「Mr.タスク」

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2014年アメリカ/カナダ映画の「Mr.タスク」。
・ポッドキャストでラジオDJをしているお調子者が、おそろしい計画に巻き込まれる
・人間をセイウチにするぞ!されたぞ!
・果たして、彼は人間に戻れるのか?それとも……?

あらすじ

「クラークス」「レッド・ステイト」のケヴィン・スミス監督が、人間をセイウチに改造することを夢見る謎の老人に捕まった男の恐怖を描く異色のホラー・コメディ。主演は「ダイ・ハード4.0」「スペル」のジャスティン・ロングと「キル・ビル」「ジャンゴ 繋がれざる者」のマイケル・パークス。共演にハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス。また、大物俳優が役名そのままの名義でサプライズ出演し、実の娘との初共演も果たしたことも話題に。
相棒のテディと共にポッドキャストを運営するウォレスは、ネタ取材のためにカナダを訪れるが空振りに終わる。落胆するウォレスだったが、偶然にも面白そうなネタが見つかり、元船乗りだという老人のもとへ取材に出向く。そしてハワード・ハウと名乗る老人に手厚くもてなされ、セイウチに助けられたという彼の冒険譚を聞き始める。そのさなか、激しい眠気に襲われ、意識を失うウォレス。次に目覚めたとき、彼は車椅子に縛りつけられ、片足を失っていた。やがてウォレスの異変を察した恋人のアリーとテディは、警察に紹介された奇妙な探偵ギー・ラポワンテと共にウォレスの行方を追うが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352571

登場人物

ハワード・ハウ:セイウチに固執する老人。ウォレスを家でもてなすが、実は恐ろしい計画を練っていた
ウォレス:お調子者ロッカー。彼女がいるが、干渉されすぎて飽き飽き。
テディ:ウォレスの親友で相棒。ハーレイ・ジョエル・オスメントくんが演じてます。
アリー:ウォレスの恋人。実は浮気している!?
ギー:探偵。ジョニー・デップが演じている。ちなみに娘のリリーも出演している。

ネタバレ

ポッドキャストを運営しているウォレス。日本刀を振り回していて足をちょんぎってしまった「キルビル小僧」を取材しに、カナダに行くことになる。
「ナッシーパーティ」(NOTSEE PARTY)というネーミングのせいで、ナチと間違われたりもする。

ウォレスは無事に入国するが、キルビル小僧は自殺していた。せっかくカナダまで来たのだからとネタ探しに奔走するウォレスだが、トイレに置かれていたメッセージを見つける。ピンと来たウォレスは、それを書いたハワードに連絡をする。彼はお屋敷に住んでおり、自慢話を延々と続ける。ヘミングウェイとも知り合いだったという男。次第に、セイウチ愛を語り始める。セイウチのペニスを部屋に飾っているほだどだ。

「真の恐怖を知らないだろう。君は最上級のろくでなしだ」

ハワードはセイウチの牙になぞらえ、「Mr.タスク」という名前をウォレスに名付ける。ウォレスは倒れ込み、気絶してしまう。

夢の中で、前日との彼女のことを思い出すウォレス。アリーとテディは仲が悪い。彼女は、ウォレスがポッドキャストで成功してから感じが変わったと思っている。

ウォレスは目を覚ます。イスに固定されている彼。「医者が携帯を壊した」「クモに噛まれて君は気絶した」というハワード。ふとウォレスは足を見ると、左足がない。助けを呼ぼうとするが、家の電話もなく、歩くこともできない。ハワードはにやにや笑いながら「心から気の毒に思う」という。

こいつは頭がおかしいのか?
ハワードはウォレスに、リアルなセイウチのスーツを着せるという計画を打ち出す。
「人間の本質はセイウチなのではないか?」
というハワード。ウォレスが泣きだしたのを見て、その声をマネする。

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ウォレスはハワードの隙をついて、携帯電話を見つけて彼女に電話をする。しかし、アリーは仲が悪いはずのテディと浮気していた!そのせいで電話に出てもらえない。
ハワードに見つかるウォレス。
「生き続けたいなら、セイウチになるしかない」

翌日、アリーたちは留守電に気が付いて慌てる。

ハワードは子供の頃の記憶をウォレスに語っている。
「書類のように扱われた。罪なき者の血を吸って動く、シュレッダーにかけられる書類のように」
孤児院で育ち、そこで殴られ、レイプされてきたハワード。誰も信じられない。司祭も政治家も、ナースも彼の敵だ。
「セイウチのほうがいい」
ウォレスの両足はなくなり、彼は切り張りされた体でセイウチのようなボディになっている。牙ももちろん生えている。ウォレスは屋内のプールの中に入れられてしまった。

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アリーたちはカナダに向かい、警察に相談をするが「恋愛関係のもつれでは?」と相手にされない。

ウォレスはハワードにスパルタ教育を受ける。プールで泳がされるウォレス。その底には、セイウチの形をした人間らしくものの遺体が沈んでいる。

アリーとテディは、探偵のギーを頼ることになる。彼はかなりやり手のようだ。足と舌を切り取った死体が以前見つかっていること、口の一部に穴が開けられていたことなどを例に出し、ウォレスも同じ事件に巻き込まれたのだと推測する。

ハワードは有頂天だが、ウォレスはプールサイドでずっと泣いている。
ウォレスは生のサバを食べるように命令され、食べざるを得ない。

ウォレスが立ち寄ったコンビニで聞きこみをするアリーやギー、テディ。そこで手がかりを得る(なお、この店員のひとりがデップの娘のリリー)

ハワードはウォレスに水泳の練習をするように命令する。

アリーたちは池に沈められたウォレスの車(レンタカー)を見つける。ライフルを持ちだす探偵。

ハワードは「生き延びたければ私を殺せ!」と、自身もセイウチスーツを身にまとい、ウォレスと戦い始める。「完全なセイウチとなるか、もしくは死ぬか!?」
ウォレスはハワードに応じる。「生存本能が目覚めたんだな、だがこの私も同じだ!」

自身の大腿骨で作られた牙で、ハワードを殺すウォレス。

そこに、アリーやテディ、ギーがやってくる。ショックを受けるアリー。

1年後。
アリーとテディは、荷物を持ってどこかへ歩いていく。
ウォレスは、郊外の小さなプールで生活している。汚くゴミだらけのプールに魚を投げるアリー。彼女との思い出を回想するウォレス。

アリーのおじいちゃんはこう言っていた。「泣くのもいい、心があるから」

アリーは「愛しているわォレス。忘れないでね」と言い、テディと去る。ウォレスは咆哮する。

最後、ギーのぼやきで映画は終わる。

感想

・ラストはデップで終わりました。理由はわかりません。
・ウォレスとハワードがセイウチの格好で戦うのは、なんだか相撲対決のようで和んだ。
・アリーとテディが浮気していた設定はなんだったのだろうか。ただ、ハーレイくんはビジュアルが最高に面白いですね。地獄のミサワみたいでかわいい。
・最初に出てくるプールもラストのプールも最高に汚い。のがいい。