2013年のアメリカ/イギリス映画「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」を見た。「ミステリー」「サスペンス」ジャンルだったけど、ど、どこが？という感じの人間ドラマ。しかし演じている俳優さんは役者冥利につきそうなお話ですね。舞台作品みたい。しかし、サブタイトルがダサくない？
あらすじ
スクリーンに映る登場人物は、全編を通してハイウェイを走行する車のドライバーだけという大胆なスタイルで描かれた異色ドラマ。移動中に次々と掛かってくる電話での会話を通して、ある目的のために人生を棒に振ろうとしている主人公の運命をサスペンスフルに綴る。主演は「インセプション」「ダークナイト ライジング」のトム・ハーディ。監督は「堕天使のパスポート」や「イースタン・プロミス」の脚本で知られ、本作が「ハミングバード」に続いて監督２作目となるスティーヴン・ナイト。
夜のハイウェイを走る一台のＢＭＷ。運転しているのは仕事も家庭も順風満帆な人生を送っていたアイヴァン・ロック。しかし一本の電話が彼の運命を一変させた。彼が向かっているのは遠く離れたロンドン。今夜は、愛する家族と自宅でサッカー観戦の予定だった。しかも明日は、一大建設プロジェクトの着工を現場で指揮しなければならなかったというのに。そんなロックの行動に対し、激怒した上司が電話でクビを宣告し、妻は電話の向こうで取り乱してしまう。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352586
ネタバレ
面倒なので箇条書きで。基本的に会話劇は電話でのみ行われます。
なお、車の中でしか話が進行しないワンシチュエーション。
・病院に向かっているらしい主人公。
・息子に電話。今日は家に帰れないと告げる。
・上司に仕事を休むと電話。ただ、明日は大規模な工事があるらしいのだが……？？
（主人公の仕事は現場監督）
・病院に電話。浮気相手を妊娠させたらしい。しかも出産間際。
・嫁に電話で浮気と現在の状況を告白。めちゃくちゃショックを受ける嫁。
・上司と電話で話す。事情を伝える
・主人公は死んだ父親も同じような人で、私生児らしい。いない父親を罵る
・パニックの部下。酒を飲みだす
「神さまなんて、コンクリートの前ではいないんだ！」と怒る主人公
・浮気相手はムチャクチャ精神不安定になってる
・上司にクビを言い渡される
しかし、仕事の引き継ぎが終わっていないといい、部下に指示を出し続ける主人公
（有能な人なのですが、部下を信頼していない。実際、問題が山積みです）
・嫁、号泣
・部下が弱気。「指定していないコンクリがきたら？」と言い出す
・2人いる息子は呑気（小学校低学年と高学年くらい？）
・病院。身寄りがない浮気相手を心配している。
・仕事に必要な書類を持ってきちゃった！
・嫁、怒りがこみあげてくる
・部下は荒れている。新しい現場監督を早々と雇った上司から、ガンガン電話かかってきて弱る。
・浮気相手の子ども、生まれそう
・主人公、ブツブツ父と会話。
・息子と話すが、嫁が混乱していることがわかる
・現場の交通許可証に不備があったので警察に電話。役所の人から電話がないとダメと言われる。
・部下にもテキパキ指示
・息子、なんだかおかしいことと気が付きだす
・浮気相手が帝王切開しなければならなくなるが、言うことをきかない。
「主人公を待つ！」とか言い出して医者大慌て
・嫁、役所の人の携帯電話の番号を教えてくれない
電話を切ってしまう！
・部下、役所の人の電話番号を見つける。
・電話するも「今はメシ食ってんだよ！」と怒られる。
だが、主人公のことを思い出して警察にとりなしの電話をしてくれる
「あんただけが、締め切り前に書類出してくれてたからな！」
・また、いない父と会話する主人公。父に文句を言う
・部下から電話。「鉄筋が固定されていない」ということがわかる。
道路工事をしている知り合いの職人のところに部下を行かせる主人公。
飲酒しているので車が運転できないと告白されたので、なんとダッシュで行かせる。
・浮気相手、手術に入った模様
・息子はサッカーの話をふってくる
・部下、主人公が言っていた職人を見つけて連れてくる。
「あんたはイギリスイチの男だって言ってるよ」と言う部下。
・嫁は離婚したいと言い出す。主人公はやり直したい。
・無視していた上司の電話に出る
「仕事も家庭も子どもも失った」「朝まではこんなこと、思いもよらなかった」と愚痴る主人公
・息子、こっそり電話してくる。「一緒にサッカーの試合見ようね」という言葉に、泣けてくる主人公であります
・浮気相手から電話があり、車を停める主人公。子どもが生まれたとの一報だった。
車はまた走り出していく。
なんだろう。何もこみあげてこない映画……。私がおかしいの？