「ウォーキング・デッド」シーズン6・第3話のネタバレ

walkinddeads6

あらすじ

第3話 逃げ場のない道(Thank You )

アレクサンドリアの方角から鳴り響くクラクションで、誘導されていたウォーカーの半数が道をそれてしまった。バイクと車で先導するダリル、サシャとエイブラハム以外は町へと引き返すことになるが、リックはグレンとミショーンに残りの住民たちを託し、グループと離れて単独で別の場所に向かう。住民を連れてアレクサンドリアに戻ろうとするグレンたちだが、次々とアクシデントに見舞われてしまい…。
http://tv.foxjapan.com/fox/program/episode/index/prgm_id/20091

ネタバレ

「逃げ場のない道」

森を走っているグレン。その後ろからリックが現れ、トランシーバーで仲間のトビンに指示をします。しかし、彼らは一向に返答しません。現れたウォーカーを切り捨てるミショーン。日本刀で顔を切り裂かれ、倒れるウォーカーです。その後ろから仲間たちがたくさん走ってきます。そこでエイブラハムから連絡がありますが、彼らも「半数近くが道を外れた」ことを聞いて驚きます。ダリルは住人や仲間を助けようと戻ろうとしますが、リックがそれを止めます。アレクサンドリアからのクラクションは、一向になりやみません。

ふと、立ち止まって顔を歪めるニコラス。グレンは「大丈夫か」と声をかけます。
仲間のアニーが足をひねったようで、他の住人が肩を貸します。「彼のせいだ」という男の言葉を聞き立ち止まるミショーン。
「みんな殺される」
「手遅れだった」
と言い返すミショーン。もう終わりだと繰り返し、ひたすらリックのせいにする住人も出てきます。ミショーンは先に行くことを促します。

リックは新しい作戦として、自分がRV車を使ってウォーカーを引きつけ、アレクサンドリアから引き離すことを提案。グレンとミショーンを自分のそばに呼ぶリック。
「邪魔する者は殺せ、隠れたりするな」
と指示を出します。グレンは「リックひとりじゃ無理だ」と言いますが、ミショーンは「彼らを守らなきゃ」とグレンを説得します。「全員は守れない。精一杯やって、無理なら進み続けろ」と相変わらず冷静沈着すぎるリック。戻ることを最優先だと言うのです。その言葉を木の裏で聞いていたヒース。と、リックの悪口を言っていた男がウォーカーに思いっきり噛まれています。その男の頭に躊躇なく日本刀を指すミショーン。全員が汗まみれで顔を見合わせています。そして、死体に近付いて銃だけ抜き、そのまま立ち去るリック。残された者たちは、(リックの態度にドン引きしつつ)死体を見つめています。

歩き続けているグレンやミショーンたち。だいぶ順調に歩いているようですが「歩けなくなったら終わりか」と皮肉を言うヒースです。妻や家族の心配をする住人たち。「壁が壊れていたら?」という不安も口にしますが、とにかく進むしかありません。
ウォーカーを見つけて殺しにかかるグレン、ミショーン、ヒース。他の住人達も手助けに加わります。しかし、パニックになったスタージェスという男が仲間のスコットの足を撃ってしまい、そのせいでウォーカーが襲いかかってきたり、ニコラスは女性に肩を貸しながら銃を撃って苦戦したりと混戦モード。パニックのスタージェスはそのまま走り去ってしまいます。
その場にいたウォーカーは退治できたものの、スコットは苦痛に顔を歪めます。さらに、気を取られた男がさらにウォーカーに噛まれてしまいます。「わかってる、先を急ごう」という噛まれた男。
※この人の名前はエピソード内に出てこなかったので、チェックできませんでした。以下、「噛まれた男」「男」で表記しています。もしかしてトビンってこの人だっけ?

ダリルは予定を変更して、早く引き返そうとエイブラハムとサシャに持ちかけます。しかし、彼らはその意見を却下。「予定通りに行動しなきゃ」と言います。一度はそれに従うそぶりを見せたダリルですが、「信じてるぜ」と言い残してバイクで走り去ってしまいます。

噛まれた男と話をするミショーン。結婚しているらしい彼に
「いつ結婚を?」
「三ヵ月前 こうなった後だ」
「出会いは?」
「最初の頃だった」
彼は孤独だった過去、「誰とも一緒にいたくなかった」ことを語ります。「わかるよ」というミショーン。彼はベッツィと出会い、彼女が大事な存在となったそう。そこで生きる目的を得たそうですが「戻れたらさよならをいうよ。いいんだ。彼女に出会えた、それで充分さ」と言います。スコットも止血もできずに歩き続けています。グレンは「手当てするには見晴らしがよすぎる」という理由を述べ、彼らは歩き続けます。

アレクサンドリアの手前の居住エリアについた彼ら。ここでやっと半分の道のりです。怪我人もいるので、動く車を探すことにする彼ら。グレンはミショーンに「絶対に戻るが、彼らを見捨てない」とリックの意見に反する行動をとることを明言。
「スコット(怪我した男)を手当てしなきゃ」
「リックはわかってる。群れは後方よ、30分はある。止まっても大丈夫」
と合意するミショーン。

ヒースとニコラスの会話。
「例の場所だろ」
「わかってるだろ、俺とエイデンは臆病だった」
「仲間が死んだ。彼らは勇敢だった」
ニコラスは立ち去ります。この会話は何を意味しているのか?
(ちなみに、エイデンが死んだ場所ではありません)

さんざん調査しますが車はありません。歩くしかない。ニコラスが帰り道を知っていると言います。と、ここでスタージェスの帽子が落ちています。「逃げ出した」と言われる彼。しかし、なぜ帽子だけ落ちているのでしょうか?路地を抜けると、ウォーカーの群れに食べられているスタージェスがいます。たくさんのウォーカーが彼の死体にむしゃぶりつき、ニコラスは一瞬放心。急いで道を引き返しますが、いろんなところからウォーカーが湧きだしてきており、まさに四面楚歌。

パニックになるニコラス。とりあえず店の中に隠れることにします。そこはペットショップ。檻の中の動物たちは全て骨になって死に絶えています。静かに店内を進む彼らです。ヒースとミショーンはヒソヒソ話。
「彼らを手当てしたら行く」
「この町を出る道が奴らに塞がれてる」
「通り抜けるのは無理 奴らを引き寄せないと」
「失敗したばかりだ」
「やるしかない。あきらめないよ」
「ああ、今はね」

そこにグレンとニコラスもやってきます。「奴らの気をひけば、街へは向かわない」というグレン。建物をいくつか燃やそうと提案するのです。しかし時間がかかることから、分かれて行動することに。グレンが火をつけ、ミショーンたちは隠れ、何かあったら先に進むことになります。ミショーンはグレンに「奥さんがいるのに(だから私がやる)」と言うのですが、「だからやるんだ」と言い返されます。グレンを置いて行ったりしないというミショーン。しかし、グレンは自分だけ街に残ることを決めたようです。
ここでニコラスが飼料倉庫を燃やせばいいと提案。地図を描くと言うニコラスに、道案内を頼むグレンです。床に荷物を置き、マギーの父(シーズン4で提督の捕虜になり、首を切られて死んだ医者のじいちゃん)からもらった懐中時計を握りしめるグレン。

リックはひたすら道を走っています。人間をモグモグしているウォーカーを遠目に発見したリックに、グレンから無線が入ります。鉈でウォーカーを切り裂いたリックは、食べられていた人間から武器や物資を漁ってまた走り出します。

怪我の手当てをされているスコット。ミショーンが手際よく包帯を巻いています。足をひねったアニーは自分は足手まといだから置いて行ってと言い出します。そのせいでウォーカーに追いつかれるから、と。スコットも自分を置いて行けと言い出します。ヒースは「だめだ」と言いますが、「どのみち置き去りにするだろ」「振り返らない」と言うスコットに「誰も見捨てない、俺たちは」というヒース。自分たちへの皮肉だと気が付いたミショーンは「誰も置き去りになんてしない」と反論します。杖を探してくると立ち去るヒース。それを強く見つめるミショーン。

ミショーンはヒースを追いかけます。
「何か文句あるの?」
「俺は仲間の味方だ」
「私は仲間じゃない?」
と、ヒースはリックの言葉を立ち聞きしたことを白状します。しかし、ミショーンはグレンや自分が危険を冒しても彼らと一緒にいることについて触れ、ヒースの言葉を否定。それでも何かあったらわかる(グレンやミショーンが本当の姿を見せるはずだ)と信じているヒースです。
「リックが言ったのは、他に方法がない時の話だよ」
「俺たちは違う」
「極限まで追い込まれたことがない、リックのように」
自分たちが過酷なサバイバルを強いられていたことを強調するミショーンですが、ヒースはなおも食い下がります。
「俺だって調達で外に……」
「仲間を殺した人間を殺したことが?自分が恐ろしくなったことは?血まみれになった?自分やウォーカー、仲間の血だよ」
ハッと鼻を鳴らし、ミショーンは言います。
「あんたは知らない」
ミショーンに言い返せないヒース。

グレンとニコラスは外を走っています。そこには車に挟まっているウォーカーがいます。彼を殺そうとするグレンを止め、自分が殺すというニコラス。彼はこのウォーカーと生前知り合いだったようです。そう、ニコラスが以前の調達で置き去りにした仲間です。「君は変わったんだ」と繰り返し告げるグレン。悲惨な姿で蠢く仲間を始末するニコラスの表情は暗いままです。しかし、今度はアレクサンドリアのほうから銃声が聞こえます。慌てるニコラスとグレン。

その頃、ヒースは仲間を立ち上がらせて「行こう」と言い出します。驚くミショーン。しかし、店の外にはウォーカーの姿が何人も見えています。銃声に反応して集まってきたようです。ピリッとする店内。ウォーカーが通り過ぎたら飼料倉庫へ、それまでは音を立てるなというミショーン。

リックは走り続け、壁を作った交差点に戻ってきます。キャンピングカーを動かし、運転して走り出すリック!

ミショーンの横に座る男は、何かをメモしています。それをミショーンに渡す男。妻・ベッツィへの遺言です。ミショーンはメモを返して、自分の腕に何かを書きつけ、男に見せます。
「あなたは家に帰れる」
次の瞬間、何かを叩く音。ミショーンはゆっくり近寄り、タペストリーを剥がします。壁だと思っていたそこには扉がありました!奥の倉庫から出てきたウォーカーを切り捨てるミショーン。しかしその物音を外のウォーカーに聞かれてしまい、彼らが集まってきます。店の前に集まるウォーカーたちの後ろから、さらに群れウォーカーが大量に現れるのを見つけるミショーンです。まさに絶望。
「来るわ」

店から脱出することを決めた彼らは、飛び出します。転んだアニーは「行って!」と叫びながらそのままウォーカーの餌食に。群れに飲み込まれていきます。
グレンとニコラスは飼料倉庫に到着しますが、なんとそこは既に燃え尽きています!さらに道の両側からウォーカーの群れが現れたことで、ニコラスはまた呆然。グレンと共になんとか逃げ出します。

ミショーンたちは突き当たりへ。まずはヒース、次にスコット。スコットも自分を置いて行けといいますが、ミショーンはそれを聞き入れません。群れにおいつかれるミショーンと男。足をひっぱられます。

グレンとニコラスも逃げますが、また四方八方からウォーカーが登場。袋小路に追い詰められます。前にも、後ろ(フェンス越し)にもウォーカー。彼らは戦い続けます。

ミショーンはフェンスを越え、何とかウォーカーたちのいないエリアに行こうとしています。噛まれた男は大量のウォーカーに後ろから引っ張られて落ちますが、ミショーンはヒースが銃で援護したのでなんとか抜け出せそう。フェンス越しにばりばり食べられている、噛まれた男。その遺言のメモは、ウォーカーに踏みにじられています。男の死にざまを見ているしかできない彼ら。ヒースに促され、残った3人は歩き続けます。

ゴミ箱の上にあがったグレンとニコラスは、ウォーカーたちの群れにつかみかかられています。フラフラするニコラス。ウォーカーの群れがスローモーションでアップになります。泣きそうな顔をするニコラスを、必死でゆするグレン。しかし、ニコラスはぼんやりした顔で「ありがとう」と言い、そのまま頭を撃ち抜いて自殺します。彼の血飛沫を顔に受け、ニコラスの死体と共にゴミ箱の下に落下するグレン。グレンの顔が歪み、臓物が引きずり出され、あたりは血まみれに。大量のウォーカーたちは彼らに向かって手を伸ばし続けています。

森を歩き続け、川のほとりにまで到着したミショーンたち。しかし、後ろを振り返っても煙は見えません。グレンたちが失敗したことを悟るミショーンです。ふと、自分の腕のメモに気が付く彼女。ズボンでそれをぬぐいます。

川の中を歩き続けるミショーン、ヒース、スコット。ヒースは水面に映る自分の顔を見ています。

キャンピングカーのリックは、目的地についたよう。トランシーバーを使ってグレンに交信しようとしますが、誰も応答しません。トビンも、ダリルもです。ダリルは街の方向に進んでおり、リックはエイブラハムやサシャたちの方に近付いているよう。アレクサンドリアからの銃声はなりやみません。助けに戻れないことを「(残っている人に)任せるしかない、街のためだ」「恐れるわけにはいかない」というリック。エイブラハムも同意します。ダリルはよりバイクを走らせ、サシャとエイブラハムは顔を見合わせてうなずきます。

疲れ切っているリックは手をふいています。彼は手を怪我しているのか、うまく動かないよう。そしてかすかに震えてすらいます。と、そこに銃をもった男(前話でモーガンから銃を奪って逃げた男)が乱入!すんでのところでリックはよけることに成功します。しかし別の男に取り押さえられるリック。その物音を聞き、ダリルは後悔します。
それでも男たちをふりほどき、躊躇することなく彼らを殺したリック。しかし、キャンピングカーは撃たれてしまい、もう動かなさそう。死んだ男のポケットから、食料を見つけたリック。それはアレクサンドリアから持ち出されたものだと気付き、リックは表情を変えます。しかし、車のサイドミラーに男の仲間が数人映り込んだのを目にして、また戦闘態勢へ。何かの恨みを晴らすかのように、キャンピングカーの壁越しに銃を撃ちまくります。

ダリルは誰もいない道を、ひたすらバイクで走り抜けます。

だいぶ逃げてきたミショーン。火事があったらしい街を見つけます。

ダリルはサシャとエイブラハムと再合流します。ダリルは彼らの車の方向に戻ってきたのです。おそらく、自分の使命を果たすため。

一方、リックのキャンピングカーはエンジンがかかりません。殺した人間たちの死体を後ろに積み込んでいるリック。そこに、ウォーカーの群れが大量に現れます。そこかしこから現れた群れは、ゆっくりキャンピングカーを取り囲んでいきます。

今回のエピソードのざっくりまとめ

・2話に続き、大量脱落したエピソード。ミショーンと心を通わせつつも死んでいった男性が哀しい
・グレンはどうなってしまったのか?
・ミショーンとヒース、スコットは無事に帰れるのか?
・リックは生還できるのか?
・大量のウォーカーがこれでもか!と登場したエピソードでもあります。