファイナル・ゲーム」

finalgame

2014年の映画「ファイナル・ゲーム」。現代版『蠅の王』としか言えないお話。
・サッカーチームの男の子たちが、サバイバルを通じて大喧嘩に
・殺し合いにまで発展
・主人公は生き残れるのか?
という感じのお話です。

ネタバレ

「社会に生きる人間は、みんな仮面をかぶっている」
「ハンターであり殺し屋、それが真の姿だ」
「これは試合ではなく、人生だ」
サッカーの試合にかぶさるように、これらのセリフが強調される。

飛行機で遠征地から戻ろうとしているチームメンバー。仲のいい監督夫婦にその娘たち(姉はエレナ、妹はエヴァ)。トレーナーのコニー。チームの中心のスリム。彼を支えるアンディや、補欠のケンたちが乗っている(チームのメンバーしか乗っていない)。

しかし、飛行機が墜落して無人島に不時着。監督夫婦を含め、22人が死亡する。生き残ったのは15人だ。

スリムはエレナと付き合っている。彼らは父の死体が見つからなかったから生きているのかも?と思っているが、メンバーは監督の水死体を見つけてしまう。ケガ人も出ており、死にかけている者もいる。

補欠のケンは気弱で、足手まといになっている。彼らは食料を見つけるが、サメを見つけたケンがそれを放り出して逃げたため、命からがら逃げる。
怪我をしているスリムはようやく目を覚ます。アンディは「ケガ人を殺して、そのぶんの水を節約すべきだ」と主張するが、スリムは同調しない。彼は仲間に、自分の水を差しだす。携帯電話は無事だが、電波がない。

少し離れた場所にある離島にも探検に出かける彼ら。妹・エヴァはメンバーのひとりに言い寄られて、体を許してしまう。
コニーは毒のある木の実しかこの島にはない、生き物もいないと絶望して、自殺してしまう。

仲間のひとり、タグが有刺鉄線にひっかかり、ジョージーは森の中にあった地雷を踏んで下半身が吹っ飛んでしまう。そして、怪我人の1人を殺してしまうアンディたち。

実はボートがあるが、それを巡って喧嘩になる。集水装置にするか、それを使って助けを呼びにいくかで喧嘩になったのだ。アンディは弟が死に、号泣している。エレナはそれを慰めているうちに、2人は関係を持ってしまう。
そして、仲間のうち、2人がボートを盗んで島を逃げ出してしまう。

9日目。
ケンが食べ物を盗んでいたことがわかる。アンディはケンを殺そうとするが、それを止めたスリムと取っ組み合いになる。2人のケンカのせいで、中立役だったフェリックス(エヴァの恋人になったばっかりなのに)の首にナイフが刺さり、彼は死んでしまう。

チームは分裂する。エレナとアンディたちは出ていき、離島で暮らすという。

スリム、エヴァ、ケン、セヴィー(生き残っていた怪我人のひとり。殺されずに済み、幸いにも回復しているが、足は動かない)は無人島に残される。
島のビーチにあった「HELP」の文字が「HELL」に変化している。

ケンたちは集水装置を作る。

「みんな理由があって生き残った。あなたも同じ」

アンディたちは食糧が集まらず、イライラしている。
セヴィーは元気になってきた。彼らは貝を食べて生き永らえる。
アンディは、別の男・マルキーズとイチャイチャしていたセレナに怒る。

スリムたちは水を盗まれてしまう。戻って来いというスリムだが、アンディたちはすっとぼける。

ケンはこっそり島に渡る。その時、エレナはアンディにブン殴られており(浮気したと思われている)、そのまま動かなくなった。ケンはその場に居合わせてしまう。「エレナを殺したのはケンだ!」彼らはケンに罪をなすりつけようとするが、スリムはケンを信じる。

全面戦争が始まる。だが、エレナは生きていた。

スリムを助けたアンディの仲間は、アンディに殺されてしまう。スリムたちも、応戦することになってしまう。

スリムはアンディの仲間を説得して仲間にする。エレナはエヴァと合流する。
ケンをいじめていた男とケンは対峙するが、彼がエレナを襲ったことから、ケンは彼を崖から蹴り落とす。

最後には殴り合いになるが、そこに救助ヘリがやってくる。ボートで逃げた仲間たちが、救助ヘリに見つけられたのだ。
「これで全員ですか?」
「ええ」
スリムは、アンディを置き去りにする。飛んでいくヘリを、洞窟の中からアンディが見ている。

感想

・アンディを置き去りにする意味は何なのでしょうか?とはいえ、遺体を回収に後から誰かまた来るのでしょうが……。
・「サバイバルソルジャー」という映画を思い出した。あっちの方がすきかな。コメディなのに腕切り落としたりしてるし。
・ただ、外国人の美男美女が無人島で遭難している、という絵面は不謹慎だが美しいのはなぜでしょう。