ブラックコーヒーが映ってるからこの会社はブラックですよ!という謎の警告『この動画は再生できません』

2022年にテレビ神奈川で放送された『この動画は再生できません』がアマゾンプライムにあったので見ました。

最初のエピソード、15分ぐらいが本当にとっつきにくくて(個人的な問題です)。1日1分ぐらいずつ見ていたのですが、途中からやっとしっかり見れました。

シーズン1は4話、シーズン2は3話しかないですが、まだ続くらしい。配信はされているけれど、DVDにはなっていません。

主演は芸人のかが屋。このシリーズにはよく合ってると思う。演技がうまくて見やすい。投稿されてきた投稿動画(投稿動画で構成された恐怖映像集のディレクターと作家が主人公なので)パートと、それを見ながら背景を謎解きするパートがあります。

1話は女子高生の肝試し動画。肝試しにいったはずが、次々と女子高生たちが首吊りをする…というもの。インスタのストーリーにアップしたような映像構成になっています。

この女子高生、いや女優のたまごさんたちのガヤガヤが正直たるくてたるくて… 既視感がすごいからでしょうか(女子高生がホラー展開に巻き込まれるの見すぎてる私のせい)。こういう心理でしか見られないスレたわたし。

彼女たちは幽霊に襲われたのではなく、画面に映っていなかったもう1人の女子高生(顔にあざがあるので画面に映る対象からは排除されていた)に殺されていたというめちゃくちゃ物騒な真相がありました。それに気づくきっかけが、カフェで映りこんでいた余計なカップ。だからもうひとりいる!ってわかったんですけど。

 

2話は怖い話に特化したユーチューバー。配信が途切れてしまった彼の映像から、ストーキングされていたことを推理する主人公たち。

偽の通報で消防車を呼んで、動画に入り込んだその音の反響具合から住んでいる位置を割り出し、いろんな家にいろんな死骸を置いて配信でどう反応するか(どの死骸の話をするか)で住所を絞り込み、配信動画にカメラのセンサー焼けがある=レーザーポインタでさらに家を絞り込んでいた。みたいなストーカーテクが明かされます。

これってアイドルのストーキングでも使われている手ですよね。レーザーポインタの件は初めて知りましたが。

で、やっぱり監禁されていたというオチ。

 

3話はカップルが内見をしている動画。彼女が途中で消え、幽霊が出現するといういかにもやらせっぽい動画であります。

幽霊のメイクが凝っているのに、多数のカットが入っている(編集があるほうがやらせっぽく見えるので、投稿しても採用されない)のはなぜか?それは、彼氏が彼女にDVしている部分だけをカットして投稿してきたから!

「通話中はスマホ画面が暗くなるはずなのに、映像に映っているスマホの画面は明るいまま!だから投稿者の彼氏のヤラセではなく、彼女側が仕組んだ狂言だ!」ということがわかり、DV彼氏と別れるために彼女が仕組んだ恐怖ドッキリだったことが判明。

しかし、恐怖動画を撮影中に彼女が消えちゃったら放置するもんかね?DV野郎だから放置なの?とは思いましたが、幽霊役の女性と彼女が手を繋いで去っていくという百合エンドにちょっとインパクトを感じつつ終わる。

 

4話は就活生のための社内ビデオから。ホラーというより、マジの謎解きみたいです。メッセージの頭文字を並べ替えると「アルハラ」になるとか、後ろに映っていたペットボトルの水がコーヒーになっていたから「ブラック(企業)」になるとか、カットの回数がモールス信号で「逃げろ」と発信しているとか…

ちょっと笑ったぞ!水がコーヒーになっていても気付かない自信があるもん。ペットボトルにタバコの吸い殻捨てて放置したのかな?なんて思います。

あと、モールス信号って今の若い子は知ってるのかな?手旗信号とモールス信号ってたま~に映画やドラマで出てきますよね。モールス信号じゃないけど、えなりかずきが無線にハマっていたことを思い出してしまう。なぜだろう。まだ無線してるのかな、かずき。無線を始めたらえなりくんと繋がれる日がくるのでしょうか。イケメン俳優が無線をしてるっていったら、ギャルとか無線始めるのかな?秋葉原で機材買うのかなぁ??

なんて投稿動画のほうが気になるのですが、ラストはディレクターと作家のほうのエピソードに焦点が当たります。

実は片方(作家)は死んでいて、ずっとディレクターは幽霊と話していた… という衝撃ラスト。

そして、その死に実は裏がある… ということがシーズン2で明かされます。

 

全体を通してけっこうびっくりしたのは、オープニングの無粋なまでの明るさ。世界観を壊さずにシンプルなオープニングにするのかと思いきや、音楽も演出もめちゃくちゃポップな感じなのでひっくり返りました。怖くないほうに寄せて、見てもらおうという作戦だったのかしら。ただ、ちょっと怖い雰囲気を感じていても「ああ、ドラマだからね」と現実に引き戻される感じもする。シーズン2からはオープニング変わるんですけどね。

ひとつだけ言えることは、こんなにキレイな制作会社あるの…?ゴミとか缶コーヒーとか落ちてないし、服も顔もきれいでお風呂にも入れてるし、泊まりがマストじゃないし…いいわね…(一時期制作会社に勤務していた経験あり)

スレたホラー好きには怖くないレベルではありますが、「へ~」な知識が詰まっているのは面白かったです。トリビア的な感じでも楽しめるので、隙間時間とかにはちょうどいいかも!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>