ドラマ版「死霊のはらわた」シーズン2。かなり前に見たのですが、ややこしい話だったので(シーズン3も通して見たから余計に混乱したとも言える。すでに見た人はわかるでしょうが)ちょっと放置していました。
シーズン1は原作の雰囲気をふまえつつ、中年になったアッシュが悪魔と戦うという王道のストーリーでした。スラッシャー要素もふんだんに盛り込まれているし、グロくてブラックジョーク満載でなかなか満足度は高かった気がします。しかしシーズン2では敵だったルビーと手を組んで故郷に戻り、あらたな悪魔も出現。このあたりの展開がどうにもこうにも「ターミネーター2」を彷彿とさせるのですが、原作ファンの方は見て損はないでしょう。ただ、原作ファンじゃない方がいきなり見たらなんのこっちゃの気もする。テンションが独特ですし。
登場人物も、本当のレギュラーはアッシュ、パブロ、ケリーだけっぽいし(今回アッシュの相棒となるルビーや、アッシュの父親は準レギュラーくらいって扱いの印象です)その点はシンプルでいいね。
以下、1話を見た感想など。
ルビーはシーズン1でアッシュと取引したものの、子となった悪魔たち3匹をうまく扱えずに苦戦していた(顔にゲロぶっかけや天井くっつきなどお決まりの場面も)。ルビーはアッシュに協力を求めることにする。
しかしそのアッシュは、パブでバイトをしながら若い女性にチヤホヤされて有頂天になっていた。ケリーはアッシュの自己中心的な態度に怒っている。しかし、アッシュのもとにまた悪魔がやってきて状況は一変。アッシュにすりよっていた美人母娘に乗り移る悪魔。ケリーは娘の頭をかち割り、アッシュが母をバラバラにする。
現況を知るため、遠ざかっていた故郷に戻るアッシュ。一方、パブロは自分の体が自分のものだけではない感覚におびやかされるようになっていた。なにかがおかしい。
犬猿の仲の父と再会したアッシュ。酒を飲みに出かけ、旧友のチェットと会うも他の住人たちからは「切り裂きアッシュ」として嫌われ続けていることを知る。保安官のトビー(元クラスメート)はアッシュを恨んでいる。その妻のリンダがアッシュと昔いい仲だったからかもしれない。結局住人たちの中からはアッシュに協力するものは出てこなかった。
パブロは顔に死者の書がくっつくという幻覚を見るが、その影響で火葬場のビジョンを見ることとなる。ルビーを探すアッシュは、そこに手がかりがあると潜入を決める。
アッシュ、パブロ、ケリーは火葬場に入り込むも、アッシュは自らの影に入り込んだ悪魔と戦う羽目に。ケリーはもうひとりの自分と戦闘(このシーンかっこいい。銃乱射で壁にあいた穴から血がじわじわにじんできて、ドバーッと血しぶきがかかる)。パブロは祖父のロザリオのおかげで襲われずにすむ。
ルビーを見つけたアッシュだが、シーズン1ラストで自分の子供のような存在になった悪魔たちが言うことを聞かないので助けてほしいと懇願される。悪魔たちは死者の書を探し、現世を自分たちのものにしようとしているようだ。アッシュはルビーを助けるか悩むが、「美人だから」という理由で協力することを決める。悪魔1体は倒したものの、取り逃がした悪魔もいる。
アッシュたちは自分の身を守るためにもルビーに協力するしかない。死者の書を守り世界を救うのだ。
ということで、シーズン1のノリはそのままに、ちゃらんぽらんなアッシュとアクションばりばりのケリー、奇妙な運命のもと活躍するパブロというトリオは見どころ。ただ、前シーズンより脇役の魅力が物足りない気もします。なんにせよかる~く見るのがいいですね。