2016年の映画『ドント・スクリーム』を見ました。数年前に「ドント」をホラー映画のタイトルにつけるのがはやりましたが、これってホントに悪手。どれがどれだか思い出せなくなるから。
『ドント・スリープ』やら『ドント・スクリーム』やら『ドント・ハングアップ』やら『ドント・ブリーズ』やら… 『ドント・ブリーズ』が一番売れているのかしら？？
この映画は簡単に言うと、監禁一家のおうちに侵入しちゃって大変な目に合うお話。
主人公のジェシーは翌日に高校卒業を控えた身ですが、彼氏に浮気をされて夜遊びに行くことに。自分のことを好きな不良っぽいローガン、弟のマイルズ、パーティで知り合った美人のキムと一緒に出掛けることに。
しかし、キムにスマホを盗まれて彼女を追いかけます。到着した先には廃屋が…！？
その頃、浮気をしていた彼氏は謎の男に殺されていました。
この男、実はキムの弟でジェシーのことを気に入り、ネットストーキングしていたのです。キムとこの弟の母親は監禁されており、薬物まで使用されている様子（そもそも、本当の母親なのか…？？）。しかし、それならなぜキムは自由に外に出ているのか？なんで逃げないのか？？という謎はあるのですが…
そうとは知らず、スマホを求めて家の中を捜索するジェシーたち。二手に分かれて探そう！って、そんなにアメリカの家はデカいのか？？
マイルズは家中に仕掛けられた監視カメラに気付き、さらにスナッフムービーまで撮影しているのを見てびびりまくります。
とはいえ、ローガンがジェシーを守り、ジェシーがローガンを守る。2人の間には早くも愛が芽生えていたのです。会って2時間くらいですごいなあ。まぁ、ローガンがずっとジェシーを好きだったっぽい描写はあるのですが、納得はいかない。ローガンも今時ガラゲーしか持っていない10代という謎の青年なんだ…
諸悪の根源である父親が帰ってきて、ますます追い詰められるジェシーたち。ローガンはキムに殺されてしまい、姉と弟は逃げ惑います。父親を刺し、キムも殺して（というよりもみ合いの末に自滅）ぼろぼろになりながら脱出しますが、なぜか生きていた息子に捕まってしまいます。
ジェシーが目覚めると自分の部屋（でもなぜかボロボロ）。母親が自分を抱きしめてくれますが、その足には… 鎖！
廊下に出ると、あの廃屋だったというラスト。マイルズはどうなったのか？いやいや、お母さんとラブラブだったジェシーのお父さんは？？と、ストーリーに描かれていないところを想像して怖くなるお話。
この一家、ちょくちょく女子をさらってきては殺して壁に埋めているのですが、さらっていた理由が「息子の彼女を探していた」ってのも怖い。追いかけてくる様子はさほど怖くないのですが、このしつこさ。女体への興味を間違った形で伸ばしてしまった息子の不憫さがキモコワイのであります。