「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン3・第15話『悪夢ふたたび』のネタバレ

フィアーザウォーキングデッドシーズン3

転がるカート。その中には、死者たちの生首が大量に詰め込まれている。ニックは死者たちから首を狩っては、無造作にカートに投げ込んでいた。

市場の麻薬のバイヤーに生首を持ち込んでいたニック。男は生首を切断して、脳みその中にある青斑核を取り出している。それで麻薬を作れるから、金になるのだ。近々、新しい戦いが始める。戦士たちは、麻薬を使って日夜問わず戦い続けるらしいが…?
トロイは彼らがダムを襲撃する予定だと聞きつけ、ニックにそれを教える。マディソンたちが危ない!

マディソンとストランドは、ダムを見下ろしている。マディソンは「子どもたちの未来が欲しい、できれば孫も」と、自分の手を離れた子どもたちに思いを馳せ、実現しなさそうな孫とともに過ごすクリスマスを夢見る。牧場でなら、それが実現できたかもしれない。ストランドはダムでもそれはできるというが、子どもたちはもういない。
ストランドはマディソンに「楽園を作れば彼らは戻ってくる」と励ましているが…?

アリシアはすっかり(この前のエピソードでポテトを巡って対立した)少女と馴染んでいる。彼女から「髪の毛を売ったら高い値段になる」と持ちかけられるが、次の瞬間、チンピラの車が彼女たちの車にぶつかってくる。たくましく戦う少女たち。
アリシアが撃退したものの、死者たちがその物音を聞きつけて寄ってくる。しかも、少女は足の骨が飛び出すほどの重傷を負っていた。

ウォーカーはダニエルの部屋を訪ね、オフェリアの遺品を渡す。ダニエルは自分がその場にいなかったことを後悔しているが、彼がいてもオフェリアが感染しなかったかどうかは、わからない。

「人生を占めるものは怒りか孤独」
酒を煽りながら、マディソンとストランドは話し続けている。マディソンを慰めるつもりが、ストランドは自分が酒を飲み続けている。ストランドはふと、こんなことを口走る。
「人を殺したことは?」
「あるわ。仕方なく」
「俺は、ない」
「そう、ラッキーね。でも、いつか殺す」
「そうだろうな」
「殺しは人を変える。望みは満たされず、次第に慣れていく」
そこに、ニックが来たと連絡が入る。

ニックとトロイは、市場の奴らが襲撃に来ると教えてに来た。中に入らないように警備を起き、爆弾を使ってもいいと会議をするダニエルやエフレイン、ローラ。ストランドはマディソンにダムを出ていくべきだと言うが、マディソンは恩があるからダムに残って戦うと即答する。
自分も手伝おうというトロイを不審がるダニエル。マディソンはそれを仲裁する。
ニックも母にダムから出るように言うが、彼女は言うことを聞かない。

一方、ウォーカーとリーは荷造りをして、ダムを出ていく。

市場の医者・エディのところに少女を運び込んだアリシア。アリシアのおかげで、彼女の命は助かったらしい。エディはアリシアに看護士と手術助手をしてほしいとスカウトする。

ストランドはニックに、マディソンを連れて出て行けと命じる。しかし、ニックは彼の態度がおかしいと思っている。
ストランドは市場の麻薬組織と取引をして、襲撃の手引きをする約束をしたと明かす。彼らが襲撃に成功したら、ストランドがダムのリーダーになるという。
「水のために仲間を売ったのか」
というニックに言い返すストランド。再度、出ていくように強く言い聞かせる。

ニックは母を探してダニエルの部屋を訪れた。
オフェリアが噛まれた時の話を聞きたがったが、彼はその場にいなかった。ニックは死者が牧場を襲撃した時の話をするが、ダニエルはトロイのことがどうにもひっかかる。ニックの話が嘘だと見抜いたダニエルは、自分の部屋に中から鍵をかけて真実を聞き出そうとする。
ニックは自分を拷問しようとするダニエルに驚き、オフェリアが悲しむと説得するが、ダニエルは「人の本質は変わらない」と、ニックを外に出そうとしない。

爆弾の準備をしているマディソンとトロイ。再会したことを無邪気に喜んでいるトロイだが、彼はマディソンにベタベタと触りたがる。彼はニックと過ごした夜のことを思い出し、こう漏らす。
「ニックが教えてくれた、恐怖を」
彼は自分の唯一の友達であり、兄弟だというトロイ。マディソンはニックを守ってやってくれと頼む。しかしトロイはダニエルたちに敬意を払わず、マディソンは自分たちはよそ者なんだからとその態度を咎める。しかし、もともとはマディソンたちのほうが「牧場にとってのよそ者」だった。
今までのことを水に流したいと申し出るトロイ。その言葉を受け入れるマディソンだが、本心は果たして…?

ダニエルはニックを尋問し続けている。誰が死者たちの群れを牧場に誘導させ、娘を死に追いやったのか?
ニックは徐々に追い込まれている。

アリシアと医者は、車椅子に乗った男の前に行く。車椅子の男は南カリフォルニアを束ねるギャングだったが、メキシコにまで勢力を拡大した。だが、背中に大きな腫瘍があり、彼の野望は邪魔されている。
だから手術が必要なのだ。
もし成功したら、彼らはアリシアをテキサスに連れていくという。しかし失敗したら、全員が処刑されるだろう。失敗は許されない。

ダニエルは、ニック、ジェイク、トロイの誰かが群れを誘導した犯人だと絞り込んでいる。ニックはジェイクだというが、ダニエルはトロイだと見抜いている。ニックがそう言いさえすれば、ダニエルは彼を殺せる。
ニックは自分が彼の父親を殺したことを告白し、そのせいでジェイクが狂ったと作り話をする。ダニエルはその話を聞き終わってニックを解放するが…?

手術が始まるが、全身麻酔を拒む男。彼が動かないようにするのはアリシアの役目だ。
アリシアは彼の前に座り、世間話をする。痛みに耐えながら、話を続ける男とアリシア。男の手を握るアリシアだが、彼はすぐに気が散ってしまう。アリシアは必死に気をそらすが、男は絶叫する。

ダニエルは外に出てくるが、計画外のところに水が流れていることに気が付く。ストランドはフォローするが、それは彼の企みなのだろうか?
ニックは母のもとにやってきて、ストランドの計画をぶちまける。マディソンはローラとダニエルに言うべきだと言うが、そうしたらトロイが殺されるだろう。マディソンも、ここで初めて群れを誘導して牧場を襲わせたのはニックだと知る。
彼は先住民たちが牧場にきたことが許せなかった、自分は追い出されたと逆恨みをしているが、マディソンは彼のしたことに怒りを感じている。牧場の生活を台無しにしたのはトロイだ。
しかし、トロイは牧場も父も兄もすべて失った。口論になる2人だが、マディソンは保身に走るトロイにトンカチを振り下ろし、殺してしまう。

手術は終わった。男は図太いアリシアに感嘆する。
だが、これから地下道を移動するという彼の計画にエディは「無茶だ」と止める。そして彼は、アリシアを連れて行くと明言する。彼女はそれを止められない。

ローラとダニエルも、排水がおかしいことに気がついていた。そこにストランドが現れ、ローラに銃をつきつける。
(ストランドが地下道に水を流さないようにして、組織の奴らがそこから来られるようにしていた?)
しかし、ダニエルはストランドが本当に撃たないと思っている。
「キミは人殺しじゃない、詐欺師だ。相手の目を見て殺せる男じゃない」
「あんたみたいに?」
「たいしたやつだ。本当に」
さんざん煽られるストランドだが、ダニエルは不意に彼を襲う。銃を持って揉み合いになる2人。ストランドは、ダニエルの顎を撃つ。しかし、弾は顎から頬へと貫通したらしく、ダニエルはまだ生きていた。ローラはそっと彼に手を貸して、ダニエルを立たせてやる。

地下道を歩き続けている男たち。
麻薬組織の者たちは、どんどん中に入ってきた。マディソンとニックは逃げ惑う。ストランドと合流した2人。彼は親子を匿ってくれるらしい。ストランドは起爆装置を渡せとマディソンに迫り、自分が彼女たちを守ると言う。
マディソンは彼に起爆装置を渡してしまう。

感想

それにしても、このドラマは誰にも感情移入できない。ニックとアリシア、ダニエルはかろうじて理解できるって感じ。あとのトロイやストランドは悪すぎるし、ローラは善人すぎて後先のことをあまり考えていないし、ウォーカーなんてよくわからないうちに出ていくし。
この後はボスとともに来たアリシアのおかげでマディソンたちは助かり、ダニエルがそのうち回復。ストランドは処刑されるのか?それとも逃げてしまうのか?ウォーカーとは再会しそうな気がする。
新規キャラのエディやアリシアの相棒の女の子は好きな感じだから、また出てきてほしい。