「ウォーキング・デッド」シーズン6・第7話のネタバレ

walkinddeads6

あらすじ

第7話 生かされる命(Heads Up )

アレクサンドリアの町に再び平穏が訪れた。ダリル、グレン、サシャ、エイブラハムはまだ戻らないままだったが、新たな襲撃に備え壁を補強し、それぞれが身を守るすべを学びはじめていた。リックはウォーカーの誘導移動作戦から町に戻る途中に自分を襲ったウルフはモーガンが逃がした者たちだと知り、彼を問いただす。一方で、自分の仲間しか信用しないリックにタラとミショーンが反発。彼らを助け、共に生きるべきだと諭す。

ネタバレ

前エピのダリル・サシャ・エイブラハムの話から、少しだけ時間は巻き戻る。

「ありがとう」
ニコラスの声だけが聞こえてくる。自分の上で引き裂かれているくニコラスの体を見て絶叫するグレン。しかし、すんでのところでゴミ箱の下に這い込み、自分を襲い続けるウォーカーたちを撃退する。途中で意識が途切れてしまったようだ。少しずつ、興味を失ったウォーカーたちが去っていく。ゴミ箱の下から、ニコラスの死体が見えるグレン。意識を取り戻し、少ない水を飲み続ける。

ようやく、ウォーカーは去っていった。グレンはゴミ箱の下から這い出す。そこにはもう、ウォーカーたちはいない。数滴の水が残ったペットボトルを見つけて口にあてがうが、何も出てこない。今度は銃を探すグレンのもとに、「見て!」という女の子の声。上から、水入りのペットボトルが落ちてくる。イーニッドが建物の上から「だから見てって言ったのに」とプリプリしている。イーニッドの存在に戸惑いつつ、彼女が見えた建物の中に侵入するグレン。
「角(かど)に水がある、それをもってって」
水をぐいぐいと飲むグレン。そこには空き缶詰も落ちていて、彼女がここで生活していることがうかがえる。
「アレクサンドリアで何があった?」
答えない彼女。
「いつも起こることよ。人が死んだ」
「群れが壁を破った?」
「群れ?」
「ウォーカーだ。採石場から溢れた。誘導してたがクラクションが」
ここでグレンは初めて、アレクサンドリアで起きたことを知る。マギーについて知りたいグレンだが、イーニッドはまた答えない。隠れているイーニッドを探し回るグレン。しかし、彼女は別の窓から逃げてしまう。

リックは壁の点検を、モーガンはその横で棒の練習をしている。「話をしよう」と言われてOKするモーガン。リックは、前エピソードで壁に浮かび出てきていた何かに気が付く。それは亀裂ではなく、血だった。押し寄せてきているウォーカーの血が、漏れてきているのか。

リックは見張りをしているマギーに「ずっとここにいる必要はない」と告げる。マギーはグレンがいるであろう方向を見つめ続けている。グレンはタフで、これまでいくつもの修羅場を潜り抜けてきたと励ますリック。続けて壁の外にいるウォーカーを散らさなければいけないと考えている計画を持ち出す彼だが、突然マギーは「ジュディスがローリに似てきた」と告げる。リックは心なしか嬉しそうだ。

妻のベッツィにメッセージを残していた男(ミショーンと行動を共にしていた男性)を見つけるグレン。ウォーカーと化した彼のために、とどめを刺す。その遺言メモを見つけ、押し黙るグレン。

アレクサンドリアでは、神父はが「祈りの輪」(追悼イベント?)というチラシを貼って回っている。しかし、リックはすれ違いざまにそれを全て剥がしていく。神父はそれを拾ってまた貼り続ける。

ロンに銃の使い方について教えることにしたらしいリックとカール。「慌てるな」「顔の高さにまで銃をあげろ」など、指示を出していく彼。ロンに銃を渡すリックだが、彼はウォーカーを撃ちたがる。音で集まるからダメだというリック。ロンは街の中央で撃てば?サイレンサーを使えば?と提案するが、却下される。彼は物わかりよく振る舞うが、その本心はどうなのか?不安そうなフリをしているように見える彼を、励ますカール。まっすぐ見返すロン。

モーガンは誰かを訪ねる。どうやら診察所のようだ。「何かあったら言って」という女医・グレース。相変わらず自信なさげだが、モーガンは彼女を励ます。そこにリックが通りかかり、モーガンを誘い出す。

リック、ミショーン、キャロル、モーガンの会議。リックは「W」と額につけた若者たちに襲われたことを話す。キャロルから「モーガンは一部の襲撃者を殺さずに逃がした」ことを聞いた彼。モーガンを責めているようだ。
モーガン「殺す必要はなかった」
キャロル「でも、人を焼いたのよ」
モーガン「ああ」「キング郡で俺を殺さなかっただろ。ナイフで刺したのに。なぜ殺さなかった?前に救ったから?」
リック「あんたを知ってた」
モーガン「あの時の俺は違った。(リックたちを)殺そうとした。だが俺を生かした、その俺がアーロンとダリルを救った。もし俺がいなかったら、彼らは死に、W(※「ウルフ」と呼ばれ始めたようです)の襲撃はなかったかも。何が正解かわからない。本当は殺したかった。残虐な行為を続けるやつらだ。止められた。だが人は変われる。君たちも変わったろ。すべての命が尊い。その考えは正しい、だから生きてこられた
でも、ミショーンは「そんなに簡単じゃない」という。
モーガン「ここを出るべきか?」
リック「それを検討してる」
人を殺そうとしないモーガンは、この街から出ていくべきなのか?彼の考え方は正しいのか、それとも?誰もが正解を見つけられない。

街の外には、まだまだ大量のウォーカーたちがいる。彼らを散らすために、自分たちだけで行動すべきだというリック。それに違和感を覚えるミショーン。住人たちと仲間をはっきり差別化するリックに、自分も住人のひとりだと宣言する。と、そこにディアナがやって来る。街の拡張計画を持って来たというのだ。「街にはこの先がある」と言う彼女は、希望を持ち始めたようだ。だが、リックはその計画に(現段階で)現実味を感じていない。

住民たちを対象に、ロジータによるナイフ講座が開催されている。骨を砕くように振り抜けという彼女の声を、ユージーンは聞いていない。彼は相変わらず、肉弾戦が好きではないようだ。
ロジータ「何がそんなに怖い?」
ユージーン「死ぬことだ」
ロジータ「死は単純よ、全てが止まるだけ。仲間が死ぬこと、その方が怖い。あなたは生きる。仲間の死を悼み、生き続けるの。生き続ける方が怖い。助けられなかったことを後悔する。もうやめる?(ナイフを振り切る)音にビビるなら練習の邪魔」
ユージーンはあっさり立ち去る。

全てに“JSS”というメッセージを描いているイーニッド。寂れたダイナーから抜け出そうとするが、外にはウォーカーがいる。と、彼女の口をふさぐ血まみれの手!それはグレンだった。
グレンはイーニッドを連れ帰ろうとする。「マギーなら見捨てない、俺にもそれを望むはず」だから。だが、反抗的な彼女に銃を突き付けられたグレンはお手上げ状態だ。
しかし、グレンはイーニッドが撃たないことを見抜き、銃を取り上げる。群れの半分がアレクサンドリアに向かったことを知らなかった彼女。グレンからウォーカーの話を聞き、彼を案内することに決める。

リックは壁を補強している。1人で黙々と作業し続ける。そこに、1人の住人がやってきて「人手がいるだろ」と手助けしてくれる。
(この人とミショーンと一緒に行動していて死んだ人のビジュアルが似ていて困惑したのですが、おそらくこの人がアレクサンドリアの現場監督を務めていた、比較的気のいいおじさん)

帰路、道端で倒れるウォーカーを殺すイーニッド。「奥さんなら殺さない?」とグレンに言い捨てる。
しかし、そこにあった目印の風船(ウォーカー誘導作戦で使われたもの)に目をつける。彼女は「これで奴らの目をそらせる」というが、ヘリウムガスや風船はまだまだ余っているようだ。

補強工事中、リックを恐れていたことを告白する男の住人。
「(リックは)俺たちが目を背けていたことに、すぐ気づいた。ここでは何もかもが遅れている。物事の変化が急すぎてついていけない。だが見捨てないでくれ」

グレンはイーニッドが怖がっているんだと指摘する。「生き続けなければ、亡くなった両親のぶんまで」と諌めるが、彼女は「何も言わないで」といって黙ってしまう。

その頃、食糧庫や武器庫を管理する見張りの女性の目をかいくぐって、ロンは武器庫に入る。そして弾を盗んでいく。

グレンたちはアレクサンドリアのそばまでやってくるが、ウォーカーたちが群がっていて入ることができない。その様子に絶望するイーニッド。
「世界は終わるのよ、その時を待つしかない」
「違う、間違ってる。世界は終わらない。君のことも死なせない」
「奥さんは許すわ」
「彼女は関係ない。壁も家もまだ無事だ。何とかなるから、いいね」
イーニッドはこくりと頷く。

街の中にいるリックたち、そして見張り台にいたマギーとタラは、ディアナの息子のスペンサーが外に出ていこうとしていたことに気が付く。外の障害物との間にロープをはり、そこをつたって外に出ようとしているようだ。しかし、彼は宙ぶらりんになってしまい、そのまま下に落っこちてしまう。彼の手をつかみ、引き上げるリック。マギーやタラたちが援護射撃する。なんとか、スペンサーを引き上げたリック。助けようとしてやや暴走したタラに「君も死ぬところだったぞ」と怒鳴る。怒られたタラは中指を立てる。呑気に「靴を落とした」というスペンサーに、イライラマックスのリックは怒鳴り散らす。「役に立ちたかった、車を取りに行こうと思った」という彼。しかし、ワイヤーをつたったこともないのに無謀な行動をした彼を責めるリックに「(あなたは)聞く耳を持たないから」とスペンサーは返す。

女医・グレースのもとを訪れるモーガン。モーガンは腕をケガについて話し出す。しかしながら、彼は「実は自分のケガの話ではない」と言う。そのままどこかへ女医を導くモーガン。しかし、たまたまそれを発見して、不審に思ったキャロルがモーガンを尾行する。
何かを察したキャロルは、ジェシーのもとに走ってリックの娘を預ける。と、その家の階段にはサムが座り込んでいるのがわかる。どうしても下に降りられないサム。
「街を襲った人たちは怪物だった?彼らが怪物?パパも怪物だった?」
「なに?」
「人を殺したら、怪物になるの?」
「怪物にならないために、殺すの」
キャロルはジェシーの家を出ていく。

キャロルはモーガンが隠れるように入った家の中に入ろうとするが、ちょうど彼が出てくる。何を隠しているのか聞きたい彼女。

ロンは、カールを尾行している。銃を背後で握りながら。

補強工事を続けるリックと住人。だが、焼けた見張り台が徐々に崩れているのが、外からわかる。
女医のデニースを探しているタラがそこを通りかかる。
リックはタラを呼び止め、謝罪する。
「君が助ける必要はなかった」
「わかってる」
「死んでたかも」
「そこまで考えが及ばなかった」
「何も考えずに助けたのか?」
「それが私たちでしょ、助け合う」
そこにディアナも現れ、リックスペンサーを助けてくれた事に感謝する。しかし、スペンサーを犠牲にして自分が車をとりにいっても良かったかなというリックだ。それをしなかったのは「(権力を持つ)ディアナの息子だから」というが、「それは違うわね」と彼女は笑う。

ロジータとタラにナイフの扱いを習っている、反省したらしいユージーン。
お祈りの会をしている神父と住人たち。
他の住人やマギーも、あるものに気が付く。
森から、緑の風船が飛んでいくのが見えたのだ。
マギーは走って、リックのもとに向かう。満面の笑顔だ。
「グレンよ」
と、ここで塀の外で今にも倒れそうに揺れていた塔が、内側にに倒れ込んでくる。
そして、一気にフェンスをなぎ倒していく。