チョイ悪オヤジのブルース・ウィリスを見るだけの宇宙船サスペンス『アンチ・ライフ』

2020年のカナダ映画『アンチ・ライフ』を見た。ブルース・ウィリスがちょいワルオヤジとして出演、人間に寄生する謎の生物と宇宙船の中で戦います。

そもそもの設定がぶっ飛んでる感じ。地球がある感染症で滅亡の危機を迎え、選ばれた一部の富裕層だけが「ニューアース」と呼ばれる新しい星に移転することが決まっています。

提督の娘(妊娠中)に手を出したノアは船に密航してなんとか潜り込み、船員として働くのですが、そこで寄生された人間たちが暴れ出し、人間を取り込み、仲間が消えていきます。

銃で殺そうとしてもダメ、火器もダメ。強力な酸が効くことがわかりましたが、大量にあるわけではなく。ブルース・ウィリスが最後に逃がしてくれ、ノアと嫁のヘイリーはニューアースに辿り着いたものの、そこも既に寄生獣たちの住処。

というオチなんですけど… 70~80年代のSFホラーのノリを残しているような王道のSFスプラッターでしたね。『猿の惑星』っぽくもあるけど。それだけにズコーとなるしかない。

『エイリアン』のように寄生する瞬間を丁寧に恐怖感たっぷりに描くのではなく、テンポよく見せていたせいか、頭に残っているのはブルース・ウィリスが酒飲んでくだまいているシーンばかりです。酒、うまそうに飲むんだよな。