「ウォーキング・デッド」シーズン6・第6話のネタバレ

walkinddeads6

あらすじ

第6話 迷いの森(Always Accountable )

ウォーカーの大群を誘導するダリル、サシャ、エイブラハムは目標の20マイルを目の前にしウォーカーとの距離をとろうと加速したところで潜んでいた何者かに銃撃される。銃撃からは逃れたもののダリルは2人とはぐれてしまい無線もつながらなくなる。仕方なく逃げ込んだ森を進んでいくと若い女2人に遭遇する。サシャとエイブラハムはダリルを捜すか否かで意見が分かれる。

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ネタバレ

ウォーカーの群れの前を走っているダリル、エイブラハムとサシャ。
しかし、突如銃撃される。襲ったのは人間たちだ。ここでダリルはサシャたちとはぐれてしまう。それぞれ、追っ手に追いかけまわされるも、ダリルは狭い通路に逃げ込んで彼らを振り切る。曲がり切れない追っ手は追突してしまい、そこにウォーカーが群がる。サシャとエイブラハムは車をおしゃかにしてしまうも、追っ手を銃殺する。
「最後の仕上げさ」
「何で笑うの」
「俺たちの勝ちさ」
「まだいるかも」
立ち去るサシャたち。

ダリルは森の中をバイクで走る。彼はバイクを止め、倒れ込む。左腕に怪我しているようだ。その真横に、ウォーカーがいる。だが、体は焼け焦げていて、バイクヘルメットの下は何も見えない。ダリルも同じように寝ころんだまま天を仰ぐ。

森の中を移動しているダリル。
そこらじゅうが焼け焦げている。火事の跡らしい。
ダリルはバイクを隠し、無線でサシャやエイブラハムに呼びかける。しかし、誰も応答しない。自分の血が森に散らばった骸骨の上に垂れるのを見て、手当をしようとしている。しかし何かの音を耳にして、ボウガンを手にして歩き出す。と、森の中に2人の女を発見。しかし、その直後に彼女たちの連れの男に頭を殴られてしまう。意識が遠のくなか、彼らの会話が聞こえる。

「きっと前哨地の兵士だ」
「彼を嫌ってる」

「(ボウガンの)使い方は?」
「知ってる、好きじゃないが」

「パティと合流したらこんな暮らしは終わりだ」

朝。ダリルは銃を突き付けられ、起きるように言われる。
「黙っていれば殺さない」
「人違いだ」
ダリルはどうやら、どこかのグループの“兵士”と勘違いされているらしい。森の中を歩く4人。女性2人のうち、若い女の子・ティナは病気を持っているらしいことが会話のなかでわかる。

「見つかったら引き渡す」「それが俺たちの信念だ」という男。「ひざまずくのか勝手だが、俺たちは違う」とまで言う。今までいたグループにかなり不満があり、ダリルをエサに交渉しようとしているらしい。

男と年上の女は、この森を焼いた一件に関わっているらしい。ウォーカーを焼き払うためにしたことのようだ。森には、焼け焦げた跡も意識の残ったウォーカーがいる。ガソリンをまき、火をつけ、彼らを焼き払ったと語る男。
「『誰もが俺たちのように 戦っているはずだ きっと勝てる』……バカだった」

「今はバカじゃない?」
そうからかい、銃を突き付けられるダリル。
「はめようとしているのか?」「疑わない俺たちは鈍い?今引き金を引かないのは間違いか?本気で知りたい」「人のために殺し、屋根と食事を与えられただろ。俺は何かを見落としてるか?教えてくれ、俺はバカか?」と、男は喋りつづける
ダリルは彼らを勧誘しようとしている。
「傷付き、ひとりならなんだって言う。信用すべきじゃなかった」と言う男。ダリルのことを信用しないようだ。

しかし、パティとの合流場所はウォーカーでいっぱいだ。彼女が死んだことを理解する男たち。
「私のために」
「これでよかったのよ」
「今からでも戻って私のせいにすれば」
などと揉めていると、ティナが倒れてしまう。その隙に、ダリルはカバンを持って逃げていく。
ダリルは無事に逃げ、腕を縛ったロープを解く。無線をまた使おうとするが、やはりダメだ。ウォーカーの姿も見える。カバンを開けてボウガンを取り出し、なんとかウォーカーを倒す。しかし、そこで初めてダリルはカバンに「インスリン」があったことに気が付く。

ダリルを探しているサシャとエイブラハム。サシャはダリルに無線で呼びかける。しかし、通じない。
「アレクサンドリアに向かってるさ」
「ありえない」
とにかく、ダリルは捜索のプロ。だから彼らが自分を探し出すまで待つべきだとサシャは言う。

街のなかにある自動車保険のビルに侵入する2人。ウォーカーを無意味に殺そうとするエイブラハムを、サシャが止める。彼女はビルの扉に「ディクソン」と目印の文字を書いている。

エイブラハムはビルの中を探索。幸せそうな男の写真と、彼が来ていた勲章付きの制服を見つける。

サシャは会議室の中に閉じ込められているウォーカーを見つめている。施錠されているので、彼は出てこられない。
「見張るか寝るか、選んで」
「前者だ」
エイブラハムは部屋の物色を始める。サシャは横になるが、眠れない。

会議室の中には 「世界のために祈る 希望を捨てるな」というメッセージが書き残されている。

眠れないサシャに話しかけるエイブラハム。
「俺がどれほどあいつ(会議室のウォーカー)を殺してやりたいか」
怒りをむきだしにするエイブラハム。

「俺たちの新居だ、名前をつけるか?」
「(あなたは)勝手についてきた。私は1人で運転しようとしたのに」
「仕方なかった」
「どうして」
「単独では行かせられない」
「だから、どうして?」
「自制心を失ってた、急にキレたのを忘れたか?」
「覚えてる、今は平気」
「俺もだ」
「でも、ウォーカーを殺したいの?車の男たちも、平気なのに」
「放っておくとケツがかゆくなる。もし俺の精神が不安定なら、休みなく起こる騒動のせいだ」
「パーティで休んだ」
「覚えてるぜ、あの時もキレた」
「車を降りる必要はなかった(以前のエピで、車を降りてわざとウォーカーを殺して回ったことを指している?)。自分の価値を示したかった?飛行機なら選択肢はひとつ。度胸試しはできるけど、パラシュートを開けば生き延びる。でも屋根があり、食事も壁もあるなら、選ぶことができる。ウォーカーも銃撃もなく騒動がなくても、あなたは頼れる。今までも頼られてきた。他の人に見えないものがあなたには見える」
黙るエイブラハム。

「見張るか、寝るか」
「前者だ、夜通しな。明日の朝考え直す」
「何を」
「(俺たちは)ここで何をしてんだ」

男たちのもとに戻り、銃を奪うダリル。物々交換を要求して、男の彫っていた木彫りの人形をもらい、インスリンの入っていた袋を投げる。しかし、そこに車が登場する。どうやら男たちを追ってきたようだ。
「もう終わりだ」
「私たちのよ。自力で獲得した」
「返してもらう。ここまでのガソリン代も俺たちの時間も。それが規則だ」
「異常な規則だわ」
「ウェイド、ひざまずかないぞ」
男たちに囲まれていることに気が付くダリル。男たちを誘導して、4人で逃げ出す。
ここでようやく、ダリルが仲間でないことに気がついた彼らだ。

彼らを追ってくる人間たち。ティナは具合が悪そうだ。
ダリルはわざと物音を立て、ウォーカーと追っ手の人間を鉢合わせる。男は噛まれ、その場で腕を切断する羽目になる。
「帰るぞ」
けが人が出たから帰ることにしたらしい彼ら。
「彼は深追いを望まない、特に反抗的な奴らは」
追っ手たちは立ち去る。年上の女はティナに薬を注射している。
「殴られて縛られ、殺すと脅された。なぜ戻った」
「俺もバカかもな」
ダリルはつぶやく。

エイブラハムは何かを見つけて、外に出ていく。橋の上で、兵士がフェンスに串刺しになり、宙ぶらりんになっているのだ。その近くにある軍のトラックの荷台には、なんとロケット弾がある。さらには葉巻まで発見するエイブラハム。まだ立派に吸える。ロケットランチャー自体は、兵士が背負っているようだ。兵士から武器を奪おうとして、咆哮するエイブラハム。彼はヤケクソなのか、それとも?はっと我に返り、エイブラハムは身を引く。すると兵士の腐っていた体が裂けていき、下に落下する。そしてそこには、ロケットランチャーだけがフェンスに引っかかって残っている。

戦利品を持って帰ってくるエイブラハム。
「どこでそれを?」
「とてつもなく愚かなことをした。俺は超A級の大バカ野郎だ」
「自己認識は大事ね」
「その通り、仲間のこともリックのことも心配ない。何か起きてもどうにかするさ。ビールがある。それにエアコンも、壁もある。一生生きていくだけの準備は整った。長く続くことを願ってる。明るい未来が見える。生きたい衝動を感じるんだ。ピートのような奴に喉を切られ死にたくはない。この世は続いていく。前はそう思えなかった。日々やり過ごしていたんだ。お前は変わった。もっとお前を知りたい」
「それが衝動?」
「私もそれを望んでると思う?」
「男にはわかる」
「その前に― することがある」
「ああ、そうだな」

リックを勘違いしていた男は「彼らは最初いいやつだった、でも少しずつ変わった」と語っている。安全のために行われる取引。手持ちがなくなったら命だけ。「安全な人間などいない、取引などできない」というダリル。ふと、ティナは焼けた温室を見つけて走り寄る。カーラとデリーという女の子たちの死体を見つけたようだ。ティナが昔、子守をしていたことがある女の子たちの死体を見つけたのだ。焼け焦げている。
「俺が殺した」
「私たちよ」男と女は息を飲む。
花をたむけようとするティナ。しかし、ガラスの下敷きになっていただけのウォーカーはティナに噛みついて殺してしまう。
「生きるために仕方なかった」と謝る女。ティナは死んでいく。

ダリルは男と墓穴を掘っている。
「なあ、ウォーカーを何体殺した?」
「たくさんだ、何十体も」
「人間は?」
「1人も」
「なぜだ」
「なぜ殺さないか?殺したら戻れないからだ。もとに戻れなくなる」
「俺のいる街は以前と変わらない。ほぼ同じだ。良くも悪くもな」
ダリルの言葉に困惑する男は、ちらと女を振り返るとまた穴を掘る。

バイクのある場所についた3人。
これからサシャとエイブラハムを探そうと言うダリルに、男は銃をつきつける。ダリルのクロスボウも奪い、彼らのところへ戻ろうとする2人。
「ひざまずく?」
と挑発するダリルを、男は撃ちかける(弾はそれる)。ダリルのバイクを奪い、女も後ろに乗る。「手当てして」と傷薬を投げる女。
「後悔するぞ」
2人はバイクで逃げてしまう。ダリルはポケットに残った木彫りの人形を弄ぶ。

また森の中に戻るダリルだが、「パトリック燃料社」という看板を見つけて周囲を見渡す。そこには、木の枝で隠れていたトラックがあった。男たちが語っていた、森を燃やした際の燃料車だろうか。ダリルは車の中のウォーカーを殺す。

エイブラハムは男の制服を着て、サシャの前でおどける。ふと、窓の外の車の音を耳にする2人。

次の瞬間、彼らは車に乗って移動している。サイドミラー越しに、後ろを確認するエイブラハム。何も見えないのでにっこりする。ダリルはリックに無線を送るが、男の声で「助けてくれ!」と声がする。