「ストレイン 沈黙のエクリプス」シーズン1・第13話(最終話)のネタバレ

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あらすじ

第13話 マスター THE MASTER

質店から間一髪のところで散り散りに逃げたエフ、セトラキアン、フェットらは再び集まる。ダメージを受けたマスターは近い場所に一時避難していると考え、フェットの害虫駆除のノウハウとマンハッタンの地理に対する歴史的な知識を駆使し、ボリバルのねぐらであるシアターへ侵入。そこで棺を発見する。パーマーとアイヒホルストはマスターの目的を果たすため、政府やCDCに圧力をかける。セトラキアンは因縁の戦いに終止符を打てるのか? そして誘拐されたガスの前に姿を現したのは…。

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ネタバレ

元気になったパーマーは、エイブラハムの質屋にフィッツウィリアムを従えて訪れる。「全て、私のところに運ぶように」ただし、ノーラのママの死体を除いて。ミリアムの内臓に感動した彼は「特に丁重に扱うように」と指示を出す。

「エルドリッチ!」
アイヒホルストが現れる。すこぶる健康をアピールし、いつになったら血が吸いたくなるのか?と心躍らせるパーマーに「変成したつもりですが、そうではないのです」と告げるアイヒホルスト。
つまり、パーマーにはマスターの白い血だけしか与えられていない。
「健康体だが、永遠の命ではないというのか」
「マスターが来たのはあなたを窮地から救うためです」
パーマーはやはり、いつまで生きられるのかはわからないのだ。
「街中の人間は変成しているのに、私は順番待ちか。もうたくさんだ、これ以上こんな仕打ちに耐えられない」
「マスターの清めを受けた、選ばれたんだ。時が来れば」
「いつ?」
「あなたの忠誠心を試しているんだ」
これは本当なのだろうか?

夢を見ていたザック。母の夢を見ていたのだ。

地下にいる大量の吸血鬼は警戒しているはずだ。彼らがマスターの護衛をしているが正確な位置がわからない。それじゃあ偵察に行こうと決める彼ら。

ヴァシーリの家に避難してきた彼ら。
「いつうちに帰れるの」
「もう、うちには帰れない」
本当のことを話そうとするエイブラハムに、反発するエフ。
「息子に何を話すのかは僕が決める」
「あの子は真実を知りたがっている、母親に何が起きたのかも」
仲良さげに見えた2人がまた対立したので、「どうやらスピード破局だな これこそムダだ」とヴァシーリは笑う。

ガスは拉致されてどこかへ連れてこられる。「今夜の献立はメキシカン料理か?」と、自身を茶化す彼。「(ガスを拉致したのは)飲むためじゃない。ここは地の底だ、身を守れる」ナイフでガスの縄を切る、吸血鬼の男。

自分の臓器コレクションに、ミリアムの臓器を加えるパーマー。次いで、エフの海賊放送についてフィッツウィリアムについて尋ねる。
「危篤だからパーマーに報告できなかった」という執事だが、この放送のせいでピアソン長官が動き出したようだ。
フィッツウィリアムは、パーマーに初めて歯向かう。彼の行いは「自然に反する」から。
「今あなたをここで殺したら、自然の摂理を取り戻せる。でもできない、これまでの恩がある。でもこれで恩は返しました、暇をいただきます」
「自分なしで何ができる!」
「あなたこそ、自分なしで何ができますか」
フィッツウィリアムは立ち去り、パーマーはひとり取り残される。

マンハッタン。怪しいビルの中を見つけ、侵入するヴァシーリ。それはボルバリの家だ。偵察と称してズンズン侵入するヴァシーリに、エフは呆れる。そこには、エイブラハムがかつて手掛けたという壊れた棺があるのが見える。修復するためか、破片が集められている。下水道のふたをを開けておくヴァシーリ。日光を下水道に入れて、吸血鬼を足止めする作戦だ。

海賊放送の結果を調べようとしているが、画面には何も映らない。酒をもらうが、そのまま捨てるエフ。「やることが残ってる」

「ザックのために残る」とエフは言い出す。ケリーからザックを守るため。そしてケリーのため。
しかし、ノーラは「ザックを守りたいなら、片時も離れないことが大事。最後までやり抜くの」と言う。つまり、ザックを戦いに連れていくのだ。

ピアソン長官はニューヨークの封鎖を考えているようだ。パーマーとアイヒホルストがエフの上司である局長と長官の話し合いに現れる。
「エルドリッジ、あなたは騙されていた。いや、私が騙されていたのかしら」
大統領と話して戒厳令を敷くという長官に「過剰反応だ、キャリアが終わってもいいのか」と説くパーマー。
「私が仕えるべきは国民よ」
長官はマトモな人間だった。

局長とアイヒホルストは部屋に残され、長官とパーマーはベランダで話している。すると、パーマーは長官を突き落とす!
それを目撃していた局長はピアソンの後任に任命される。エフと仲が悪いこと、いい傀儡になりそうな器であることを見抜いた彼らは「生かしておこう」と言い捨てる。

ザックには刀が与えられる。「首か腹を狙う、刺しては抜く」と指導するエイブラハムとヴァシーリたち。

下水道に侵入すると、ヴァシーリの読み通り吸血鬼たちは足止めされている。
「でも我々に気付いた、仲間の体を踏み台にしてでも無理に進んでくる」
これは時間稼ぎにしかならない。ヴァシーリは以前アパートに戻って取ってきたというダイナマイトを投げる。爆発する吸血鬼たち。アンモニア臭が充満する。

吸血鬼たちと激しくバトルをする彼ら。ダッチは友達のジェイミー(事前に登場なし)を見つけるも殺してしまう。エフはケリーに襲われるも、頭を撃つ。しかし致命傷ではないようだ。このフロアにはマスターはいない。そこにアイヒホルストも登場する。ダッチに囁く彼。
「お前から飲んでやろう」
「やってみな!」

ヴァシーリはボリバルと対決する。舌を切り落とされるボリバル。頭のはしっこが切り落とされる吸血鬼も出現する。
(ボリバルは生存者から唯一マスターに選ばれたよう)

「私を探しているのか木彫り職人、ここにいるぞ」という声が、エイブラハムに響く。
「窓を割れ!」行動するエフ。マスターとエイブラハムは対決する。しかしエフは投げ飛ばされる。

アイヒホルストの口も割れ、触手が飛び出してくる。ネイルガンでも彼を止められない?

アイヒホルストは突然具合が悪そうになる。窓の外に飛び出したマスターに「戻ってこい」と叫ぶ。とどめを刺そうとしたら逃げられてしまった。
「全ての聖なるものの名において!」
叫ぶが、マスターは消滅しない。日光の中を逃げていく。
エイブラハムの知識は間違っていた?ショックを受けるエフたち。
※ちなみにダッチやヴァシーリと戦っていた吸血鬼たちは、マスターのピンチで呼び戻されて「逆回し」で退場する

「日光で死なないならどうすれば?」
「わからん」

ガスと謎の吸血鬼男。
「吸血鬼のくせに、他の吸血鬼を殺したのか」
棺を運んだことを悔いているガス。
「それが母さんも親友も奪った。俺のすべてを奪った」
「では仕返しがしたいだろうな」
「たしかにそうだ」
しかし、ガスはそのまま逃亡する。

広場のような場所に逃げ込むガス。しかし、そこから逃げ出すことは叶わない。
「なんだよ、ダチでも連れてきたか」
ふと灯りがつくと、本物のミイラのように干からびたカチカチの吸血鬼が3体、現れる。
彼らは長老らしい。
「生きてるのか」
「ある意味では。私が代弁者だ、今はな。皆、夢を見ている。目覚めれば食事が必要になる」

吸血鬼男曰く、「休戦協定が破られた」のだ。
「日中でも自由に動ける人間が必要だ。太陽を味方にできる者が」
「吸血鬼のナワバリ争いってわけか」
「復讐できるぞ。見返りも大きい」
「話を聞こう」
ガスはにんまりする。

仕切り直すことになったエイブラハム達。しかし、ザックの吸入器がないから家に取りに行くことにする。しかし、家の中でピンピンしているザック。
「なんともないのか」
彼はアルバムが欲しくて発作のふりをしたのだ。
「ここは危険なんだぞ」
今はヴァシーリの家にいる。ママは知らない場所だろう。でも、ママは来る。いつか。
エフはぼやかしながらも、彼に真実を伝える。そして誕生パーティのアルバム写真を見る。
「パパと別れたからって、ママは写真を捨てたりしない」
とザックは言う。しかし、そこにケリーの影が現れる。ザックに呼びかけるケリー。息子を抱き止めて「もうママじゃないんだ」と呟くエフ。ケリーは立ち去っていく。そして仲間がやってくる。
「息子を手に入れるまで奥さんは諦めない。マスターは利用し続ける、息子への愛を」
母親のわが子への愛を利用して、追い続けると言うのだ。
やめていた酒を飲んでしまうエフ。「やってみろ!」

「長く生き、見たくないものも見てきた
この星はかつて荒涼とし、未開の地が広がってきた
そこを人間が測量し舗装し、築き上げた
何かが人間を見ているのにも気付かずに
それは人より残忍で欲深い生き物
人が懸命に築き上げてきた社会を食い物にしようとしている
既に敗北は決定的で我々はエサとなる運命なのか
だが敵が姿を現した今、まだチャンスはあるのか
今日の世界は1週間前と違う
1週間後、1ヵ月後の姿はまだわからない
この世に変えられないものなどないのか
どのみち世界は小さい、そうしたのは我々人間だ」

感想

・ケリーは死んだと思いきや、まだ生きていて登場するよう。
・ガスも仲間になるのではなく、別の勢力に吸収されてしまった。
・フィッツウィリアムもどちらかの仲間になる予感?
・とりあえず、シーズン2が楽しみすぎる!