「シグナル」

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2014年のアメリカ映画「シグナル」です。SF映画なのですが、とにかく変わった感じの話。
なぜかローレンス・フィッシュバーンが出てます。

あらすじ

インディーズSF「地球、最後の男」で注目を集めたウィリアム・ユーバンク監督による長編第2作。謎のシグナルに遭遇した3人の若者を待ち受ける予測不能の運命を、ミステリアスな語りとスタイリッシュな映像で綴るSFスリラー。主演はブレントン・スウェイツ、オリヴィア・クック、ボー・ナップ、共演にローレンス・フィッシュバーン。

MITに通うニックとジョナは、ニックのガールフレンド、ヘイリーの引っ越しを手伝うため、大陸横断の旅に出る。その途中、大学のネットワークにハッキングした正体不明のハッカー“ノーマッド”の挑発に遭う。やがて一行はノーマッドの行方を追ってネバダへと向かう。ところが、彼らが突き止めた居場所は廃墟だった。そこで不可解な現象に遭遇し意識を失うニック。意識を取り戻した彼は、政府の隔離施設に監禁されていた。そして、防護服に身を包んだデイモンという男から執拗な尋問を受けるニックだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351938

登場人物

ニック:主人公。足を怪我してしまい、現在は松葉杖(一生動かないのかは不明)。
ヘンリー:ニックの彼女。カリフォルニア工科大に進学するため、引っ越しをする
ジョナ:ニックの親友
ノーマッド:ニックやジョナを煽りつづける謎の人物。ネット上でしか絡みがないが、悪意のあるメッセージを送ってきつづける

ネタバレ

ゲームセンターで、UFOキャッチャーをしている少年。数学なのか物理なのか、理論を持ち出してぬいぐるみの取り方を教えるニック。

彼らはヘンリーをカリフォルニアに連れていくため、車で旅行しています。MITの生徒であるニックとジョナは、ノーマッドと名乗る謎の人物に付きまとわれ、大学のPCもハッキングされ、旅行中も盗撮されています。

IPアドレスを調べ、このノーマッドのもとへ向かうことにする彼ら。ちなみにニックとヘイリーは仲たがいすることが増えてきているようです。しかしその場所は廃墟であり、気が付けば彼らは何かに拘束されてしまいます。

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気が付けば、厳重な施設で監禁されているニック。彼はデイモン博士を名乗る人物から、「シグナルに遭遇した」ことを明かされ、「廃墟のそばの木の間から宇宙人が見ていた」映像を見せられます(この映像がシュールすぎる)。

通気口越しに、ジョナと会話することができたニック。しかし、ジョナは諦め気味であります。

そして、彼は自分の足が完全に機械になっていることに気付きます。走るのが得意で、マラソンの大会に出場することもあったという彼。でも、今では両足が機械になっています。絶叫するニック。

ヘイリーを連れて施設から脱出し、ヒッチハイクして逃げることに成功したニック。
(ちなみに車を運転しているおばさんを演じている女優さんは「-less」の母親役の人です)

サービスエリアに入る彼ら。しかし電話はつながらず、トラックが駐車場にいたヘイリーを乗せて走り出してしまいます。このトラックを追いかけるニックですが、すさまじいスピードで走り出す彼!

施設で尋問を受けているおばさん。壊れたように同じ言葉ばかりを繰り返し、黒い鼻血を出し始めます。

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ニックとヘイリーは車で逃げ、誰もいない家に入っていきます。そこで同じく脱走したジョナと合流。彼ら3人には背中に同じアザがあり、数字のタトゥーが入れられています。これは実はエリアナンバーの表れであり、足すと「51」に、つまり「エリア51」を意味しているというジョナ。
この街のジオラマも地図も、食べ物も全部偽物。人も本物じゃない。だってここはエリア51だから。

そしてジョナの手も、ニックの足と同様に機械になっていることがわかります。

逃げ出そうとするも、検問で引っかかる彼ら。ジョナが暴れて施設の人間を引きつけますが、立てこもってPCで外部にメッセージを送ろうとしても間に合わず(手が機械だから)、立てこもっている小屋ごと爆破されます。それでもまだ生きていて、地上にパンチ⇒地面が吹き飛んで人間も吹き飛ぶという、マンガみたいな展開になります。
ジョナの手がロケットパンチ出せそうな太さになっています。ロックバスター打てそう。

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しかし乗っていたトラックが横転、ヘイリーは連れ去られます。怒るニック。
「君は我々の最高傑作だ」
というデーモン博士。ふと、ニックは気付きます。「DAMON」をひっくり返すと「NOMAD」だということに……つまり、博士が彼らをここにおびき寄せたのです。

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それに気付いたニックは物凄い速さでダッシュして、橋を通り抜けようとします。しかし、境界線の景色が突然割れ、その向こう側へと転がりこむニック。

そこにはまた別の世界が広がっています。星空のような光が広がる部屋の中、振り返るとデーモン博士がこちらを見ています。彼が横を向くと、彼の顔は仮面であり、裏側や首の部分には精巧な機械が詰まっているのが見えます。
そして、その部屋の中を進むニック。窓の外には宇宙が広がっていて……!

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どうでもいいけど、何の場面か全然思い出せないシーン。SFが好きな人にはたまらないのでしょうか?個人的には肩透かし感がハンパないであります。でも、この世界観は嫌いじゃないです。